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ワインラバーならいつかは飲んでみたいと憧れているワインブランドがいくつかありますよね。
ワインは世界各国で造られており、毎年新しいブランドが誕生します。
世界に流通するワインはじつはほんの一握りのワインだけ。
現地に行かなくては味わえないワインの方が圧倒的に多くあります。
そこで、本日は数あるワインの中から、世界で流通し人気を博しているワインのブランドについてお話します。
世界の有名ワインブランドをご紹介(フランス・イタリア・スペイン)
世界の有名ワインブランドと言ったら、数限りなく存在しますが、中でも日本にも流通している人気のブランドをいくつかご紹介します。
【フランスワイン】
シャトー・モン・ペラ
漫画「神の雫」に登場し2,000円台ながら2万円位上のワインと比較しても引けをとらない高コスパワインとして紹介され、2001年から爆発的に人気の出たシャトーです。
メルローを主体とした厚みとパワーのある1本です。
原産国 フランス
地方 ボルドー
品種 メルロー 70%/カベルネ・フラン 20%/カベルネ・ソーヴィニヨン 10%
味のタイプ 赤・フルボディ
ルイ・ジャド・ムルソー
ムルソーのブドウ畑はコート・ド・ボーヌ地区で最も広大で、シャルドネ品種を栽培するのに適した泥灰土の土壌。
「偉大なホワイト・ブルゴーニュワイン」の中心産地と言われ、ナッティでバターのような厚みのある味わいが特徴のワインを生み出す産地ですが、ルイ・ジャドは、あえて控えめに上品でバランスの取れたワインに仕上げています。
鶏肉や牛肉を使ったフランス料理との相性抜群の1本です。
原産国 フランス
地方 ムルソー
品種 シャルドネ
味のタイプ 白・辛口
ルイ・ラトゥール ジュヴレ・シャンベルタン
200年以上も続く家族経営の、ブルゴーニュを代表する造り手。
ルイ・ラトゥール社のジュヴレ・シャンベルタンは、石灰岩及び白亜質土壌に由来するしっかりと力強い厚みと絹のように滑らかで柔らかく、ストロベリーやチェリーなどのフルーティーな香りが感じられます。
熟成を経ると、皮やリコリス、ジビエなどを思わせる香りや深さのある味わいが魅力的なワインです。
原産国 フランス
地方 ブルゴーニュ
品種 ピノ・ノワール
味のタイプ 赤・フルボディ
シャルル・エドシック
シャンパーニュ地域で4番目に長い歴史を持つシャンパーニュメゾン。
天才的起業家であり、冒険家であり、粋なジェントルマンとして名を知られていたシャルル=カミーユ・エドシックによって、1851年に創設されました。
ロシア、オランダ、ポルトガル、スペインをはじめとする世界の王室や宮廷で愛飲されるようになりました。
特にイギリス王室との関わりは深く、1897年に英国王室御用達となって以降、エリザベス2世在位25周年限定ワインを製造し、1981年のチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚の際には「ロイヤル・ウエディング・キュヴェ」として発表されました。
原産国 フランス
地方 シャンパーニュ地方
品種 シャルドネ
味のタイプ 泡・辛口
【イタリアワイン】
バローロ フォンタナフレッダ
一世紀以上にわたりバローロを造り続ける、スタンダードなバローロ造りのリーダー的存在で、常に安定した品質を保ち、高コスパなワインを造る名門ワイナリー。
伝統的な大樽熟成ならではの、奥深さとエレガンスを併せ持った上品な落ち着きのある美味しさです。
原産国 イタリア
地方 ピエモンテ
品種 ネッビオーロ
味のタイプ 赤・フルボディ
サッシカイア
「元祖スーパータスカン」として圧倒的な存在感を放つ唯一無二のイタリアワイン「サッシカイア」。
サッシカイアはトスカーナ州ボルゲリの「テヌータ・サン・グイド」が手掛けるワイン。
