イタリアで最も有名なワイン評価誌ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」とは

イタリアで最も有名なワイン評価誌ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」とは

イタリアで最も有名なワイン評価誌ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」とは

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イタリアで最も有名なワイン評価誌ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」とは

イタリアワイン好きの方なら一度は目にしたことがあるかもしれない「ガンベロ・ロッソで最高評価3グラス受賞ワイン」という言葉。
ワインアドヴォケイトに比べると、日本ではまだ知名度としては低いかもしれませんが、イタリア産ワイン専門のガイドブックとしては世界的にも強い影響力を持っています。
そこで、本日はイタリアのワイン評価誌ガンベロ・ロッソの「ヴィニ・ディ・イタリア」についてと、ガンベロ・ロッソで最高評価を獲得したイタリアワインをご紹介します。

イタリアのワイン業界で最も権威のある専門誌「ヴィニ・ディ・イタリア」

ガンベロ・ロッソ社はイタリアのグルメ専門の出版社で、年に一回発行するワインガイド誌の「ヴィニ・ディ・イタリア(Vini d’Italia)」は、イタリアのワイン業界で最も権威のある専門誌。
今年で第35版に達し、2022年度は60人以上の専門家チームが1年をかけて、2634軒のワイナリーを対象に 25,000を超えるワインが試飲され、そのうち最高評価のトレ・ビッキエリを獲得したのは476本
評価は、グラスの数と色で表示され、1グラスから3グラスまであり、最高評価は3グラスの「トレ・ビッキエリ(3 Bicchieri)」。
これは、非常に卓越したワインを意味しており、トレ・ビッキエリを10回以上獲得すると、生産者の名前に星マーク★が付きます。
次に色付きの2グラスが「ドゥエ・ビッキエリ(2 Bicchieri)」で、最終選考まで残ったけど惜しくも最高評価が得られなかった秀逸なワイン。
その下に2グラスの「ドゥエ・ビッキエリ(2 Bicchieri )」で、こちらでも良質なワインと評価され、1グラスの「アン・ビッキエリ(1 Bicchieri)」 は平均よりやや上のワインという評価で、最後はグラスなしの「ノー・ビッキエリ(NO Bicchieri)」の5段階評価で表示されます。
また、ワインの評価以外に「最優秀醸造家」「最優秀葡萄栽培家」など、さまざまなカテゴリーで年間最優秀賞を決めています。

トレ・ビッキエーリを受賞したアリアニコ・デル・ヴルトゥレの名手が手掛ける濃密ワイン

アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・カリチェ ドナート・ダンジェロ
ドナート・ダンジェエロが手掛けるこのアリアニコ・デル・ヴルトゥレ・カリチェは、畑は標高500mの火山性の土壌に開かれており、南部のバジリカータ州であっても昼夜の寒暖差が大きく、ブドウはゆっくり完熟していきます。
そのため収穫は10月最終週に行い、10日間ほどコンクリートタンクで発酵させ、その後樽に移し6か月熟成さます。
2024年ヴィンテージは、イタリアで最も有名なワイン評価誌ガンベロ・ロッソで、非常に卓越したワインを意味する「トレ・ビッキエーリ(3グラス)」を受賞しました。
プラムやドライフルーツなどの芳醇なフルーツのアロマに、チョコレートの深い濃厚な風味が加わり、濃密で凝縮感のあるやや重い味わいのワインです。

アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・カリチェ ドナート・ダンジェロ

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バルコナーラ ドナート・ダンジェロ
イタリアワインの指標として、世界でも強い影響力を持つイタリア産ワイン専門のガイドブック「ヴィニ・ディ・イタリア」で、最高評価にあたるトレ・ビッキエーリ(3グラス)を獲得したドナート・ダンジェロは、DOCアリアニコ・デル・ヴルトゥレの名手として年間15万本の生産本数を誇り、イタリア国内のみならず、EU内の他国やアメリカ、アジアなど多くの国へ輸出されています。
バルコナーラは、ドナート・ダンジェロの所有する畑の中でも、最も優れたブドウを生み出す畑から造られており、畑は標高およそ500mの火山性土壌で、アリアニコと、カベルネ・ソーヴィニョンの2種類のブドウは、完熟するタイミングが異なるので、別々に収穫され、ワイン造りが進められます。
ブレンドされた後、50ヘクトリットルの大樽へ移し最低でも15か月熟成させてからリリースされます。
カベルネ・ソーヴィニョンの持つしっかりとした骨格と、アリアニコの持つ果実の濃密で凝縮した味わいが非常にバランスのよいワインです。

