ワイン好きなら一度は飲んでみたい幻のカルトワイン、スクリーミング・イーグル

ワイン好きなら一度は飲んでみたい幻のカルトワイン、スクリーミング・イーグル

ワイン好きなら一度は飲んでみたい幻のカルトワイン、スクリーミング・イーグル

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ワイン好きなら一度は飲んでみたい幻のカルトワイン、スクリーミング・イーグル

カリフォルニアのカルトワインと聞いて、真っ先に浮かぶワインは何ですか?
リリースされる年間の本数がわずか6,000本。
購入をするためには、公式のメーリングリストに登録して5~6年待ち。
90年代に彗星のごとく現れ、オークションでマグナムボトルに50万ドルという驚異の値が付き、ワイン界に大きな衝撃を与えた、そんな幻ともいえるカルトワインが、スクリーミング・イーグルです。
ワイン・アドヴォケイト誌、ジェームス・サックリングなど有名なワイン評価誌で、何度も100点満点を獲得しています。
そこで、本日はカリフォルニアのカルトワイン、スクリーミング・イーグルについてお話します。

スクリーミング・イーグルについて

スクリーミング・イーグルは1986年に不動産業で成功を収めたジーン・フィリップス女史がオークヴィルに57エーカーのワイナリーを購入したことに始まります。
ワイナリーではさまざまなブドウ品種を栽培しており、当初は栽培したブドウは、ナパのワイナリーに販売していましたが、ロバート・モンダヴィ氏のすすめで、「ワイン界のファースト・レディ」と称されるハイジ・ピーターソン・バレット女史を迎えてワイン造りをスタートします。
1995年には、ワイナリーの畑は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランの3品種のみに植え替えられ、1995年にリリースされた1992年のヴィンテージのワインは、世界的ワイン評論家のロバート・パーカーが99ポイントをつけたことにより瞬く間に有名になり、スクリーミング・イーグルはナパで最も有名で高価なワインの1つになりました。
2000年のオークションでは、マグナムボトルに50万ドルという驚異の値が付きワイン界を震撼させました。
スクリーミング・イーグルの年間生産量は、あのロマネコンティとほぼ同じくらいの僅か6000本程度で、メーリングリストの顧客のみに販売されるという手法で、メーリングリストも5~6年待ちの状況。
そんなこともあり、スクリーミング・イーグルは、カルトワインの中でも頂点とも言えるまさに幻ワインなのです。
2006年3月17日、ジーン・フィリップス女史は、ホナータやザ・ヒルのオーナーのスタン・クロエンケ氏とチャールズ・バンクス氏にワイナリーを売却し、現在は、スタン・クロエンケ氏が単独のオーナーとなり、醸造コンサルタントのミシェル・ローラン氏をコンサルタントに迎え、2010年には、28歳という若さでニック・ギズラソン氏がワインメーカーとして加わり、現在醸造を担当しています。
2010年ファーストヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランの白ワインは、年間生産量がたったの2樽で、販売される本数はなんとたったの60本程度。
赤ワイン以上に入手困難な白ワインは、今後更なる高値で取り引きされることが予想されます。

スクリーミング・イーグルに使用されるブドウ品種

スクリーミング・イーグルは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体として、メルロ、カベルネ・フランがブレンドされ、ブレンド比率はヴィンテージによって異なります。

スクリーミング・イーグルで造られるワインの特徴

スクリーミング・イーグルの味わいの特徴は、なんといっても濃密さです。
その凝縮された濃密さは、あの5大シャトーをも上回るほどで、スクリーミング・イーグルのワインを飲むと、他のフルボディのワインが薄く感じられるほど。
そして、ただ濃密なだけではなく、華やかさのあるアロマと驚愕とも言える果実の凝縮感があります。
アロマは、ブラックベリーやブラックカラント、プラムといった黒系果実に、ラベンダーやバラなどのフローラルなアロマ、イチジクのコンポートやダークチョコレート、口に含むと黒系果実の濃厚でピュアな果実味が口いっぱいに広がり、豊富なタンニンとしっかりとしたミネラルが何層にも感じられ、驚くほどパワフルでありながら、口当たりがシルクのようにとても滑らかでエレガントな酸も感じられる、非常にバランスのとれた味わいです。

また、スクリーミング・イーグルでは、「第二の鷲」と呼ばれるセカンド フライトというワインをリリースしています。
セカンドフライトは、比較的樹齢の若い樹や、スクリーミング・イーグルで使用されなかったブドウを使用して造られており、ワイナリーとしてはセカンドではない別キュヴェとしてリリースされています。
スクリーミング・イーグルが700~1,000ケース造られているのに対し、セカンドフライトは520~800ケースしか造られていないという、こちらもかなり希少なワインですが、価格はスクリーミング・イーグルの4分の1ほどで販売されています。

スクリーミング・イーグルで造られるワインの特徴

 

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