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毎年10月31日におこなわれるハロウィン。
日本でもすっかりおなじみの行事となり、海外のハロウィンパーティーと変わらない本格的な飾りをする家庭も増えてきましたよね。
そこで、本日はハロウィンにぴったりなおすすめのワインをご紹介します。
ハロウィンの意味や由来
ハロウィン(Halloween)は、古代ケルト人のお祭りが起源とされており、古代ケルト人にとっては、10月31日が1年の終わりで、この日、先祖の霊が家族を訪ねてくると信じられていました。
これは、日本のお盆のようなイメージですね。
そのため、先祖の霊とまぎれてやってくる悪霊や魔女から身を守るため、魔除けに仮面を被り、自分が人間であることがばれないようにしていたようです。
また、魔除けのために焚火を焚いていたことから、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立ててつくるジャック・オー・ランタンが、ハロウィンの定番となりました。
現在では、もともとの宗教的な意味合いはほとんどなく、民間行事として、ジャック・オー・ランタンを作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けなどの仮装をして、近所の家々を「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないと悪戯するよ)」と言いながら、1軒ずつ訪ねてお菓子をもらうのが慣習となりました。
カボチャとワインの相性
さて、そんなハロウィンに欠かせない食べ物といったら、やはりカボチャですよね。
ハロウィンには、パンプキンスープやパンプキングラタン、パンプキンパイといった、甘く濃厚な旨みのあるカボチャを使った料理が作られます。
ハロウィンのテーブルに並ぶそんなカボチャを使った料理とワインの相性はというと、もちろん相性抜群です!
特にカボチャのホックリしたやさしい甘みのある味わいには、こってりしたしっかりタイプの味わいの白ワインによく合います‼
なかでも、樽熟成されたシャルドネは、こってりとしたバターのような香りに、ナッツやバニラやシナモンといった香ばしく甘いアロマと風味があり、飲みごたえのある肉厚な豊かな果実味が、秋の味覚のカボチャにピッタリ合うんです‼
また、料理によっては白ワインだけではなく、ロゼワインやフルーティーな赤ワインもよく合います。
ワインに合うハロウィン料理
ホクホクしたカボチャとたっぷりの卵をつかったキッシュには、赤ワインと白ワイン両方の風味が楽しめる辛口のロゼワインがよく合います。
また、チーズをたっぷりつかった、ひき肉の旨味とカボチャのホクホクとした甘みがおいしいカボチャのアッシェ・パルマンティエには、濃厚な果実味を楽しめる赤ワインがよく合います。
アッシェ・パルマンティエは、細かく切ったお肉とじゃがいもと一緒にオーブンで焼き上げた料理で、通常はじゃがいもを使いますが、甘みのあるカボチャを使うことで、より濃厚な味わいになり、複雑味を感じられる赤ワインと相性が良くなります。
なかでも、イタリアのヴェネト州のヴェローナ近郊のヴァルポリチェッラ地域で造られるアマローネがおすすめです。
その昔、甘口ワインを造る過程で発酵させていたワイン樽をうっかりそのままにしてしまい、完全に糖度がアルコール化してしまったことからできた偶然の産物がアマローネで、辛口の赤ワインですが、プラムやチェリーなどの黒系果実のジャムのような濃厚なアロマに、ドライフルーツを思わせる濃密なフルーティーさと、ハーブ、スパイス、コーヒー、そしてビターチョコレートのほんのりとした苦みが加わり、様々な要素がバランスよく感じられます。
そして、カボチャの自然な甘みに、生クリーム、シナモン、レーズンといった香ばしく甘いカボチャのパイには、甘いデザートワインがよく合います。
ハロウィンにおすすめのワイン5選
スパークリングワイン
エクストラ・ブリュット・ピノノワール クラロスクーロ
ボデガ・クラロスクーロは、アルゼンチンを代表する銘醸地「メンドーサ」の中でも、特に高品質なワインを生む標高1000m以上にあるウコ・ヴァレーに設立されたワイナリーです。
現オーナーで、設立者であるGustavo Cucchiara(グスターボ・クッキアーラ)氏とその妻パウラ(Paula)は、2012年にウコ・ヴァレーを旅した際、立ち寄ったトゥヌヤンのビスタ・フローレスで、フィンカ・サン・フランシスコというブドウ畑を見て、一目で魅了されました。
壁のように連なるアンデス山脈と、その斜面に広がる畑はまるで一枚の絵画作品のようで、この美しい場所で、自らの手でワインを造りたいと強く感じたのがきっかけでした。
