この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

ヴォルネイは「コート・ド・ボーヌの女王」と称されるほど、エレガントな美しい香りと、繊細な味わいの中に力強さも秘めたブルゴーニュの中でも最も女性的なワインを造り出す産地です。
ヴォルネイにある30のプルミエ・クリュからは、グラン・クリュにも負けない素晴らしいワインが造られています。
そこで、本日はヴォルネイのワインについてお話します。
ヴォルネイについて
ヴォルネイは、コート・ド・ボーヌの高地にある村名アペラシオンの1つで、北をポマール、南をムルソーとモンテリーに挟まれた所に位置しており、コート・ド・ボーヌには赤のグラン・クリュ(特級畑)に認定されているのはコルトン1つだけですが、ヴォルネイには、30のプルミエ・クリュ(一級畑)があり、コート・ド・ボーヌでコルトンに次ぐ偉大な畑があるのがポマールとヴォルネイです。
以前このソムリエ手帳でお話したことがありますがポマールのワインは、非常にタンニンが豊富でしっかりとした骨格のある男性的なワインが多く造られるのに対し、ヴォルネイは「コート・ド・ボーヌの女王」と称されるほど、とても柔らかなタンニンとエレガントさのある味わいの女性的なワインが造られています。
ヴォルネイの約223ヘクタールある畑の中で、およそ半分の115ヘクタールがプルミエ・クリュの畑となっており、造られるワインは、すべてピノ・ノワールの赤ワインで、白ワインは認められていません。
ヴォルネイのテロワール
ヴォルネイの気候は他のブルゴーニュの産地と同じく、厳しく暑く乾燥した夏に、寒い冬を持つ大陸性気候に属しています。
土壌は、斜面の上部は石灰質で、下部はアルゴヴィアンの白い石灰質になり、鉄分を豊富に含むバトニアン石灰岩は水はけも良く、畑は標高230~280mの東南向きの狭くて急な斜面にあるため、
豊富な日照量に恵まれています。
ヴォルネイのプルミエ・クリュは場所によりそれぞれの特徴があり、ポマールに近い村の北側に位置するエリアでは、ヴォルネイの中でも比較的力強いワインが生まれ、ル・ヴィラージュと言われるヴォルネイの市街を囲むエリアは、モノポール(単独所有畑が多く、ムルソーに近い南部のエリアは、クロ・デ・シェーヌ、カイユレといった、ヴォルネイの中でも最上級の畑が揃っています。
ヴォルネイのワインの特徴
ヴォルネイでは、ピノ・ノワールから造られる赤ワインのみが生産されており、造られるワインはブルゴーニュの中でも最も女性的と表現される程、エレガントな美しい香りと、繊細な味わいの中に力強さも秘めたワインです。
若いうちはチェリーやラズベリーなどの赤系果実にスミレの繊細なアロマがあり、熟成するごとに熟したプルーンやブラックベリー、クローヴなどのスパイス香が加わり、口当たりは、若いうちから非常にまろやかで控えめな印象でありながらも、美しいタンニンとミネラルが生き生きと口の中に広がり、後に心地良い余韻が残るすっきりとした味わいで、複雑さと繊細さの両方を持ち合わせています。
コート・ドールの中でも早熟なため飲み頃も早いですが、飲み頃は村名で5年〜10年。
優良のヴィンテージや、プルミエ・クリュのものだと10〜20年以上の熟成に耐えられ、熟成するごとに味わいはエレガントさと複雑さが増し、官能的で女性的なスタイルの優雅な味わいのワインになります。











