カルメネールはボルドー出身チリ育ち ブドウの特徴や相性の良い料理もご紹介 カルメネールを使ったワイン6選

カルメネールはボルドー出身チリ育ち ブドウの特徴や相性の良い料理もご紹介 カルメネールを使ったワイン6選
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カルメネールはボルドー出身チリ育ち ブドウの特徴や相性の良い料理もご紹介 カルメネールを使ったワイン6選

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カルメネール

ワインのことを知るとワインがもっと楽しくなる♪
ということで、本日はブドウの品種の1つである「カルメネール」についてお話したいと思います。

カルメネールとは

カルメネールは、フランス・ボルドー地方原産の赤ワイン用のブドウ品種ですが、現在では、チリが世界最大の面積を誇るカルメネールの主要産地となっています。
カルメネールは、19世紀半ばヨーロッパにフィロキセラが広がる以前に、ボルドーからカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどと一緒にチリに持ち込まれました。
原産地であるフランス・ボルドーからカルメネールが徐々に姿を消していったのは、ボルドーの気候によるものが大きく、春に湿度が高く寒冷な気候で花ぶるいが発生しやすいボルドーでは、カルメネールは他の品種に比べ収穫が少ないこともあり、生産者は多産で花ぶるいの影響を受けにくいブドウ品種を選ぶようになっていきました。
さらに、19世紀後半にヨーロッパで大発生したフィロキセラ禍の被害が追い打ちをかけ、カルメネールはボルドーから徐々に姿を消していきました。

フランスでは生き延びられなかったカルメネールも、気候の良いチリでは順調に栽培されていき、現在では世界最大の産地となりました。
しかし、フランスから苗木が持ち込まれてから約150年近く、カルメネールはメルローと勘違いされていたため混植されており、
ラベル表示の許可がおりたのが、ほんの20数年前のこと。
数奇な運命をたどってきたカルメネールですが、今ではチリを代表するブドウ品種の1つになりました。
「チリカベ」の言葉通り、チリの栽培面積では、カベルネ・ソーヴィニヨンが一番多く栽培されていますが、味わいでチリらしい、というとやはりこの「カルメネール」といわれるほど単一品種のヴァラエタルワインとして今ではとても人気のある品種です。

カルメネールの特徴

カルメネールの特徴

カルメネールの果粒の大きさは普通ですが、カルメネールという名前の語源でもある「carmine=カルミネ」(深紅色)の言葉通り深い色の果皮を持っています。
ヴィティスヴィニフェラ(ヨーロッパ系品種)の中では、古くから存在していたと言われており、ボルドー系品種の中では、最も晩熟のブドウで、熟すまでにとても時間がかかる品種です。
この晩熟な特徴のおかげで、メルローと勘違いして混色されていた際に、同じメルローなのに熟しているものもあれば、なかなか熟さないものもあり、疑問に思って調べた結果、メルローではなくカルメネールだったことに気づきました。
熟す前に収穫したカルメネールは、ピーマンのような青い香りが残ってしまいますが、しっかり熟したカルメネールは、凝縮感のある果実味のワインになります。

カルメネールから造られるワイン

カルメネールから造られるワインは、一般的に、とてもまろやかでやさしい味わいになり、長いことチリで間違えられていたメルローとも多少味わいが似ているところがあります。
非常にアロマティックで口当たりが柔らかいワインが多く、イチゴ、ラズベリー、チェリーといった赤系果実に、ブラックベリー、プラムといった黒系果実、コーヒーやビターチョコレートのような苦味のある香ばしいアロマがあります。
色調も濃いルビーレッドで、ソフトなテクスチャーを持っており、タンニンの渋みが苦手という方でも飲みやすい赤ワインになります。

