テーブルワインってどんなワイン?

テーブルワインってどんなワイン?
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テーブルワインってどんなワイン?

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日常の食事に合わせるワイン

スーパーなどに陳列しているワインを見ると、
最近、安くておいしいの代名詞であるチリワインだけではなく、
1000円以内、中には500円以内で買えるスペイン、イタリア、
フランスのワインが並ぶようになってきましたね。
欧州産ワインの関税が撤廃されたことの影響もありそうですが、
何にしても、おいしいワインが安く飲めるのはうれしいですよね。
そこで、本日はいつもの食卓を楽しくしてくれる
テーブルワインについてお話したいと思います。

テーブルワインとは

「ハウスワイン」「デイリーワイン」「テーブルワイン」という言葉を
よく聞きますよね。
どれも似たようなイメージがある言葉ですが、
それぞれの定義としては、ハウスワインはお店の看板ワインというと
一番わかりやすいでしょうか。
市販のワインでお店のお料理に合うコスパの高いワインとして、
提供されるのがハウスワインです。
デイリーワインとは、その名の通り毎日飲むことができる
普段飲みのワインという意味で、
コスト的に負担もなく、毎日飲んでも飽きがこない、
お店に行ったら必ず置いてあるワインのことをさします。
また、テーブルワインに関しては、デイリーワインとほぼ同じ意味で、
食前酒や食後酒に対して、食事中に飲むワインのことを言い、
日常の食事と一緒に気軽に飲めるワインのことを言います。

各国によりテーブルワインの基準は異なる

フランス、イタリア、ドイツに関しては、この「テーブルワイン」の定義が
ワインの品質分類(格付け)として位置づけられています。
最上位のワインは、最小区分である畑まで特定されるワインで、
その範囲が広がるに従いランクが下がります。
テーブルワインは、地理的表示がないワインというカテゴリーで、
ワインの品質分類の格付けとしては、一番下に位置しますが、
格付けが一番下だからと言って、必ずしも質の悪いワインということではなく、
さまざまな基準に縛られない自由な生産ができることから、
品質が高いものや値段が高いワインもたくさんあります。
それでは、各国の定義をそれぞれ見ていきましょう。

[フランス]
フランスには国で定められたワイン法があり、
2008年までは「AOC法」、2009年からは「AOP法」と呼ばれています。
フランスにおけるテーブルワインとは、
「ヴァン・ド・ターブル(Vin de Table)」と呼ばれ、
ワインの分類としては一番下のランクになります。
このランクの頂点が、「AOP」(Appellation D’origine Protégée:原産地名称保護)
のワインで、次に「IGP」(indication géograghique protégée:地理的表示保護ワイン)、
そして「Vin de Table」産地表示のないワインという区分になります。

頂点のAOPワインは、生産地、生産法、品種などが細かく決められており、
厳しい審査にクリアしたワインで、日本に輸入されるほとんどのワインが
このAOPの分類になります。
「IGP」は生産地や品種などの定めがありますが「AOP」より規定も緩やかです。
そして「Vin de Table」は、生産地の表示がないため自由に造られたワインです。
しかしながら、この分類は質の良さを図るものではなく、
規定をクリアしているかの基準を示したものです。
結果として、「AOP」のワインに質が良いものが多いことはありますが、
Vin de Tableの7割近くを生産しているラングドック=ルシヨン地域圏のものは、
ボルドーワインなどのAOPに分類されているワインと同じくらい品質が高いと
評価されるものも出てきています。

[イタリア]
イタリアでは、「DOC法(原産地呼称管理法)」といわれるワイン法が
1963年につくられました。
頂点には「保護原産地呼称ワイン」であるD.O.C.G.、D.O.Cがあり、
続いて「保護地理表示ワイン」であるI.G.T、最も下に位置するのがVdTでした。
このDOC法は、2008年に改正され、
2010年5月から新しいワイン法「保護原産地呼称ワイン」が施工されました。
頂点には「DOP」(Vino a Denominazione di Origine Protetta=保護原産地呼称ワイン)
と呼ばれ、特に高品質として政府が保証した地域のワインがこのランクにあり、
バローロ、 バルバレスコ、キャンティ・クラッシコなどが入っています。
次に「IGP」(Vino a Indicazione Geografica Protetta=保護地理表示ワイン)と呼ばれる
ランクでは、栽培法、醸造法、熟成期間、品種などの規制があります。
そして、テーブルワインに当たるのが、「Vino」(地理的表示のないワイン)です。
「Vino」は以前の「VdT」にランクされているワインで、
最低の基準はあるものの、ブドウ品種・生産地の表記の義務はなく、
DOP、IGP申請がなされていないワインがここに分類されます。
規定にしばられることなく自由に造れることから、
質の高いワインも多く造られています。

