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以前このソムリエ手帳でお話したことがあるイタリアの甘口ワインアマローネ。
ブドウを陰干しして糖度を高めることで濃厚な味わいになる甘口ワイン。
今回は、アマローネのように陰干しして糖度を高めて造る甘口ワインのパッシートという製法についてお話します。
パッシートとは
パッシート(PASSITO)とは、ブドウを風通しの良い部屋で3か月から6か月ほど陰干しして糖度を高め、半分乾燥した状態のブドウから造る甘口ワインの製造方法です。
パッシートと同様に、ブドウを陰干しして造るワインに、ヴェネト州で造られる「耳たぶ」という意味のレチョートや、ヴェネト州のヴェローナ近郊のヴァルポリチェッラ地域で、DOCGの正式名称はアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラなどがありますが、パッシートは、生産地域が限定されないというメリットがあるため、イタリア全土で用いられている製法です。
パッシートによって造られる代表的なワイン
パッシートで有名なワインに、パッシートディパンテレリア(Passito di Pantelleria)があり、シチリア島とテュネシア島の中間に位置するパンテレリア島で、「太陽の下で枯れた果物」として知られる古代のマスカットブドウの品種ジビッボ(モスカート・ディ・アレッサンドリア)を用いて造られる上質な甘口ワインです。
パッシートディパンテレリアは、琥珀色がかったゴールドの美しい色調で、アプリコットやドライイチジクやハチミツなどの甘い芳醇なアロマに、オレンジなどの柑橘類のさわやかさも感じられ、しっかりとした濃厚な甘さの中にもほどよい酸味が感じられ、とても心地よいバランスのとれた風味が味わえます。
パッシートワインに合う料理
パッシートで造られるワインは、アプリコットやハチミツのトロっとした甘美な味わいのデザートワインなので、貴腐ワインなどと同じように、しっかりとした塩気と香りのあるブルーチーズや、濃厚な味わいのフォアグラと合わせると、芳醇な香りと味わいがよく引き立ちます。
また、食後酒としてクリームのタルトや、ドライフルーツがたっぷり入ったフルーツケーキなどのデザートと合わせるのもおすすめです。
食後酒として楽しむときには、時間とともに変わる香りや味わいの変化も楽しむのもいいでしょう。