カルメネールに合わせるお料理

果実の凝縮感と程よい酸味からお肉料理全般、ステーキやローストビーフなどのしっかりとしたもの、また、ラムやジビエなどのクセのあるお肉料理に合います。

カルメネールに合うラム肉

カルメネールを使ったワイン6選

コラゾン・デル・インディオ ヴィニャ・マーティ
5大シャトー「ムートン」、カリフォルニアの「オーパス・ワン」の後に、チリを代表するプレミアムワインの「アルマヴィーヴァ」を
手掛けたパスカル・マーティ氏がフランス式伝統製法と、マウレ・ヴァレーでも特に優れたテロワールを持つ、ペンカウエ・ヴァレーの3つのブドウ品種、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、カルメネールを使用し、ボルドーを彷彿させる、フルボディの赤ワインに仕上げました。
構造のしっかりしたカベルネ・ソーヴィニョンでワインの骨格を作り、ボリューム感があって、ふくよかな果実味を持つカルメネールで肉付きを与え、スパイシーな要素を持つシラーが、個性を与えます。
色調は紫がかった非常に濃いガーネット。
ブラックベリーのコンポートに、スミレやスパイス、ロースト香やビターチョコレートのアロマが感じられ、まろやかで膨らみのある果実味からしっかりとしたタンニンに、スパイシーさのある余韻が楽しめる1本です。

コラゾン・デル・インディオ ヴィニャ・マーティ

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マリポーザ・アレグレ・グラン・リゼルヴァ・カルメネール
「Mariposa Alegre(マリポーザ・アレグレ)」は陽気に飛び回る蝶のこと。
チリの雄大なテロワールで育まれたブドウと、フランスの伝統的な技術の融合によって生まれたこのワインは、甘く時にほろ苦く複雑な妙味を感じさせるワインです。
マイポ・ヴァレーの南に位置する産地 Rapel Valley(ラペル・ヴァレー)にある、二つのサブゾーンの一つが、このカチャポアル・ヴァレーで、その北側を占めるエリアで、温暖な気候と黒っぽい粘土質土壌の影響を受け、特に高品質なカルメネールを生み出すことで知られているエリアです。
手摘み収穫した果実をさらに選果し、ステンレスタンクで醸造。
伝統的な醸し~発酵のプロセスは24~26度の温度帯で進行し、その後8か月間フレンチオーク樽で熟成して造られます。
ブルーベリーやよく熟したプラムなど黒系果実の香りに、甘苦いスパイスのフレーバー、樽香に由来するチョコレートやバニラの風味が感じられ、凝縮感のある果実味と、ヴェルベットのように滑らかなタンニンが口を覆うようなフルボディ。
熟したプラムや土っぽい香りとトーストのような樽香がバランスよくマッチします。
飲み頃でリリースしているため、基本的にはすぐ飲むことができますが、熟成ポテンシャルはとても高い造りですので、数年熟成させるのもおすすめです。

マリポーザ・アレグレ・グラン・リゼルヴァ・カルメネール

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ラブ・レッド ヴィニャ・マーティ
赤いハートと限りなく続く無限大のマークが重なったストレートでインパクトのあるラベルデザインのこのワインの名前はまさに「LOVE」
このLOVEは、パスカル・マーティ氏のワイン造りに対する愛情を込められており、LOVEという世界で普遍的な名前をあしらったこのワインで、日々の暮らしの中のワンシーンに花を添えてほしい、喜びを味わってほしい、そんな願いから生まれました。
「複数のブドウをブレンドするアッサンブラージュは、醸造家の経験と知識からバランスを整えて1つの完成されたワインへと仕上げていきます。
アッサンブラージュがうまくいったときは、まるで一組の似合いのカップルが目の前に現れたように感じられます」
まさに、このワインは一組の最高のカップルが誕生した愛の結晶のようなワインです。
骨格のあるカベルネ・ソーヴィニョンをベースに、ふくよかでスパイシーな品種、カルメネールやシラーを年によって バランスを取りながらアッサンブラージュします。
カシスや糸杉の凝縮した香りに続き、プラム、カカオ、ドライフルーツにスパイスの甘苦く心地よいアロマがあり、重すぎず、しかし長い余韻が楽しめる1本です。

