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この時期、フランス、イタリア、スペインの生産者とやり取りをすると、バカンスの話を聞くことが増えてきます。
楽しそうに旅先の予定を語る人もいれば、どんな根拠でその旅行先を選んだかなど、詳細に説明する理屈っぽい人もいますが…
みんなの心にあるのはただ一つ、「バカンス前に仕事を全て終わらせ、スムースに旅へ飛び立つ」
これが最重要課題という雰囲気がふつふつと伝わってきます。
海外の休暇は日本の休暇に比べて日数も長いので、「バカンス後にして」と言われないだけまだ良いかもしれませんね…
ヨーロッパのバカンスはリゾート地で新鮮なシーフードをおもいっきり楽しむのが目的♪
さて、海沿いのリゾート地はどの国でも夏の旅行先の鉄板。
日本ではまだ知られていない人気のリゾート地の一つに、地中海沿岸、南フランスの「メズ」という人気のリゾート地があります。
メズには、食いしん坊のフランス人が訪れ、何週間も滞在しながら、海の幸をたっぷり堪能します。
ピンク色が鮮やかなフラミンゴが来る町としても知られていますが生牡蠣やエビ(ガンボ)が名産物のシーフードの町としても有名です。
夏には、町の入り口から中央の港までずらりとテントが並び、シーフードフェスのようなありさまになります!!
氷の山の上にずらりと並べられた生ガキやエビ、それを、買ったそばからたっぷりのレモンをかけ口いっぱいにほおばります。
さっきまで海水に漬かっていたので、塩やソースの追加も必要なく、自然の美味しさを堪能することができます。
そんなグルメな町で、人々が合わせるワインはこの土地の特産白ワインの「ピクプール」。
潮風にあたりながら育つブドウはミネラルたっぷり、海の幸の味わいと綺麗にまとまって、食べて飲んで 食べて飲んで…
と美味しさの相乗効果でワインもシーフードもどんどん進んでしまいます。
美味しいだけじゃない!食中毒予防に白ワイン♪
この白ワイン+シーフードという組み合わせですが、その昔中世ヨーロッパでは楽しむためという以上に、食中毒を防ぐため、生の海鮮と白ワインを推奨していた、という理由もあるそうです。
白ワインは大腸菌、サルモネラ菌等に対する抗菌力が高く、10分間で10万個の菌が数個になった、という実験結果もあるほど。
これは、白ワインに含まれるたくさんの有機酸の効果と言われています。
※白ワインに含まれる有機酸は、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸が代表的なものです。
これらが殺菌効果とともに、悪玉菌の増加をおさえてくれます。
夏は浜辺のBBQをはじめ、シーフードが美味しい季節です。
せっかくの夏にお腹を壊さないよう、白ワインも上手に取り入れてみることもお薦めですよ。
お刺身やカルパッチョ、あるいはシンプルに調理した魚介類には、コクがあるまろやかタイプの白ワインより、フレッシュで、キリリと爽やかな味わいの白ワインを選ぶのがポイントです☆
皆さんも食中毒予防にも、生牡蠣やお刺身などを食べる際は、白ワインを合わせてみてくださいね。
おすすめ白ワイン5選
シドニー・ウィルコックス・ホワイト・フィールドブレンド バーン・ヴィンヤーズ
バーン・ヴィンヤーズは、1960年に最初のブドウを植えて以来、少しずつ畑を増やしながら3世代にわたって成長してきたバーン・ファミリーのワイナリー。
現在はクレア・ヴァレーと、リヴァーランドにいくつもの畑を所有しており、中にはあのペンフォールズのグランジを生み出した伝説的醸造家マックス・シューベルトが見出した畑も所有しています。
バーン・ヴィンヤーズが手掛ける『シドニー・ウィルコックス・ヴァインドライドシリーズ』は、ワイン造りの段階からそれぞれの食材にマッチすることを目的に造られたシリーズで、ラベルに描かれるのは、そのワインを合わせるべき食材です。
サウス・オーストラリア、リヴァーランドにある自社畑のブドウを、セミヨン40%、シュナン・ブラン30%、ミュスカデル20%、コロンバール10%の比率でブレンドしたワインです。
現代の醸造法は品種ごとの個性を出すためタンクを分けて醸造する方法が普通ですが、このワインは昔のワイン造りの手法に倣って混醸する製法で造られました。
複数のブドウ品種を同じタイミングで収穫した後、品種ごと分けたりせず一つのタンクにその時収穫された全種類のブドウを入れ一緒に醸造します。
こうすることで、それぞれのブドウがお互いの欠点を補いあって、クリーミーなテクスチュアを持つバランスが良い厚みのあるワインに仕上がります。
お刺身も含め、シーフードとの相性が抜群のワインです。
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ぎんの雫 グット・ダルジャン ソーヴィニョン・ブラン
