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ゴールデンウィークに入りましたね。
平日の3日間を休んで、9連休の大型連休をとられた方もいらっしゃいますよね。
ゴールデンウィーク後半は、全国的にお天気にも恵まれる予報なので、週末にキャンプやバーベキュー、ピクニックなどのアウトドアに行かれるという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本日はこの時期外飲みで楽しむワインについてお話します。
晩春から初夏にかけての外飲みをより楽しむためのポイント
寒暖差と紫外線に気を付けて軽く羽織れる上着も用意
晩春から初夏にかけてのこの時期は、だんだんと気温も上がって日によっては25℃を超える夏日も増えてきます。
日中は日差しが強く半袖で過ごせるくらいの温度になるので、外に出ると気持ちが上がりますよね。
ただ、この時期もまだ温度変化が激しいので夏日の翌日には急激に気温が下がることも。
一日の温度を比べてみても、朝7時くらいの気温が13℃に対し正午には22℃、そして午後5時くらいには16℃と一日の気温の落差が10℃近くある日が多く、日中半袖でいられたのに、夕方から急に寒くなって体を冷やしてしまうこともあります。
そのため、できたらこの時期の外飲みでも軽く羽織れるものを持っていくといいでしょう。
また、紫外線も夏ほどではありませんが徐々に強くなっているので、気づくと紫外線をたくさん浴びてしまっているということもあるので、日焼け対策も大切です。
旬の食材がワインに合う
4月から5月にかけての旬と言えば、アスパラガスや春キャベツなどの春野菜、その他、そら豆、枝豆などの豆類もおいしい季節ですね。
フランスをはじめヨーロッパの国々でも春から初夏にかけての風物詩としてホワイトアスパラガスが有名で前菜によく使われています。
日本ではグリーンアスパラガスが主流ですが、ヨーロッパではホワイトアスパラガスが主流で、バターでソテーしたホワイトアスパラガスに濃厚なオランデーズソースをかけて食べる前菜に、すっきりとした酸のあるアルザスのリースリングやシュール・リー製法で造られたミュスカなどのペアリングで親しまれています。
ワインを飲むのにちょうどいい気候
ワインを屋外で美味しく飲むためには、やはり気温と湿度が大事!
夏にバーベキューなどでワインを楽しむのもいいですが、やはり夏は気温と湿度が高すぎてキンキンに冷やしたスパークリングワインか白ワインを短時間で飲むのが精一杯。
そこへいくと4月下旬から5月上旬の平均の最高気温は、20℃前後。
夏のように暑さを感じられる日でも湿度が低いので、白ワインやスパークリングワインだけでなく、ロゼワインもライトボディの赤ワインもすいすい飲める最適な気候です。
春は、花粉アレルギーで外飲みが難しかったという方も、これからの時期は思いっきり外飲みを楽しめますよね。
晩春から初夏にかけての外飲みにピッタリのワインは?
すっきりとした酸のある白ワイン
日中の気温が20℃くらいになるこの時期は、こってりとした白ワインよりも口に含んだときに柑橘やリンゴなどのさっぱりとしたフルーツの果実味が感じられる、フレッシュな酸のある味わいの白ワインがおすすめです。
夏のようにワインクーラーに氷を入れてしっかりと冷やす必要はありませんので、冷蔵庫から取り出したら、保冷バックに保冷剤を多めに入れて、温度をなるべくキープできるように持ち運べばちょうど良い温度でワインが楽しめます。
リースリングやミュスカ、ソーヴィニヨン・ブランなどの美しい酸を感じられる辛口白ワインがおすすめです。
さらっと飲める赤ワイン
白ワインとは反対に赤ワインは骨格のしっかりしたフルボディよりも、香りがエレガントでさらっと飲める赤ワインがおすすめ。
外飲みには重すぎない赤ワインの方が飲みやすく、冷めたお料理や簡易的なおつまみとの相性もいいです。
カリフォルニアのピノノワールなど、イチゴジャムのような甘く程よい酸味が感じられるものがおすすめです。
いいとこどりのロゼワイン
色とりどりの花が咲く場所での春のピクニックには、ロゼワインの鮮やかな色調がぴったり!