初代の当主であったマリオ・インチーザ侯爵は、シャトー・ラフィットを所有するロスチャイルド家からカベルネ・ソーヴィニヨンの苗を譲り受け栽培し、そのカベルネ・ソーヴィニョンから自家用ワインを造っていましたが、この自家消費用ワインが、1960年代に大評判となり、イタリアワインの名門アンティノリから醸造家ジャコモ・タキス氏を招き、造られたのがサッシカイアでした。
力強く複雑な香りが魅力で、パワフルながらも非常にエレガントな口当たり、しっかりとしたタンニンがあり、生き生きとしたフレッシュな果実味とバランスの取れた酸味が見事で、余韻を長く楽しめます。
原産国 イタリア
地方 トスカーナ・ボルゲリエリア
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン85% カベルネ・フラン15%
味のタイプ 赤・フルボディ
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ビオンディ・サンティ
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生みの親ともいうべき造り手であるビオンディ・サンティは、19世紀末にサンジョヴェーゼ・グロッソのみのワイン造りをはじめ、1888年にブルネッロ・ディ・モンタルチーノとして世に送り出しました。
1945年ヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは、ワインスペクテーター誌の「20世紀の12本」にイタリアワインで唯一選出。
熟成させることでその真価に触れられる至高のキュヴェ!
原産国 イタリア
地方 トスカーナ
品種 サンジョヴェーゼ・グロッソ
味のタイプ 赤・フルボディ
【スペイン】
クロ・モンブラン クワトロ・カヴァ
「誰でも手を伸ばせて、しかもとびきり美味しいワインを」という信念で高コスパなワインを生み出すスペインの実力派ワイナリー。
クワトロとは数字の”4″の意味で、4種類のブドウ品種、マカブー、チャレッロ、パレリャーダ、シャルドネを使って造られることからこの名前がつきました。
手摘みで収穫されたブドウを選別し、シャンパンと同じ瓶内二次発酵を採用。
りんごやハーブなどの香りに重なるトーストのニュアンス。
瑞々しい果実味が見事なバランスで広がります。
原産国 スペイン
地方 カタルーニャ
品種 マカブー40%、チャレッロ40%、パレリャーダ15%、シャルドネ5%
味のタイプ 赤・フルボディ
日本も2018年からワインの格付けが導入されました
世界のワインブランドばかりに目が向いてしまいましたが、忘れてはいけないのが「日本ワイン」です。
日本ワインの活躍は目覚ましく、G20大阪サミットの前に来日していたフランスのマクロン大統領夫妻と安倍首相夫妻との夕食会の際、振舞われたのも日本ワインでした。
その時のワインは、長野のマンズワイン小諸ワイナリーの「ソラリス」というワインだったのですが、マクロン氏は「ソラリス」を気に入って、おかわりしたといいます。
ワインの大国フランスの大統領を納得させる味わい。
ひと昔前までは、日本ワインというと「やっぱりフランスのワインには敵わない」「味わいが薄い、甘い」や、「価格と味わいのバランスが良くない」などの声がありましたが、とうとう日本ワインも世界に認められる時が来たかと、日本人として嬉しくなります。
そんな日本ワインもついに格付けが2018年から導入されました。
名称は「日本ワイナリーアワード」といい、国産のぶどうを使った日本ワインを造る201のワイナリー(設立5年以上のみ)を対象に、専門家が格付けをする形の日本初のアワードのようです。
審査項目は、
・ワインの品質
・醸造技術
・畑の状態
などを4段階評価し、その評価は毎年更新するとのこと。
日本ワインでは山梨県のワインが有名
さて2018年から始まったワイナリーアワードも6回目となり、2023年の格付けでは「5つ星ワイナリー」に16のワイナリーが選ばれました!