「ぎんの雫」は、チリ産のワインでありながら、五大シャトーのムートンで醸造をおこなっていたフランス人醸造家のマーティ氏が、日本酒酵母という日本の要素を組み込んで造ったという、まさに新感覚のワインなんです。
日本酒酵母は、ワイン醸造では当たり前のように使用されるSO2(亜硫酸塩、酸化防止剤)に耐性がないため、通常よりも選り分けたブドウを使用するなど、かなり繊細な醸造過程を経て造られています。
夏ミカン、スダチ、レモンといった柑橘のアロマに、ハーブ、エルダーフラワーやハイビスカス、ローズペタル、ヒヤシンスのブーケ、リンゴや白桃を思わせる甘みのある香りが奥に僅かに感じられます。
口に含むと非常に緻密なテクスチュアで、丸みのある綺麗な酸味が、うまみを伴いながらジワリと口の中に広がっていき、余韻が非常に長く、和食全般とは非常に相性がよく、日本酒感覚で万能使いできるワインです。
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チャコリ・アレチャガ ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア
チャコリは美食の中心地スペイン・バスク地方の地酒として家庭やバルで親しまれているワインです。
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレアは、17世紀からの歴史を持つワイナリーで、さらに地元の栽培農家とも提携して高品質なビスカイコ・チャコリーナ(チャコリ・デ・ビスカヤ)を生産しています。
その畑は‘チャコリ’を製造する単一畑としては世界最大規模を誇り、全体のおよそ10%を占めています。
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレアの手掛けるチャコリは、ライムや洋梨、リンゴ、ハーブを思わせるフレッシュかつフルーティーなアロマ。
チャコリ特有の力強い酸と、豊富なミネラルと、わずかな塩味。透明感がありながらもエレガント、バランスの取れた味わいです。
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マリア・ド・カサル・ヴィーニョ・ヴェルデ
ブドウは、アサル、アリント、トラジャドゥラといった伝統的な土着品種を使用します。
レモンゼスト、ライム、グレープフルーツなどのみずみずしい柑橘のアロマに、ミネラルとフレッシュな野菜を思わせる緑のアロマがあり、活き活きとした酸味とミネラルを感じる非常に爽やかな味わいです。
シーフード全般に非常によく合いますが、ソムリエおすすめのペアリングは焼き魚。
とくに、スズキや鯛などの白身魚に塩を軽く振って焼いて、レモンやすだちをキュッと絞って食べる焼き魚と相性抜群です!
ソーヴィニョン ヴェンドラーメ
ヴェネツィア共和国最後のドージェ(総督)が代々受け継いできた土地をヴェンドラーメ家は4代にわたって継承してきました。
品種ごとの個性を最大限に生かしたヴェンドラーメのワイン造りは、瞬く間に高い評価を受け、James Sucklingのテイスティングでは、ピノ・グリージョは90点、赤ワインのモーロは93点を獲得した実力派ワイナリーです。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州は、アドリア海から吹く温かい風の影響で比較的温暖ですが、アルプスから吹き下ろす冷たい風が流れ込むため、凝縮感のある果実味としっかりとした酸の両方を兼ね備えた高品質な白ワインを生み出す産地として有名です。
ヴェンドラーメが手掛けるソーヴィニョン・ブランは、よく熟したパイナップル、白桃の香りにピーマンを思わせるグリーンの香り、サンブーカの花の香りが混じりあい、口に含むと生き生きとした酸味、ミネラル感、ボリュームのある味わいのエレガントで、スッキリした辛口タイプの白ワインです。
シーフードと相性抜群!BBQ用白ワイン5本セット
フランス・ロワールの適度なボリューム感のある爽やかな辛口は、アクアパッツァや貝の白ワイン蒸しにぴったり。チリのトロピカルなアロマやミディアムボディのふくよかな味わいの白には甲殻類の甘味がマッチ!海の幸の宝庫イタリアのシチリアからは、イカやタコと相性抜群のミネラル感たっぷりの白。チリの華やかなハーブのアロマが特徴のソーヴィニョン・ブランには、白身魚のカルパッチョが相性抜群!オーストラリアのクリーミーでリッチな飲み心地の白には、マスや鮭など香り豊かな魚のグリルと合わせるのがおすすめです。
単品合計価格11,781円(税込)のところ、44%OFFの5,980円 (税込6,578円)と超コスパの高いセット内容です。