また、白ワイン赤ワイン両方のいいとこどりなので、白ワインのすっきりさに赤ワインのコクもあり、どんなお料理にも合わせやすいのがロゼワインの特徴です。
和洋中さまざまな料理が並ぶピクニックには、ロゼワインはとても合わせやすくおすすめです。
レストランでボトル1本頼むといいお値段がしてしまいますが、外飲みなら、2人でワイン1本買ってお惣菜を買ってもレストランの半分以下の料金で楽しめます!
ソムリエが選ぶピクニックにおすすめのワイン8選
パッセリーナ テヌータ・ウリッセ
テヌータ・ウリッセは2006年に設立した歴史はまだ浅いワイナリーですが、ルカ・マローニの評価ですでにほとんどのワインが90点以上を獲得し、しかもトップキュヴェである「Don Antonio」に至っては、2022年度のベストワイン38本のうちの1本に選ばれたほどの実力派ワイナリー。
「近代的な醸造テクニックを駆使し、固有品種が持つ新たな可能性を探る」「アブルッツォ州のテロワールにおける国際品種の再解釈を行う」これがテヌータ・ウリッセの目標とするワイン造りです。
パッセリーナはギリシャ起源の品種で、現在イタリア中部で徐々に栽培が増えている人気の品種。
活き活きとした果実味を感じるワインで、白桃や杏、グレープフルーツを思わせる華やかなアロマ、藤の花を思わせるアロマとライムの 風味が香り、余韻にミネラルを感じます。口に含むとメロンのようにボリューム感のある果実味と、クリーンな心地よい酸味が両立したバランスの良い辛口の味わい。
シーフードを使った前菜やメインと相性が良く、貝類にもよく合うワイン。
フォグ・マウンテン・ピノ・ノワール
ブルゴーニュ最大の生産者ボワセが打ち出す、カリフォルニアの新ブランド
1961年にブルゴーニュに設立されたボワセ・グループは、若い会社でありながら、急成長を遂げ、今やブルゴーニュ最大にして、フランス以外では、アメリカ、カナダ、イギリスと世界各国に畑、ワイナリーを運営するグローバルな生産者です。
環境問題の観点から自然栽培をグローバルに推進してきたことでも知られる生産者で、オーガニック栽培、ビオディナミ栽培に注力し、フランスのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレや、アメリカのデローチやレイモンドヴィンヤードなど、所有するすべてのワイナリーがオーガニック栽培とビオディナミ栽培を実践しています。
そんなボワセ・グループが、2003年以降カリフォルニアで様々なワイナリーを傘下に収めながら、自然栽培に特化したワイン造りを主導してきました。
そして、カリフォルニア名物である霧に着目し、カリフォルニアのテロワールを反映したワイン造りとして、「霧」をテーマに生み出したシリーズがフォグ・マウンテンです。
ピノ・ノワールは、明るいルビー色の色調で、チェリーやストロベリー、ラズベリーを思わせる魅力的な香りがあり、僅かにナツメグやリコリスを思わせるスパイスの要素も感じます。
味わいは甘味と酸味のバランスがとれており、赤スグリやチェリーのような赤系果実を思わせる風味、後味にブラウンシュガーのような奥深い風味を感じさせるミディアムボディの味わいで、余韻にも芳醇な、瑞々しい果実を感じる1本です。
キャンティ ヴォルペット
イタリアで唯一人パーカーポイント100点を2度獲得した凄腕の醸造家ステファノ・キオッチョリ氏がコンサルタントを務めるキャンティ ヴォルペット。
フィレンツェ近くの海抜200~400メートルの地域の畑で造られたブドウを、サンジョベーゼ95%、カナイオーロ5%のブレンド比率で、25度にコントロールされたステンレスタンクに入れ、酸素を供給しながら12日間おきます。この間果汁を循環させることで、果皮に含まれる色素などの成分をしっかり抽出し、タンニンをまろやかにしたりします。
マロラクティック発酵で酸味を和らげ、香りと味わいに複雑さを加えました。
このキャンティは黒ブドウ主体のため、一般的なキャンティより、味わいにもより厚みが出ており、構造のしっかりとしたボディの肉厚なタイプです。
活き活きとした果実味のパワフルな味わいで、合わせる料理も牛の赤身肉など、肉料理との相性が抜群です。
ウリッセ・ロゼ テヌータ・ウリッセ
テヌータ・ウリッセは2006年設立とワイナリーとしての歴史はまだ浅いですが、ウリッセ家は、代々アブルッツォ州の伝統的な固有品種を主体に栽培してきたブドウ農家のため、ブドウ栽培には強いこだわりを持っており、リリースしたほとんどのワインがルカ・マローニで高評価を得ている実力派です。
そんなテヌータ・ウリッセが手掛けるこちらのロゼワインは、Luca Maroni 97点(2019年)、Luca Maroni 97点(2020年)と高評価を得ている本格派ロゼ!