バルコナーラ ドナート・ダンジェロ

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トレ・ビッキエリを3年連続獲得!ピエモンテを代表する最大規模の生産者が手掛けるワイン

バローロ・デル・コムーネ・ディ・バローロ・エッセンツェ
テッレ・ダ・ヴィーノ社は1980年に設立された協同組合で、設立当初は18の契約ブドウ栽培農家から始まった組合ですが、今や2500人の栽培家と契約し、より安定した品質での提供が可能になり、優れた品質のバローロ、バルバレスコをリリースしています。
テッレ・ダ・ヴィーノは、早い段階からDOCとDOCGのワインだけを製造しており、上級レンジに特化していた点が他と異なります。品質を高めていく過程で、もう一段上のレベルのワインを造るプロジェクトがスタートする事になりました。それが、Vite Colte(ヴィーテ・コルテ)です。
バローロのエリア中でも選りすぐりの、280~380mの標高にある複数の畑のブドウを使用します。
ガンベロ・ロッソ、ルカ・マローニ、ジェームズ・サックリング など世界各国のワイン専門誌がこぞって高評価を付けた人気急上昇中のシリーズのバローロです。

バローロ・デル・コムーネ・ディ・バローロ・エッセンツェ

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バルバレスコ・リゼルヴァ・スペツィエ ヴィーテ・コルテ
テッレ・ダ・ヴィーノ社は1980年に設立された協同組合で、設立当初は18の契約ブドウ栽培農家から始まった組合ですが、今や2500人の栽培家と契約し、より安定した品質での提供が可能になり、優れた品質のバローロ、バルバレスコをリリースしています。
テッレ・ダ・ヴィーノは、早い段階からDOCとDOCGのワインだけを製造しており、上級レンジに特化していた点が他と異なります。品質を高めていく過程で、もう一段上のレベルのワインを造るプロジェクトがスタートする事になりました。それが、Vite Colte(ヴィーテ・コルテ)です。
ブドウ畑は、標高200~280mの粘土質土壌で、サンタガタ フォッシーリ泥灰土(700~1000万年前に遡る土壌で、バローロ・バルバレスコエリアの三種類の地層中では最も新しい部類)主体で構成されています。
ワイン造りは伝統的な方法で行います。
28~30℃で約20日間アルコール発酵を行い、その後オーク樽へワインを移した後、マロラクティック発酵を行います。
そのまま最低でも2年間、樽の中で熟成させ、 瓶詰後、最低でも12カ月間はセラーで保管し、ワインを落ち着かせてから出荷されます。
チェリーの赤系果実のフレッシュなアロマにトリュフやタールのような土っぽいニュアンスも加わり、濃密で凝縮した味わいを楽しめるやや重ためのワインです。

バルバレスコ・リゼルヴァ・スペツィエ ヴィーテ・コルテ

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バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ ラ・ルナ・エ・ファロ
テッレ・ダ・ヴィーノ社は1980年に設立された協同組合で、設立当初は18の契約ブドウ栽培農家から始まった組合ですが、今や2500人の栽培家と契約し、より安定した品質での提供が可能になり、優れた品質のバローロ、バルバレスコをリリースしています。
テッレ・ダ・ヴィーノが手掛けるこのバルベーラ・ダスティ・スペリオーレは、ガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエリを3年連続受賞、また、ルカ・マローニで97点、デキャンターやジェームズ・サックリングでも90点以上を連発するなどイタリア国内外で高い評価を得ています。
チェリーやベリーの華やかな果実味と凝縮感のある味わいで、ほどよいコクと酸のある非常にバランスの良いワインです。

バルベーラ・ダスティ・スぺリオーレ・ルナ・エ・ファロ

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伝説の醸造家ステファノ・キオッチョリ氏の新プロジェクト

先ほどの伝説の醸造家ステファノ・キオッチョリ氏が手掛ける新プロジェクト「ミオ・パッソ」。
ミオ・パッソ(Mio passo)は、イタリア語でマイペースという意味の言葉で、地元で昔から愛され飲まれているブドウ品種、 フィアーノ、グリッロ、ピノ・グリージョ、ネロ・ダヴォラ、プリミティーヴォのブドウを使って丁寧に造られます。
この「ミオ・パッソ」シリーズは、イタリア最南端のシチリア、プーリアで、それぞれの品種に合った土地からを選んでブドウが栽培されており、農学士(アグロノモ)であり、醸造学士(エノロゴ)でもある、ステファノ・キオッチョリ氏の一貫したワイン造りの哲学が表現されたワインです。
すでにミオ・パッソシリーズも世界の名だたる高級ワインを抑えてさまざまな賞を受賞しており、その快進撃は止まりません。

「ミオ・パッソ」シリーズ

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