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気温が高くなってくると、どうしても食欲が落ちてしまいますよね。
そこで、今回は夏バテ防止になる夏野菜レシピとワインのマリアージュをご紹介します。
夏野菜のカラフルな色には夏バテ防止にピッタリのパワーがある
まず夏野菜について少しお話しましょう。
夏野菜と聞いて思い浮かぶものはなんですか?
キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシ、ピーマン、ゴーヤ、カボチャなどが挙げられますね。
夏の野菜はカラフルなハッキリした色の野菜が多いのも特徴。
この色には、ファイトカラーと言って野菜本来のパワーがあるんです。
キュウリは、90%以上が水分と言われていて、その水分には栄養がたっぷりと含まれています。
また、イソクエルシトリンという利尿作用のある成分が含まれているため、むくみ解消にも効果があります。
キュウリは酢の物で食べると効率よくビタミンCを摂取できますよ。
ナスが持つ紫色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニン系の色素。
特にナスの皮から抽出されるナスニンは眼精疲労を回復させる効果が期待できます。
また抗酸化作用があるので老化予防、悪玉コレステロールの酸化防止の効果が期待できます。
ナスを調理する際に、変色とあく抜きのために水に浸ける方法もありますが、つけすぎると水溶性のポリフェノールは流出してしまうので、水にさらすときには10分以内、または切ってすぐ油で炒めるのがおすすめです。
トマトは、抗酸化作用のあるビタミンAとCがたっぷり。
そして、特徴的なのがリコピン。
夏場は、紫外線などにより活性酸素のダメージを受けやすい季節です。
このリコピンは、ビタミンEが豊富なオリーブオイルを使って調理すると抗酸化作用が増して老化防止に効果が期待できます。
ピーマンは、強い紫外線を受けるこの時期の肌を修復してくれる栄養がたっぷり。
皮膚のコラーゲンの合成を助けたり、メラニン色素の沈着を防ぐビタミンCが豊富です。
ピーマンは組織が強いため、ビタミンCが壊れにくく安心して炒めて食べられます。
夏野菜をつかったワインにピッタリのレシピ
ナスのサラダ×辛口のロゼスパークリングワイン
ナスは、シンプルにオリーブオイルと塩をかけて生でいただきます。
ナスを10分ほど塩水につけてアク抜きをして、水気を切ったらオリーブオイルと味付けの塩を軽くふったら出来上がり♪
こちらには、辛口のロゼスパークリングワインがよくあいます。
おナスの甘さとベリー系の香りと、爽やかなキリッとした酸味が心地よいロゼブリュット。
ナスを焼かずに生で食べるという方は少ないと思いますが、意外にもナスは生で食べてもおいしいんですよ。
とくに7月くらいまでにスーパーマーケットで出回るナスは苦みも少なく食べやすいです。
水ナスがあれば、よりおすすめです。
ラタトゥイユ×プロヴァンスのロゼワイン
ご存じの方も多いと思いますが、南フランスのプロヴァンスの郷土料理ラタトゥイユ。
ナス、ズッキーニ、トマト、パプリカなどの夏野菜がたっぷり入ったトマト煮込み。
ラタトゥイユとのマリアージュに外せないのが、同じくプロヴァンスのロゼワインです。
キャベツと生ハムのパスタ×熟成の辛口スパークリングワイン
こちらは夏野菜ではないですが、食欲が落ちた時期にピッタリのパスタレシピを1つ。
ゆでたキャベツとパスタをオリーブオイルでよくあえて、最後に生ハムをのせて完成♪
とってもシンプルなパスタなので、食欲がないときでもパクパク食べられます。
こちらは、36か月熟成の辛口スパークリングがよくあいます。
パワーあふれる野菜と美味しいワインで、熱い夏を乗り切りましょう!

