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日本でもこの数年人気上昇中のシードル。
みなさんは飲まれたことがありますか?
シードルの産地というとフランスが有名ですが、
日本でも青森や長野といったりんごの産地で
シードルを造るワイナリーが増えているんです。
アルコール度数も低くて飲みやすいものが多いので、
お酒がそれほど強くないという方にも人気です。
そこで、本日はりんごを原料としたスパークリングワインシードルについてお話します。
シードルはりんごを原料としたスパークリングワイン
伝統的な産地としては、フランスのブルターニュ地方やノルマンディー地方が有名で、
11世紀頃には、フランス・ノルマンディ地方でりんごの栽培が定着し、
盛んに造られるようになり、その後イギリスにもりんごが伝わり、
冷涼な気候がりんご栽培に適していて、一気にリンゴ栽培が広まりました。
16世紀頃からシードル造りが本格的になり、
イギリスから各ヨーロッパにシードルが伝わっていきました。
19世紀末ごろまでヨーロッパは下水道の設備が不十分だったため、
生水を飲むことは不衛生で危険なこととされ、
シードルなどのアルコールがさかんに飲まれていたようです。
シードルの造り方は、収穫したりんごを完熟するまでしばらく保管し、
その後洗浄して砕いたリンゴを圧搾機にかけてゆっくりと果汁を取り出し、
果汁だけをそのまま樽の中で自然発酵させることでシードルになります。
シードルは各国で造られており、甘口から辛口まであります。
アルコール度数は2~8%くらいでイギリスでは炭酸を含まないものや、
スペインでは微発泡のものなどバリエーションが豊かです。
シードルは国によって呼び方が違う
シードルという名称は、フランスでの呼び名で、
イギリスやニュージーランドでは、サイダーと呼ばれ、
アメリカではハードサイダー、スペインではシドラ、イタリアではシドロ、
ドイツではアプフェルヴァインなどと呼ばれています。
シードルに合うおすすめ料理
甘口から辛口、果実味をしっかり感じるものからすっきりとした味わいのものまで、
幅広いバリエーションをもつシードルは、アルコール度数も低いので、
ディナーに限らず、ランチやブランチのおともとしても楽しめます。
シードル自体がすっきりと飲みやすいお酒なので合わせる料理を選びませんが、
本場ブルターニュでは、そば粉で作ったクレープのガレットと合わせることが多いです。
また、イギリスではサンドイッチやスコッチエッグと合わせたり、
スペインではピンチョスと合わせたり、ドイツではソーセージと合わせたり、
その土地の郷土料理と合わせて楽しまれています。
ここでは、シードルを飲むときにおすすめしたい料理のレシピをご紹介します。
冷凍パイシートで作る簡単キッシュロレーヌ
ドイツの国境に近いフランス・ロレーヌ地方は、
ベーコンやハムにソーセージ、じゃがいもが特産品で、
ベーコンやハムを使ったキッシュをキッシュロレーヌと呼びます。
■材料
冷凍パイシート 1枚
たまねぎ 中1個
ベーコン(薄切り) 50ℊ
しめじ 1/2株
卵 3個
生クリーム 100㎖
ピザ用チーズ 適量
塩コショウ 少々
■作り方
1)玉ねぎとベーコンとしめじは食べやすい大きさにカットして、
油を敷いたフライパンでたまねぎから炒めて塩コショウで味付けし粗熱をとっておきます。
2)あらかじめ冷凍パイシートは常温に戻しておき、オーブンを180度で余熱します。
3)冷凍パイシートをめん棒で伸ばし、耐熱皿に合わせて敷き詰めます。
フォークで数か所さしておきます。
4)ボウルに卵を割り入れて、生クリームとチーズを加えてよく混ぜ合わせます。
5)4に1を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
6)3に5を入れて180度のオーブンで15~18分焼きます。
7)粗熱が取れたら型から外して完成です。
ポークソテー アップルジンジャーソース
豚の生姜焼きでもバッチリ合いますが、
さらに、りんごの風味を効かせることで、シードルとより相性が良くなります。
■材料
豚ロース肉(とんかつ用豚肉) 2枚
玉ねぎ 1/2個
りんご 1/2個
ニンニク 1片
ショウガ 10g
塩コショウ 少々
醤油 大さじ1 1/2
バター 5g
■作り方
1)玉ねぎ、ニンニク、ショウガはすべてすりおろして、リンゴは小さめに角切りにしておき、
豚肉は表面に塩こしょうをふっておきます。
2)油を敷いたフライパンで豚肉の表面がこんがり焼けるまで焼いて一度取り出します。
3)豚肉を焼いたフライパンで玉ねぎ、ニンニク、ショウガのすりおろしたものと、
角切りにしたリンゴをすべて入れて、弱火でじっくり加熱し、醤油を加えさらに煮ます。
4)フライパンに豚肉とバターを加え、ソースと一緒に3分ほど煮込んで、
豚肉に火が通ったら完成です。