メルロとモンテプルチャーノをブレンドしており、ブドウは収穫後すぐに専用の低温トンネルへ入れ、そのままコールドマセレーション(低温醸し)を行い、アルコール発酵はステンレスタンクで8~11度の低温下で行います。
発酵後タンクで3か月静置して造られるロゼは、淡いサーモンピンクの色調。
白い花のアロマが最初に香り、プラムなどの黒系果実のアロマがあり、とても繊細な味わいですが余韻は長く、複雑な味わいが感じられるロゼワインです。
ピノ・ノワール・ロゼ ドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエール
フランス・ロワール地方にあるドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールの60haのブドウ畑は、海からの影響で豊富な日照量と穏やかな気温ながら、定期的な雨と強風がブドウの木を乾燥させることで、病害を発生しにくくしており、極力自然に近い農法である「リュット・レゾネ」を用いて栽培しています。
また、味に妥協を許さない造り手として知られるドメーヌ・ド・ラ・ヴァンソニエールは、環境に配慮したブドウの栽培方法を保障する「テラ・ヴィティス」の認証をうけており、テロワールを尊重したワイン造りで数々の金メダルを受賞しています。
ピノ・ノワール100%で造られるこのロゼワインは、サーモンピンクの色調で、イチゴやサクランボなどの赤系果実のニュアンスに、穏やかな酸味と爽やかでスッキリとしたクリーンな果実味があり、ほのかな心地よい渋みの余韻の辛口ロゼワイン。
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ソムリエナイフ付きで外でも安心 ピクニックセット6本入り
果実味たっぷりの自然派ワイン、南国フルーツのアロマ溢れるリッチな味わいの単一畑のシャルドネ、7つ星ホテルでも採用のデイリー赤ワイン、さまざまな食事に合わせて楽しめる使い勝手の良いカジュアルなスパークリングまで、バラエティに富んだ6本セットです。
単品合計価格11,341円(税込)のところ、セット特価で5,980円 (税込6,578円)ととってもお得!
晴れた休日に、ピクニックでぜひお楽しみください♪
ソムリエナイフ付きで外でも安心 ピクニックセット6本入りのご注文はこちら
グランピングワインズ・オーガニック・カベルネソーヴィニョン
「グランピングワインズ」は、外箱がなく真空のパックがそのままパッケージとなった画期的なタイプで、容器の重さはたったの70gと超軽量!
容量はワイン2本分の1.5Lとしっかり入っていますが、らくらく持ち運びできます。
肝心のお味はというと、このグランピングワインズを造る「アルケミーワインズ」はスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャのワイナリー「ボデガス・フェルナンド・カストロ」とタッグを組み、ドバイへ進出し「バージュ・アル・アラブ」をはじめとする多くの高級ホテルでグラスワインとして採用されるようになった実力派ワイナリー。
そんなワイナリーがキャンプで楽しむことを目的に造ったワインの味わいは、赤ワインは酸と渋みが穏やかでびっくりするくらい飲みやすくて軽やかな口当たりなので、冷やすとよりぐびぐびと飲めて、夏でもパワフルな肉料理と合わせて飲みたくなるおいしさです。
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グランピングワインズ オーガニック・ソーヴィニョン・ブラン
白ワインは、ソーヴィニヨン・ブランの特徴でもある柑橘とハーブのフレッシュなアロマと果実味で、シャープな酸も感じられるすっきりタイプです。