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初のヴィンテージからアメリカワインコンペティションでプラチナアワードを受賞し、
その後も数多くの受賞暦を誇るケンダル・ジャクソン。
熟練の醸造家によるブレンディング技術で、常に高品質なワインを造り続けている
アメリカ屈指のワイナリーです。
そこで、本日はケンダル・ジャクソンについてお話します。
ケンダル・ジャクソンについて
ケンダル・ジャクソンは、世界60ヵ国以上にワインを輸出している
カリフォルニア屈指のワインメーカーで、
カリフォルニア州の5つの地域にブドウ畑を所有し、
世界最大規模の醸造設備を持つ4つのワイナリーがあります。
ケンダル・ジャクソンのワイン造りの歴史は、
1974年に購入したカリフォルニア州レイクポートにある
80エーカーの洋ナシとクルミの果樹園をブドウ畑に転換したことからスタートしました。
1982年に故ジェス・ジャクソン氏がワイナリーを設立すると、
その年に初のヴィンテージとなるシャルドネをリリースし、このシャルドネがヒットし、
翌年にはアメリカンワインコンペティションで最初のダブルプラチナアワードを受賞します。
創設者であるジェス・ジャクソン氏は、もともと農業から警察官、そして弁護士として、
多彩な分野で活躍しており、サンフランシスコではすでに有名な弁護士でした。
しかし、設立の10年も前から趣味としてワイナリーを所有しており、
カリフォルニア州海岸沿いの農園からブドウの買いつけをおこない、
自身もブドウ栽培をおこない、独自のワイン造りの研究の末に、
複数の地域の畑のブドウをブレンドして、コスパの高いワインを造ることに成功しました。
ワイナリーを設立してから14年後の1996年にレイクポートから本拠地をソノマ・カウンテイに移し、
すでに醸造家として大きな功績を築いていたランディ・ ウロム氏が1993年に入り、
1997年にワインマスターになったことで、ケンダル・ジャクソンは更なる品質の向上をめざしました。
ケンダル・ジャクソンの実績
初ヴインテージのヴィントナーズ・リザーヴ・シャルドネが、
アメリカ・ワインコンペティションで最初のダブルプラチナアワードを受賞してから、
全米でNo.1シャルドネとしての地位を保ち続けており、
その後も、ワインマスターとなったランディ・ ウロム氏の活躍により、
ケンダル・ジャクソンのワインは「1990年代アメリカで最も受賞数の多いメーカー」に選ばれるほど、
数多くの賞を受賞しています。
ケンダル・ジャクソンのワイン畑
ケンダル・ジャクソンが所有するブドウ畑は約14,000エーカーにおよび、
メンドシーノ・カウンティ、ソノマ・カウンティ、レイク・カウンティ、ナパ・ヴァレー、
モントレー・カウンティなどの好立地に位置しています。
カリフォルニアのブドウ畑の85%は内陸部にあり、
15%がカリフォルニアの沿岸部に位置しています。
沿岸にあるブドウ畑の5%が山や尾根といったブドウ栽培には過酷な土地ですが、
こうした厳しい土地でのブドウ栽培は、冷涼な気候によって
ブドウが時間をかけじっくり成熟するためしっかりとしたタンニンのある
凝縮した味わいのブドウが育ちます。
ケンダル・ジャクソンのワイン造りへのこだわり
ケンダル・ジャクソンでは、こうしたすばらしいカリフォルニア沿岸のブドウ畑で育つ
自家畑と、厳選された契約ブドウ農家のブドウを十分吟味して、
ベストと思われる比率でブレンドされます。
このケンダル・ジャクソンのブレンディング技術こそが、醸造の核となっており、
様々なテロワールの特徴をもつブドウの良い部分を掛け合わせることで、
凝縮した複雑味のあるバランスに優れた味わいの
安定した高品質のワインが生産できるのです。