世界の人々を魅了する「バローロ」と「バルバレスコ」テロワールの影響を受けやすいネッビオーロは畑の飲み比べが面白い!

世界の人々を魅了する「バローロ」と「バルバレスコ」テロワールの影響を受けやすいネッビオーロは畑の飲み比べが面白い!
スペシャルなブラックフライデー限定企画!

世界の人々を魅了する「バローロ」と「バルバレスコ」テロワールの影響を受けやすいネッビオーロは畑の飲み比べが面白い!

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

ピエモンテのランゲ地区

イタリアワインの最高峰格付けD.O.C.G.に認定され、
「王のワインにして、ワインの王」として君臨するバローロ。
そして、「イタリアワインの女王」と称されるバルバレスコ。

イタリアワインの中では
あまりにも有名な2つのワイン。
両者とも、ピエモンテ州でネッビオーロ(Nebbiolo) という
ブドウ品種を使用しているのに、
異なる味わいを持ち、長期熟成に耐えうるワインで
世界中のファンを魅了し続けています。

世界の人々を魅了するピエモンテ州のワインの王と女王

ネッビオーロは、環境に非常に左右されやすい品種で、
熟すまでに時間もかかりますが、
その分テロワールの表現を得意とし、
晩熟型なので糖度が高いためアルコール分も高くなります。

ワインとしての色調は非常に明るいですが、
味わいは打って変わってアルコールが高く、
酸味や渋みが非常に強いのが特徴的。
これは、ワインを長期熟成するための必須要素になり
人々を魅了する非常に優れたワインが生まれます。

ワイン名である「バローロ」、「バルバレスコ」というのは、
ピエモンテ州の中の地域の名前なんです。
ピエモンテ地図

本物の王にも愛された正真正銘のワインの王「バローロ」

バローロは「イタリアワインの王」と称され、
19世紀にサルディーニャ王国の
カルロ・アルベルト国王に気に入られ、
称号を与えられたことが由来とされています。

38ヶ月以上の熟成期間が義務付けられ、
アルコール度数は13%以上と定められています。
伝統的なスタイルのバローロは、
強靭なタンニンと男性的な力強い印象。

1980年代にはバローロ・ボーイズという
モダン派の生産者も登場し、
現在では、様々な味わいのスタイルが確立しています。

■おすすめのバローロ
バローロ モスコーネ 2013年
イタリア ピエモンテ 赤ワイン フルボディ 750ml

繊細で女性的なエレガントさから「ワインの女王」と称される「バルバレスコ」

対するバルバレスコは、
バルバリ(異民族)からと言われており、
バルバレスコ初の生産者組合
(後のプロドゥットーリ・デル・バルバレスコ)を創設した
ドミツィオ・カヴァッツァがその名を
ワインに冠したのが始まりとされています。

しっかりとしたタンニンはありながらも、
伝統的なスタイルのバローロに比べると滑らか。

ネッビオーロの繊細さや女性的なエレガントさから、
「イタリアワインの女王」と称されます。
バローロよりも比較的早く飲み頃を迎えるため、
最低熟成期間は26ヶ月、
アルコール度数12.5%以上と定められています。

■おすすめのバルバレスコ
バルバレスコ カゼッタ 2006年
イタリア ピエモンテ 赤ワイン フルボディ 750ml

世界中のファンが買い求める本数限定のバローロとバルバレスコ

ちなみに、両地域共に、
いくつかの村に分かれており、
その中でも最高の条件の畑が存在します。

「バローロ・○○○○」
「バルバレスコ・○○○○」というように、
そのワインの名前の後に
さらに村名や畑名がついているものが、
厳格な決まりによって定められた高級ワインとなり、
土地が限られているため、
もちろん生産本数も限られてしまいます。
そのため、世界中のファンがこぞって
買い求めるワインになるのです。

■おすすめのクリュのバローロ
バローロ・チェルヴィアーノ・メルリ カゼッタ 2011年
イタリア ピエモンテ 赤ワイン フルボディ 750ml

特にネッビオーロは、
テロワールの影響を受けやすい品種なので、
バローロやバルバレスコの畑違いの飲み比べも、
とても盛り上がることでしょう。

土壌や気候はもちろん、醸造・栽培の面でも
非常に優れたワインばかりです。

是非、古代ギリシャ人が
「エノトリア・テルス(ワインの大地)」と
称えたイタリアワインの世界に
酔いしれてみてください。

イタリアワインの世界

ワインの選び方カテゴリの最新記事

特集一覧