夏におすすめのワイン4選
マリア・ド・カサル・アルバリーニョ
マニュエル・コスタ・エ・フィリョスは、ポルトガルのミーニョ地方にある家族経営のワイナリーです。
初代マニュエル・コスタがワインへの情熱を持って1989年に設立し、現在は初代の孫にあたる三代目の当主がきりもりしています。
ポルトガル国内で生活に根差した高品質なワインを造ったところ、それが非常に人気を博し、20年近くポルトガルの人々の為のワインを造ってきました。
マニュエル・コスタ・エ・フィリョスが手掛けるヴィーニョヴェルデは、新鮮でフルーティーな特徴を持ち、酸味がしっかりとした味わいが魅力のワイン。
トロピカルフルーツや柑橘系の香りが豊かで、特にパッションフルーツ、パイナップル、レモン、ライムなどのフルーティーなノートが感じられ、口に含んだ瞬間からフレッシュな果実感が広がり、軽やかな口当たりが飲み心地抜群ワインです。
魚介類や地中海料理とのペアリングがおすすめ。
脂ののった魚や貝類、サラダなど、軽い料理とも非常に相性が良く、食事と一緒に楽しむのに最適です。
ルイ・ド・ペラン UG ボルドー
UGボルドーの畑は、ガロンヌ川の右岸の20のコミューンに広がっており、この地域は「アントル・ドゥー・メール(二つの海の狭間の土地)」と呼ばれ、1000年以上もブドウ栽培が続けられてきた、長い伝統のある産地です。
ボルドー地方と言えば赤ワインのイメージですが、スパークリングワインの歴史も古く、19世紀の終わりには上質な白ブドウや黒ブドウによるスパークリングの「ボルドー・ムスー」が生産されていました。
このボルドー・ムスーが1990年に呼称変更し「クレマン・ド・ボルドー」となりました。
セミヨン49%、メルロ45%、カベルネ・フラン6%で造られたこのクレマンは、品種ごとに一次発酵後を行い、アッサンブラージュし、その後、瓶内二次発酵し、最低12カ月間の瓶内熟成を行いリリースされます。
清楚な、白い花を思わせるエレガントな香りに、口当たりも滑らかで、アーモンドを思わせる風味が余韻に残ります。
ぎんの雫 グット・ダルジャン ソーヴィニョン・ブラン
「ぎんの雫」は、チリ産のワインでありながら、五大シャトーのムートンで醸造をおこなっていたフランス人醸造家のマーティ氏が、日本酒酵母という日本の要素を組み込んで造ったという、まさに新感覚のワインなんです。
日本酒酵母は、ワイン醸造では当たり前のように使用されるSO2(亜硫酸塩、酸化防止剤)に耐性がないため、通常よりも選り分けたブドウを使用するなど、かなり繊細な醸造過程を経て造られています。
夏ミカン、スダチ、レモンといった柑橘のアロマに、ハーブ、エルダーフラワーやハイビスカス、ローズペタル、ヒヤシンスのブーケ、リンゴや白桃を思わせる甘みのある香りが奥に僅かに感じられます。
口に含むと非常に緻密なテクスチュアで、丸みのある綺麗な酸味が、うまみを伴いながらジワリと口の中に広がっていき、余韻が非常に長く、和食全般とは非常に相性がよく、日本酒感覚で万能使いできるワインです。
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ソーヴィニョン ヴェンドラーメ
ヴェネツィア共和国最後のドージェ(総督)が代々受け継いできた土地をヴェンドラーメ家は4代にわたって継承してきました。
品種ごとの個性を最大限に生かしたヴェンドラーメのワイン造りは、瞬く間に高い評価を受け、James Sucklingのテイスティングでは、ピノ・グリージョは90点、赤ワインのモーロは93点を獲得した実力派ワイナリーです。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州は、アドリア海から吹く温かい風の影響で比較的温暖ですが、アルプスから吹き下ろす冷たい風が流れ込むため、凝縮感のある果実味としっかりとした酸の両方を兼ね備えた高品質な白ワインを生み出す産地として有名です。
ヴェンドラーメが手掛けるソーヴィニョン・ブランは、よく熟したパイナップル、白桃の香りにピーマンを思わせるグリーンの香り、サンブーカの花の香りが混じりあい、口に含むと生き生きとした酸味、ミネラル感、ボリュームのある味わいのエレガントで、スッキリした辛口タイプの白ワインです。