またワインを通じてアートシーンの活性化に寄与することもワイナリーの目的の一つであるため、エチケットはすべて一流のアーティストによって描かれています。
エクストラ・ブリュット・ピノノワールのラベルは、「石と星の間」生涯を通じて経験する困難と夢について言及した作品。
柑橘や白桃のフレッシュなアロマと果実味が感じられ、ハーブのような清涼感が加わった溌剌とした泡の軽快なスパークリングワインです。
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赤ワイン
アマローネ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ
イタリアワインのすばらしさを世界に広めるため、1968年にワイン醸造のエキスパートとマーケティングのエキスパートたちが設立したI.E.I(インスティテュート・エノロジコ・イタリアーノ)は、イタリアのソアヴェ(ヴェローナ)に本拠地を構え、北はピエモンテ、アルト・アディジェから、トスカーナに プーリア、モリーゼ、そしてシチリアにサルデーニャとイタリア全土でファインワインを生産しています。
アマローネ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコは、アマローネの伝統的な手法で醸造。
ブドウは収穫後5カ月間陰干しした凝縮味のあるブドウを使用。
伝統的な大樽で2年の熟成の後、瓶詰してさらに4カ月寝かせてから出荷します。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ、ドイツで行われる「プロワイン」など、多くのコンテストでメダルやトロフィーを受賞しているアマローネです。
ラピス・ルナ・カベルネ・ソーヴィニョン
青い月に天使が描かれた神秘的なラベルが印象的なこのワインは、Once in a Blue Moonという「ごく稀なこと」「滅多に起こらないこと」を 意味する青い月に向かって、自分だけの 青い月(憧れ、理想、チャンス)を手に入れようと手を延ばす人物たちが描かれており、ラピス・ルナのワインシリーズは、7つのストーリーで構成されています。
ラベルは、1600年代にベルギー出身の司祭であり作家のHerman Hugoの作品Pious Desiresという銅版画によるエンブレムブック(詩入りの寓意画集)にインスピレーションを受け、同じ製法銅版画で描かれています。
ラピス・ルナ・ワインズのワインは、カリフォルニア州メンドシーノにあるUkiah(ユカイア)にてワイン造りがおこなわれており、ラピス・ルナシリーズのワインメーカーはDave Rosenthal氏が務めています。
彼はロバート・モンダヴィや、スタッグス・リープ・ワインセラーズをはじめ、多くの著名な醸造家やワイナリーが師と仰ぐAndre Tchelistcheff氏のチームで働いたという特筆すべきキャリアを持つカリフォルニアワインを表現する術を身に着けた優れた醸造家です。
ラピス・ルナ・カベルネ・ソーヴィニョンは、カシスやブラックベリー、プラムを思わせる黒系果実の深い香りにスパイシーで、完熟ダークチェリーを思わせる果実味と長い余韻があり、ベルベットを思わせるリッチで滑らかな質感と重厚なタンニンの凝縮感のある1本。
低アルコールワイン
マジック・アワー・レッド ボデガス・アルスピデ
ワイナリー名のアルスピデは「魔法」が語源となっており、何百年、千年と続く伝統的なワイン造りの慣習に敬意を表し、創業以来ワインの生産においてその「起源」を尊重してきました。
そして、ワイン造りには「香りの魔術師」とも言われる史上最年少でスペイン最優秀醸造家(2008年度)に選ばれた若き天才醸造家フェデリコ・ルセンド・ディアスが健全なブドウを華やかなワインへと変身させます。
マジック・アワー・レッドは、シラー種の魅力でもあるブラックベリー、プラム、ブルーベリーの熟した黒系果実の濃厚な風味が際立っており、アルコール度数が低い為、バラやスミレのような繊細な香りも漂います。
濃厚でしっかりとした口当たりがありつつも、穏やかな渋みが滑らかな飲み心地を与えてくれます。
アルコール度数の低さから、ワイン初心者やアルコールが苦手な人にとっても親しみやすく、また、シラー種ならではのワイン自体のフルボディ感もありワイン愛飲家の方とも一緒に楽しめるのが、MAGIC HOURの魅力の一つ。
程よい甘さの低アルコールワインは、ワイン単体でも美味しく、さらには食事の風味を邪魔せず多彩なマリアージュを叶えます。 大勢の人がいるパーティーシーンで重宝される、華やかな見た目と味わいを兼備した1本!