カルトワインとは?

カルトワインとは?
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カルトワインとは?

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カルトワインの頂点に君臨するスクリーミングイーグル

カルトワインという言葉を聞いたことはありますか?
カリフォルニアワイン好きの方の中には、
一度は飲んでみたいと憧れているカルトワインがある!
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、本日はカリフォルニアのナパが発祥のカルトワインについてお話します。

カルトワインとは

カルトワインという言葉が出てきたのは、今から30年ほど前。
一般的には「カリフォルニアのナパ・ヴァレーで
生産されている高品質な高級ワイン」のことを指しますが、
ただ高級なだけではなく、希少価値の高さや生産量が驚くほど少なく、
なかなか手に入らない伝説的なワインを総称して呼ぶことが多いです。
このカルトワインが生まれるきっかけとなった一番の出来事が、
1976年の「パリスの審判」です。
これは当時フランス人にカリフォルニアワインを知ってもらおうと
始めた宣伝目的のフランスワインとカリフォルニアワインの
ブラインド・テイスティングだったのですが、
驚くことに、このテイスティングで多くのカリフォルニアワインが、
フランスワインの得点を上回ってしまう結果に。
フランスワインに勝ったカリフォルニアワインたちこそ、
今「カルトワイン」と呼ばれているワインの代表格となりました。
また、あの世界的なワイン評論家であるロバートパーカー氏の影響力も大きく、
彼が高得点をつけたワインの需要が一気に高まり、
売り出し当初の30倍以上の価格に跳ね上がるケースもありました。
こうして一気に需要が伸び、価格が高騰して入手困難になったワインの中にも
カルトワインと呼ばれるものが多くあります。

カルトワインの種類

カルトワインの中には、1976年のパリテイスティングで1位に輝いたスタッグ・リーブスや、
リターンマッチで1位になったクロ・デュ・バルをはじめとした
パリスの審判をきっかけに有名になったワインや、
ロバートパーカーが高得点をつけたことで、
創業わずか数年で一躍脚光を浴びることになったまさにシンデレラワインのような、
ダナ・エステーツ、ルイス セラーズなど、さまざまな種類があります。
また、カリフォルニアワインの父であるロバート・モンダヴィと、
フランスのボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトのコラボから生まれた
スーパープレミアムワインのオーパスワンもカルトワインの1つです。
中でも、伝説的なカルトワインが、スクリーミング・イーグル。
不動産業で成功を収めたジーン・フィリップス女史がオークヴィルにワイナリーを設立し、
ファーストヴィンテージから、いきなりパーカーポイント99点を獲得し、
瞬く間に世界中に知れ渡り、今もカルトワインの頂点に君臨し続けています。

カルトワインが高級な理由

ちなみに、先ほどのスクリーミング・イーグルは、
ファーストヴィンテージからずっとパーカーポイント90点台後半を獲り続け、
何度も100点を獲得する伝説のワイン。
また、年間6,000本のリリースと、あのロマネコンティ同様の希少性の高さもあいまって、
安いヴィンテージでも40万円、平均70万円前後が相場という超高級ワインです。
なぜ、カルトワインがこれほどまでに高額になるのかというと、
スクリーミング・イーグルは別格としても、やはりそのハイクオリティな品質と、
生産量が非常に少ないという希少性、さらに、投資目的で購入する投資家もいるため、
需要が常に高く人気が人気を呼んで、価格が上がっているというのも事実です。

歴代のアメリカ大統領が愛飲したホワイトハウス御用達ワイン

ホワイトハウス御用達のワインはさまざまありますが、
今回は、ホワイトハウスで70年以上に渡って愛されている
「ボーリュー・ヴィンヤード」をご紹介したいと思います。

ボーリュー・ヴィンヤードの創業は1900年。
ボルドー出身のジョージ・デ・ラトゥールによって創設されました。
ジョージ・デ・ラトゥールの妻フェルナンデが、
後に最初のラザフォード・ヴィンヤードとなる土地をみて、
「Quelle beau lieu(なんて素晴らしい場所!)」と感嘆したことから、
「美しい場所」を意味するボーリューと名づけました。
1920年からの禁酒法の時代も、教会用のワインとして製造が
認められたナパ・ヴァレーでも数少ないワイナリーの1つ。
1938年、ジョージ・デ・ラトゥールはフランスを旅行した際、
伝説的なワイン醸造家でもあるアンドレ・チェリチェフに出会います。
その後、アンドレ・チェリチェフがボーリューに加わり、
1940年、ジョージ・デ・ラトゥール・プライベート・リザーブ・
カベルネ・ソーヴィニヨンを初リリースし、
翌年にはホワイトハウス御用達ワイナリーとなりました。
後にこのワインは、ナパ・ヴァレーで最初のカベルネ主体の
「カルトワイン」になりました。
以来70年以上、アメリカ歴代大統領はもちろん、各国の要人に振る舞われ、
多くの人に愛されるホワイトハウス御用達ワインとなりました。

 

ボーリュー・ヴィンヤード

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