生産されるブドウが特徴的なガイヤックで造られるワインとは

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生産されるブドウが特徴的なガイヤックで造られるワインとは

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フランス南西部のワイン産地ガイヤックとは

フランス南西部にあるワイン産地のガイヤック。
とてもめずらしい固有品種が多く、造られるワインは赤、白、ロゼ、スパークリングと、
甘口から辛口まで多種多様です。
そこで、本日はガイヤックのワインについてお話します。

ガイヤックについて

ガイヤック(GAILLAC AOC)は、フランスの南西部にあるワイン産地で、
トゥールーズのすぐ北にあるタルン県のAOCです。
赤ワインの銘醸地として知られるカオールにも近く、
ガロンヌ川に注ぎ込むタルン川の両岸に畑があります。

ガイヤックのブドウ栽培の歴史は古く、古代ガリアの最初のブドウ栽培の中心地の1つとされる
可能性を示唆しており、一説には古代ローマ人が最初のブドウ畑を設立した後、
1世紀の初めにはワインの生産がすでに始まっていたとされています。
しかしながら、他の地域からの侵略などにより、しばらくワイン造りは抑制され、
10世紀に聖ミシェル・ド・ガイヤック修道院の修道士によって復活しました。
中世では、ガイヤックのワインは、地元のみならず北ヨーロッパ、
特にイギリスで高く評価されましたていましたが、
その後ボルドーの商人によって、厳しい関税と条件を課せられるなどの妨害を受け、
輸出量は減っていきます。
16世紀に入り再びイギリスへ輸出が増加していきます。
その1つに、スパークリングワインの輸出が伸びたことが挙げられます。
19世紀初頭には、ガイヤックの濃い色調のパワフルな赤ワインが絶賛されましたが、
19世紀末におきたフィロキセラ禍により、ブドウ畑は壊滅的な被害を受けてしまいます。
近年になり、土地の安さからフランス国外からもワイン生産者が入ってくるよになり、
10,000haをはるかに越えるブドウ畑が広がるまでに復活しました。

ガイヤックのテロワール

大西洋と地中海両方の影響を受けており、比較的温暖なためブドウ栽培に適しており、
AOCの認定を受けている畑はごく一部ですが、
全体では10,000haをはるかに越える広大な畑が広がっています。
ガイヤックのブドウ畑は、タルン川の両岸に広がっており、
土壌は右岸と左岸で性質が異なります。
右岸は花崗岩・石灰岩質の土壌が混ざり合う土壌で、
赤ワインと白ワイン用の両方の品種が育てられています。
左岸は砂・砂利が多いことから、な赤ワイン用の品種を栽培しています。

ガイヤックで栽培されるブドウ品種

ガイヤックで栽培されている品種は、赤ワイン用のブドウ品種がデュラス、フェール、
シラー、カベルネ ソーヴィニヨン、白ワイン用のブドウ品種が、ランドレル、モーザックなどで、
他の産地では聞いたことがないとても珍しい品種が多く造られています。
最も特徴的ブドウ品種が、白ブドウの品種であるモーザックです。
モーザックから造られるワインは、リンゴの皮のようなさわやかなアロマがあり、
ほんのり渋みを感じられる味わいです。
ランドレルは、穏やかな酸味のワインが造られています。

ガイヤックワインの特徴

ガイヤックのワインの特徴はなんといってもその豊富なバリエーションです。
赤、白、ロゼ、スパークリングワイン、半甘口から辛口まで造られており、
前述のとおり、栽培されているブドウの品種も、国際品種から珍しい固有品種まで多種多様です。
ガイヤックの最高級ワインのいくつかは、モーザック、ミュスカデルから造られた
樽熟成の甘口白ワインで、ガイヤック ドゥ―(GAILLAC DOUX)といわれており、
ハチミツのような芳醇な香りと複雑さのある味わいです。
そのほか、スパークリングワインは、ガイヤック ムス―(GAILLAC MOUSSEUX)、
また、特定の石灰岩の斜面で栽培されている甘口の白ワインに、
ガイヤック プルミエールコート(GAILLAC PREMIERE COTES)があります。
赤ワインは、ボルドーワインのようなしっかりとした構造を持ちながら、
よりスパイシーな味わいで、フランスの南西部の良さが感じられるワインが多いです。
固有品種のデュラスから造られるワインは、果実味とタンニンのバランスがとてもよく
ガイヤックを代表する魅力的な味わいのワインです。

ガイヤックのワイン

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