[ドイツ]
ドイツのテーブルワインに相当するものは、
「Deutcherwein」(ドイッチャーヴァイン=地理的表示なしワイン)で、
以前まではターフェルヴァイン(Tafelwein)と呼ばれていました。
ドイツ国内で生産されたブドウだけで造られることが義務付けられていますが、
使用する品種やヴィンテージの表記などは自由です。

安くて飲みやすいワインを選ぶのが日本流

フランス、イタリア、ドイツのテーブルワインの定義が、
ワインの品質分類(格付け)として位置づけられているのに対し、
日本のテーブルワインは、とくに明確な定義はありません。
先ほどもお話した通り、テーブルワイン=デイリーワインのように、
毎日飲めるワインという意味で使われているので、
日本のテーブルワインは一番に価格帯を重視したものかもしれません。
毎日飲めるワインとなると、やはり数百円から1000円台のワインが
適当な価格帯でしょうか。
また、普段の食事に合わせて飲めるワインということであれば、
和食、洋食、中華、アジアン、エスニックなどさまざまなお料理に
合わせられる主張の強くない万能な味わいのワインがベストでしょう。

そんな「安くておいしいワイン」を選ぶコツは、
とにかく飲んで確かめるが一番!
1000円前後のワインを飲み比べていくうちに、自分の好みの品種、
産地などが出てくると思います。
また、お料理と合わせることで、ワインの味わいが変わるので、
お料理に合わせてワインを選ぶのもテーブルワインの楽しみの一つ。
肩ひじ張らずに、ラベルの説明文やショップのポップなどの
商品説明を読んで、よさそうと思ったら試してみてください。
ラベルの雰囲気で買ってみるなんていうのもありですよ!
意外に驚くほど好みのワインが見つかるかもしれません。

おすすめのテーブルワイン

シャルドネ・レゼルヴ フィンカ・パタゴニア
「地球で最も過酷な辺境の一つ」と呼ばれる南米最南端エリアで、
その自然環境から農業には不向きな土地ですが、
一部地域はぶどう造り、ワイン造りにとても適した条件を備えた
ワイン造りの新天地ともいうべき場所。
チリワインと言えば、ボリューム感のあるフルボディの旨安ワイン
という印象が強いですが、冷涼な南部のワインはフランス北部、
ボルドーやブルゴーニュを彷彿とさせる緻密でエレガントなスタイル。
フィンカ・パタゴニアは、ブドウ栽培からワイン造りまで一貫して行うワイナリーで、
サンティアゴより南に位置するクリコ県、サグラダ・ファミリアという町にあります。
畑は、農薬、化学肥料などを使わない極力自然なままの栽培
「リュット・レゾネ」を行います。
醸造設備はもちろん、使用する樽にも拘り、
フレンチオークはフランスのものを取り寄せて使用し、
バニラ香が強いリッチな味わいを醸すアメリカンオーク樽も使用し、
ワインに合わせて使い分けています。
そんなフィンカ・パタゴニアが手掛けるシャルドネは、
南米の太陽の恵みをしっかりと浴びたトロピカルフルーツをはじめ、
硬質なミネラルの香りが合わさり、複雑性を感じさせます。
豊かで引き締まったボディに後に残る爽やかな酸がキレを生み、
デイリーワインとして楽しめる価格でこのエレガントな味わいはお値打ちの1本です。

シャルドネ・レゼルヴ フィンカ・パタゴニア

チスパス・シラーズ ロング・ワインズ
「ガルナッチャ王国」という愛称で親しまれるカンポ・デ・ボルハは、
ガルナッチャやマカベオといったスペインの伝統的品種から造られる
ワインが主流の産地です。
元・テクニカルエンジニアという異色の肩書きを持つ
ワインメーカーのフェルナンド・モラは、スペインのマスタークラスの
醸造家であるハビエル・ヴェラと手を組み「チスパス」プロジェクトを立ち上げ、
この地域では植樹量の少ないシラーやシャルドネに目をつけて、
徹底的にテロワールと品種の研究を続けました。
品質の向上の為に収穫量を絞り、
この地でガルナッチャに負けないシラーとシャルドネのワインを造り上げ、
世界中の評論家たちから注目を浴びています。
チスパスが手掛けるシラーズ100%のこのワインは、深く暗いガーネットで、
ブラックペッパーに、チェリー、レモン、バニラ、奥には大型のジビエを思わせる香り。
よく整えられた丸みのある口当たりで適度な重さがあり、
しっかりとしたシルキーなタンニンと新鮮なベリーの味わいが魅力です。

チスパス・シラーズ ロング・ワインズ

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