【5つ星ワイナリー】(都道府県順)
ドメーヌ・タカヒコ(北海道)
山崎ワイナリー(北海道)
酒井ワイナリー(山形)
高畠ワイナリー(山形)
タケダワイナリー(山形)
勝沼醸造株式会社/ARUGA(山梨)
機山洋酒工業株式会社/キザンワイン(山梨)
Kisvinワイナリー(山梨)
サントリー登美の丘ワイナリー(山梨)
シャトーメルシャン(山梨)
ダイヤモンド酒造/シャンテワイン(山梨)
中央葡萄酒株式会社/グレイスワイン(山梨)
丸藤葡萄酒工業株式会社/(山梨)
小布施ワイナリー/ルバイヤートワイン(長野)
Kidoワイナリー(長野)
三和酒類株式会社/安心院葡萄酒工房(大分)
5つ星ワイナリー10のうち8つが山梨!
さすが、日本を代表する銘醸地!
山梨強いですね。
海外でも日本ワインが少しずつ評価を高めていて、山梨のワインは海外でも有名になっています。
これからの日本ワインの活躍が楽しみです。
おすすめの日本ワイン「白百合酒造(L’ORIENT SHIRAYURI WINERY)」
白百合醸造は、80年以上の伝統のなかで、ワインは「ローカル」であることの大切さをワインづくりの第一条件とし、気候、地質ともにブドウ栽培に適した山梨県勝沼町に自社畑を持ち、 常に一貫性のあるワインを追求しています。
ロリアン(L’ORIENT)は「東洋」を意味するフランス語で、 ヨーロッパに劣らぬ高水準のワインづくりを目指し名付けました。
甲州かもし 白百合醸造
100%山梨県産の甲州種を醸し仕込みで仕上げた1本。
オレンジワインと同様、果皮の味わいがしっかりとしており、リンゴ、パイナップル、和柑橘などのフルーツ香りが口中に広がります。
柔らかい酸が心地よく、アフターの程よい苦味がよいアクセントとなっています。
1999年は甲州のDNAとして黒葡萄の赤い色素が伝わり黒葡萄の特徴が出ています。
8~10℃が飲み頃温度で和食全般との相性抜群です。
甲州樽 白百合醸造
管理の行き届いた契約農家栽培100%の甲州種ぶどうを、収穫時に品質を厳正に選別し、フリーラン果汁のみを使用。17~18度で2~3週間樽発酵。その後、フレンチオークの古樽で7ヶ月の樽熟成を行い、清澄作業は行わず、最低限の濾過のみ行います。
総生産本数は1000本と非常に少なく、熟成ポテンシャルを見越してワイナリーにストックされていた貴重が在庫を特別にリリースされました。
天ぷらや、脂の乗った魚の寿司や塩焼き、牡蠣の燻製などとの相性が抜群です。
赤池幻酵母 甲州 白百合醸造
大雨の際にのみ現れ、富士「六湖」と称される、幻の池『赤池』から採取・育種した酵母株を使い醸造に成功!
「赤池」とは富士北麓の気候条件などによって数年に一度出現する湖で富士五湖に次ぐ富士六湖として知られており、近年では2020年、2021年に出現し話題を集めました。
この赤池幻酵母 甲州は「酵母ハンター」として知られる山梨大学の柳田教授により、採取・育種が成功した酵母を使って醸造しました。
2011年に採取培養された赤池酵母によって造られた山梨産甲州100%のワインはワイナリーのセラーでの熟成を経て、まろやかな味わいとなっています。
ロリアン・スパークリング・甲州
甲州種を使用した、やや辛口のスパークリングワインです。
輝きのある淡いイエローは甲州の特徴で、爽やかな酸味とやさしい泡が和食によく合います。
食前酒からお食事中にも、これ1本で合わせることができる万能ワインです。
ロリアン・スパークリング・ロゼ・ベーリーA
マスカット・ベーリーAを使用したやや甘口のスパークリングワインです。
きれいなピンクの色調とやわらかな酸味があり、ブドウの味わいを100%活かしたロゼで爽やかな泡が様々なシーンに花を添えます。
6℃~8℃に冷やしてお召し上がりください。