地域によっては禁酒の文化もあるインドが造るワインとは

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地域によっては禁酒の文化もあるインドが造るワインとは

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インドワインの特徴

17世紀には最盛期を迎えていたインドのワイン産業は、19世紀の病虫害の影響を受け一気に衰退し、1950年代の禁酒運動の影響もあり、ワイン産業が復活するまでには長い道のりがありました。
しかし、1980年代から徐々にワイン産業が復活していき、現在、北部から南部まで幅広い地域でブドウが栽培され、ワインコンテストで賞を獲得するなど、世界からも注目が集まっています。
そこで、本日はインドワインについてお話します。

インドワインの歴史

インドでのワインのはじまりは古く、紀元前4世紀ごろにさかのぼります。
ペルシア人商人によりインドに持ち込まれたのがはじまりと考えられており、当初はワイン造りのためではなく、食用やジュースを生産することを目的としてブドウの栽培をしていたようです。
16世紀になると、イギリスの支配下となり、ブドウ栽培とワイン造りが強く奨励され、カシミールや、スーラト地方を中心に発展していきました。
1883年のカルカッタ国際博覧会では、インドワインも展示され、インドのワイン産業は最盛期を迎えましたが、19世紀末に他のヨーロッパ諸国同様、病虫害の影響を受け、一気にインドのブドウ栽培とワイン造りが衰退していきました。
そこからインドのワイン産業が復活するまでには長い道のりがありました。
1950年代、インドの多くの州で禁酒運動がおこり、アルコールが禁止され、ワイナリーではブドウの栽培を食用などの生産目的へと転換することを奨励され、中には、ブドウ栽培自体を廃止するなど、ワイン造りを目的としたブドウ栽培はおこなえず、ごく一部でのみワインの生産を続けていました。
転換期が訪れたのが1980年代初頭、フランスのワインメーカーの援助を受け、ゴア州でトニアグループが設立されました。
トニアグループはカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、ユニ・ブランといったヨーロッパ系品種のブドウを栽培し、スティルワインとスパークリングワインの生産をはじめ、急速な経済発展により増加した中産階級の人を対象にワインの需要が増していきました。
その後、他のワイナリーもこれに続き、インドのワイン産業が復活しました。

インドワインの特徴

インドワインの最大の特徴は、なんといってもそのスパイシーさです。
黒コショウなどのスパイス香に、シナモンやハーブが加わり、さらに唐辛子のような辛さのニュアンスも感じられます。
インドのソーヴィニヨンブランは、柑橘系のさわやかな香りにさらにスパイシーなニュアンスも感じられ、インドワインでしか味わえない風味を楽しむことができます。
近年では、ワインの品質がみるみる向上しており、フランスのコンテストで賞を獲得するなど、世界からも注目が集まっています。

おもな産地とブドウ品種

インドというと高温多湿でブドウ栽培には不向きのように感じられるかもしれませんが、西インドのナーシクや、南インドのナンディ・ヒルは標高が約800~900mと高く、実はブドウ栽培に最適な寒暖差を生み出す地域があり、北部から南部まで幅広い地域でブドウが栽培されています。
北部のヒマカル、南部のベンガル、とくに中西部に大規模なワイン産地があり、マハーラーシュトラ州では、デカン高原やナーシク、プネー、サンガリなどにワイナリーが点在しており盛んにワインが造られています。
中でもナシークは、海抜610mという標高の高い土地にあるため、カリフォルニアと気候が似ておりワイン造りに適していると言われています。
シュナンブラン、ソーヴィニヨンブラン、ジンファンデル、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーといったヨーロッパ系品種が栽培されています。

おすすめのインドワイン

スラ・ヴィンヤーズ ブリュット・メトッド・シャンプノワーズNV
超高級寝台列車デカン・オデッセイに採用され、タージ・ホテルやハイアットなどの5ツ星ホテルも絶大な信頼を寄せる「インドのドン・ペリニョン」と称されるスパークリング。
スタンフォード大学を卒業後、シリコンバレーで働いていたラジーヴ・サマント氏が故郷のインドで1997年に始めたのがスラ・ヴィンヤーズ。
ソノマの著名なワイン醸造家のケリー・ダムスキー氏をワイナリーの総コウサンルタントに招き、ディンドリの涼しい気候と水はけの良いテロワールで環境保全型の農業を実践して造られる上質なブドウを使用したスパークリングは、シトラス、リンゴ、白桃、フルーツタルトなど、爽やかでフルーティな魅惑的なアロマが漂います。
いきいきとした泡立ちの中に、フレッシュでやさしい甘みが感じられ、ふわっとしつつクリーミーな口当たり。
複雑な蜜のような味わいが楽しめます。

スラ・ヴィンヤーズ ブリュット・メトッド・シャンプノワーズNV

グローバー ソーヴィニヨン・ブラン
創始者であるカンワル・グローバー氏は、1980年から8年間に渡りフランスで醸造技術を学んだ後、フランスのブドウ品種の栽培に適したインドの土地を探し、試行錯誤ののち、1992年にようやく最初のワインが誕生しました。
ジョルジュ・ヴェッセル氏の引退後、世界的に有名なフランスのワインメーカーミシェル・ローランド氏と出会い、1995年からミシェル・ローランド氏がコンサルタントとなり、高品質なワインを生み出しています。
サクラアワード2016、2017ともに銀賞を受賞したソーヴィニヨンブラン。
リンゴ、レモンピーチの含みを持つ繊細で草が茂ったフルーティーな香り。
きれいでさわやかに長く持続し、味は新鮮さ、複雑さ、繊細さの旋風です。
サラダ、あっさりした魚、シーフード、マッシュルーム、チーズの前菜とよく合います。

グローバー ソーヴィニヨン・ブラン

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