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キプロスは地中海に浮かぶ小さな島で、対岸にはレバノンやトルコがあり、地中海貿易の中継地として栄えました。
そのため、古くからブドウが栽培され、ワインが造られてきました。
そんなキプロスを代表するワインが、天然の甘口ワイン。
かつて、クレオパトラや、イングランド王を虜にしたとされるそのワインは、12世紀からずっと同じ名で造り続けられているため、世界最古のワインの1つでもあります。
そこで、本日はキプロスのワインについてお話します。
キプロスワインの歴史
キプロスは、地中海貿易の中継地として栄え、ペルシャ、ギリシア、ローマなど、時代ごとの強大な国家の支配下に置かれた歴史があります。
そんなキプロスでワインは紀元前2000年頃から造られていたとされ、古くからあるワイン産地の1つです。
キプロスのトロードス山麓の村で造られる甘口のデザートワインのコマンダリアは、紀元前800年の文献に、キプロスの天日干ししたブドウから造るワインに関するもっとも古い記述として記されており、歴史上の著名な人々に愛されたワインでもあります。
ローマ軍人のアントニウスはクレオパトラにキプロスとこのコマンダリアをプレゼントし、クレオパトラが愛飲していたとされ、12世紀には、イングランド王リチャード1世がキプロスで結婚披露宴を催した際、このコマンダリアをいたく気に入り、「王のワイン、そしてワインの王」と讃えたと言われています。
キプロスワインの特徴
キプロスワインはコマンダリア以外にも、白ワイン、赤ワイン、ロゼワインとさまざまな種類のワインが造られており、どれもエレガントな味わいのワインで、アフロディーテやオリンポスといったギリシャ神話にまつわる名前がワイン名となっているものが多くみられます。
でも、やはりキプロスワインといえばコマンダリアが特徴的で、キプロスの固有品種であるのマブロとジニステリの完熟ブドウで造られています。
リマソール地区のオモドス村をはじめとする14の村でおもに造られており、収穫したブドウを藁の上で天日干しし、糖度が高まったブドウを圧搾し、樫の木の樽に最低4年以上寝かします、コマンダリアは完全に自然発酵のみでアルコール度数は15度になります。
産地・ブドウ品種
コマンダリアは、トロードス山麓のオモドス村をはじめとする14の村でおもに造られており、キプロスの固有品種であるのマブロとジニステリの完熟ブドウで造られます。
キプロスの固有品種以外にも、カリニャン、グルナッシュといったスペインでよく使われる品種も栽培されています。
おすすめワイン
コマンダリア セント・バルナバス
キプロスで3番目に大きなワインメーカーであるソダップ社は、オーストラリアからワイン醸造技術者を引き入れ、イギリスを中心としたヨーロッパのマーケットに進出しています。
コマンダリアは、固有品種のジニステリ種を使用し、摘み取ったブドウを藁に並べ天日で乾し、糖度を高めてから発酵させる紀元前からの製法を現代に踏襲しています。
ポートのような甘い香りが立ち昇り、優雅なアロマが口の中に広がっていきます。











