ワインを造りだす「ブドウ」が収穫されるまでの一年の流れ

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ワインを造りだす「ブドウ」が収穫されるまでの一年の流れ

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ブドウの樹

本日は、私たちに喜びを与えてくれるワインを造り出す「ブドウの樹」のお話です。

ブドウの収穫を終えた後のブドウの樹

ブドウ畑は収穫を終えると冬支度へと進み、ブドウの樹もはらはらとはっぱを落とし、枝だけになってしまいます。
ゲイマーぶどう園にいたころ、11月にはいるころから剪定をはじめました。
今よりももっと寒く感じ、畑の土が凍っていたものでした。
剪定はどういうふうに芽を伸ばすかイメージし、樹全体のバランスをみます。
だいたい1本の枝に2芽、3芽。
樹には10芽くらいを残すようにします。
刈り入れしてすぐに絞ったブドウの搾りかすはすべて畑にまいてしまいます。
不思議とそのかすから芽が出なかったように感じました。

収穫を終えたブドウの樹

ブドウの樹の一年

春先、ブドウの枝は剪定した箇所から樹液を出します。
芽が膨らみ、開いて若い枝が現れ、春から初夏にかけて、青々とした若葉が次々に顔を出してきます。
気温がぐんぐん上がってくると、小さな白い花を咲かせます。
すでに果房の形になっていて、受粉するとブドウの実ができます。
この結実した時期に、収穫量の予測をおこないます。
ブドウの樹が育ちすぎないよう、先端を切り詰めしたり、果房に十分な日が当たるよう、余分な葉を切り落として育てます。
夏になると、ブドウの樹も成長期にはいり、だんだんと果房が大きくなっていきます。
一部の産地では、この時期にグリーン・ハーヴェストと言って、ブドウの樹に実がなりすぎないように、青い果房を摘み取り、収穫量を抑え残りの果房の成熟を促します。
不透明な緑色をしていた果粒は徐々に色づきはじめ、白ブドウは淡い黄色に、黒ブドウは青みがかった赤色に変わっていきます。
ブドウが成熟するにつれて、糖度が高まり、果皮は薄くなっていきます。
この時期の天候の崩れは直接ワインの味に影響を与えてしまいます。
開花からおよそ100日後、ようやく収穫の時を迎えます。
収穫が終わるとまた、剪定をし翌年の発芽までブドウの樹は休眠にはいります。

ブドウの枝の剪定

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