ラブ・レッド ヴィニャ・マーティ

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セール・カルメネール ヴィニャ・マーティ
SER(セール)とは“存在”を意味する言葉で、単一品種100%で造るこのワインは、そのブドウ品種事体を語るかのように強い個性で飲む人に訴えかけてきます。
このSERシリーズは、ヴィニャ・マーティの畑の中でも、最も素晴らしいテロワールを持つ、アルト・マイポのDOピルケにある、「クロ・デ・ファ」から生まれます。
生産されるワインは3種類、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、シラー。
それぞれがヴィニャ・マーティのアイコンワイン「クロ・デ・ファ」を造る要素となります。
つまり、このSERシリーズは、ヴィニャ・マーティの枠を超えて、チリという枠すら超え、個々のブドウ品種のもつパフォーマンスを最大限味わうことができる珠玉のモノ・セパージュワインシリーズなのです。
公にはされていませんが、アルマヴィーヴァに用いるカルメネールも同じ地域のものを使っていたとの事で、盆地にあり、夏場の昼は猛烈な暑さですが、夜は山脈から冷気が流れ込み涼しくなるため寒暖差が激しい土地です。
加えて、西側は肥沃なローム層のおかげで保水力もあり、カルメネール種に最適な土地で、 高い密植度で仕立てられた畑から、凝縮度の高い最上の果実が収穫されています。
ドライフルーツや熟したプラムなどの果実の力強いコクや渋みに、複雑味が魅力の重厚な1本です。

セール・カルメネール ヴィニャ・マーティ

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カラクヴィニャ・マーティ
カラクは、ヴィニャ・マーティのプレミアムレンジの中では比較的新しいワインで、2012年がファーストヴィンテージです。
アイコンワイン「クロ・デ・ファ」を造る際、マーティ氏は選別した原酒をアッサンブラージュしますが、その後数回テイスティングを行います。
この過程で、惜しくもファーストワイン「クロ・デ・ファ」のレベルに達しないと判断された樽のものが、カラクとして販売されます。
セカンドといっても畑仕事や醸造チームも同じであり、僅かな品質の差で安価で販売されるため、非常に人気の高いワインです。
人気が高いうえに、生産本数もそう多くないため(年によっては生産されないこともあります)、常に品薄で、ファーストラベルよりも先に売り切れることもあるのです。
カラクの名前の由来は、アンデス山脈に姿を変えられた戦士の名が「カラク」で、クロ・デ・ファの畑からは、この「カラク」の体躯、雄大なアンデスの山並みが一望できるのです。
カルメネール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーのブレンドされたこのワインは、カシスなどの黒系果実のアロマにドライフルーツのような濃厚で力強いコクや渋みが感じられ、複雑味が魅力的な重厚なワインです。

カラク ヴィニャ・マーティ

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クロ・アパルタ・ヴィノテック
ラポストール・ワインズは、1994年アレクサンドラ マルニエ ラポストールと夫のシリル・ド・ブルネによって設立されました。
コルチャグア、カチャポアルとカサブランカに370haの自社畑を所有。
チリに設立されたカーサ・ラポストールは、世界トップクラスを目指した最上の仕事をすること、チリのテロワールを尊重し、その土地でしか表現できないワインを造ることを目指します。
初リリースは1997年、カーサ・ラポストールのトップキュヴェが、このクロ・アパルタです。
2008年にワインスペクテイター誌で世界のワインの中で1位に選ばれ、以後ベスト10に何度も入賞しています。
また、2014年、2015年がジェームス・サックリングより100点満点を二度贈られたこと等、多くの評論家から常に高い評価を受けています。
ブドウは全て手摘み収穫し、完璧な果実だけを選別、4~5週間のマセラシオンを行います。
アルコール発酵は自然酵母のみ使用し、発酵後フレンチオークの新樽で24ヶ月熟成します。

クロ・アパルタ・ヴィノテック

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