辛口ワインの代表シャブリワインの特徴

辛口ワインの代表シャブリワインの特徴
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辛口ワインの代表シャブリワインの特徴

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シャブリとは

フランスワインの銘醸地ブルゴーニュ地方。
そのブルゴーニュの中でももっとも北に位置するシャブリ地区は、シャルドネの栽培に適した産地で、キレのある辛口の白ワインを生み出します。
そこで、本日は世界で人気辛口白ワインシャブリについてお話します。

シャブリのテロワールとブドウ品種

シャブリ地区は、ブルゴーニュ地方の中でも最も北に位置しているため、とても冷涼な気候で、土壌は、約1憶5千年前は海底だったこともあり、その大部分がジュラ紀後期から白亜紀初期の土壌で、貝殻などの化石、粘土、石灰などを含む石灰質の「キンメリジャン」という白い土壌が広がっています。
このキリメンジャンというミネラル豊富な土壌と冷涼な気候から、シャブリ特有のキリっとしたさわやかでミネラル感のある味わいが生まれています。
シャブリ地区で使用されるブドウ品種は、シャルドネ100%です。
ブルゴーニュで認められているブドウ品種は、基本的に赤ワインならピノ・ノワール、白ワインならシャルドネの単一品種と決められています。
(一部地区は、ガメイやアリゴテも認められています)
しかしながら、シャブリ地区は、先ほどお話した通り、その他の地区とは地質が大きく違うため、同じシャルドネを使っても他の地区の白ワインとはかなり味わいが異なります。
シャルドネは、産地により風味が変幻自在に変わります。
その土地や気候に左右されやすい品種なので、太陽の恵みをいっぱいに浴びて造られるシャルドネは、南国のフルーツのようなトロピカルな香りがするワインになり、冷涼な気候で育つシャルドネは、酸味がきりっとしてシャープでスマートなワインに。
そのシャルドネの魅力を一番発揮できる産地がシャブリ地区とも言われています。

シャブリワインの格付け

シャブリ地区の格付けは4段階に分かれます。
一番上の格付けから、シャブリ・グラン・クリュ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ、プティ・シャブリの順になります。

シャブリ・グラン・クリュは、シャブリ地区の中でも高台の斜面に広がっており、もっとも日当たりがよい畑で、ブーグロ、プリューズ、ヴォーデジール、グルヌイユヴァルミュール、レ・クロ、ブランショの7つの畑があり、最高級のシャブリが造られています。
中でも最も栽培面積が広く人気のある畑がレ・クロです。
12世紀にシトー派の修道僧が最初に植えた畑で、ここで造られるシャブリは、とてもパワフルな味わいで長期熟成型のワインです。
シャブリ・グラン・クリュの生産量は、シャブリ全体の2%と、非常に少ないですが、ここで造られるシャブリは、白ワインながら10年以上の熟成を経ることで、ようやく本来のポテンシャルを発揮するという熟成型の高品質なワインです。

シャブリ・プルミエ・クリュは、スラン川の左岸と右岸に分かれており、40のクリマがあります。
40のクリマはさらに79のリュー・ディに細分化されており、生産量はシャブリ全体の17.5%で、グラン・クリュに比べると長期熟成には向きませんが、出来の良い年には、グラン・クリュに負けない品質のものができます。
5年以上熟成することで、しっかりとした果実味とコクのある味わいになります。

シャブリ全体の67.5%と生産量がもっとも多いのが、シャブリです。
日本に輸入されているシャブリの多くはこの畑で造られたものが多く、早飲みタイプのスッキリとした辛口で、どの料理にも合わせやすく、グラン・クリュのものが平均して12,000円前後のものに対し、この畑で造られるシャブリは、2,500円前後と手頃な価格帯です。

プティ・シャブリは、シャブリ全体の13%と生産量もそれほど多くはないため、日本にはあまり輸入されていません。
シャブリと同様、早飲みタイプのリーズナブルな辛口ワインです。

シャブリワインと相性の良い料理

シャブリの特徴は、なんと言ってもそのしっかりとしたミネラル感。
スッキリとした酸に、貝殻の化石の土壌からでるミネラル感は、硬質でオイリーな口あたりで、厚みのある果実味に、ヘーゼルナッツやハチミツといった味わいがあり、力強さとエレガントさが感じられます。
そんなシャブリは魚介との相性が非常によく、とくに生牡蠣との相性が抜群です。
魚介の生臭さを消してくれるため、魚介の旨味をより強く感じさせてくれます。
また、シャブリに限りませんが、白ワインと魚介の組み合わせは、食中毒を防ぐ効果も期待できます。
白ワインは大腸菌、サルモネラ菌等に対する抗菌力が高く、10分間で10万個の菌が数個になった、という実験結果もあるほど。
これは、白ワインに含まれる酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸などのたくさんの有機酸の効果と言われています。
これらが殺菌効果とともに、悪玉菌の増加をおさえてくれます。
そのため、刺身や生牡蠣といった生の魚介を食べる際には、シャブリとのペアリングがおすすめです。
その他、シャブリの厚みのある果実味と硬質でオイリーな味わいには、バターをたっぷり使ったソースが良く合います。
サーモングリルやロブスターグリルなどに溶かしバターをたっぷりかけて、ハーブと塩とレモンで食べるシンプルなお料理などおすすめです。

おすすめのシャブリワイン

シャブリ・ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・ジョルジュ
シャブリの中でも南寄りのクルジ村で、元々協同組合にブドウを販売してたブドウ栽培農家でしたが、2004年より、自家元詰めを本格的に開始したドメーヌ。
ドメーヌとしての歴史は浅いですが、ブドウ栽培農家としての長い経験から、化学肥料の廃止、除草剤を止め、極力畑仕事に従事するリュット・レゾネを行い、樹齢35年~60年のブドウ樹から、ブドウ本来が持つ繊細さ、複雑さ、そしてピュアな風味やアロマを残すため、 全てステンレスタンクで醸造しています。
そのため、青りんごやレモンといった柑橘のフレッシュな果実味に、豊富なミネラル感がしっかりと感じられるシャブリ本来の個性が際立った1本に仕上がっています。

シャブリ・ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・ジョルジュ

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