100%グレープジュースから、ワインからアルコールを抜いたものまで!多種多様なノンアルコールワイン

100%グレープジュースから、ワインからアルコールを抜いたものまで!多種多様なノンアルコールワイン
ワクワクが止まらない!GWを楽しみ尽くすワインが続々登場!

100%グレープジュースから、ワインからアルコールを抜いたものまで!多種多様なノンアルコールワイン

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ノンアルコールワイン

先日、スーパーのワインコーナーで
「ノンアルコールワイン」のコーナーができているのを見て驚きました!
その数、実に20種類以上!
少し前までスーパーで購入できるノンアルコールワインは揃えているところでも、
数種類ほどだったのに、コーナーまでできるほどの品ぞろえで、
いかにノンアルコールワインの需要が伸びているか感じさせられました。
そこで、本日はノンアルコールワインについてお話します。

ブドウジュースでは無くノンアルコールワイン

ノンアルコールワインって、アルコールのないワインなんだから、
ただのブドウジュースでしょ。って思われる方もいらっしゃると思いますが、
実は、ワインと同じように醸造し、ワインを造ってからアルコールだけを抜いて、
ノンアルコールにするノンアルコールワインもあるんです。
まずは、ノンアルコールワインの製造方法をご紹介しましょう。

ノンアルコールワインには
・脱アルコール製法(あとでアルコールを抜く)
・はじめからアルコールを作らないように発酵させる
この2通りの作り方があります。

まず脱アルコール製法で作られるノンアルコールワインのアルコールを除去方法には、
大きく分けて「減圧蒸留法」「逆浸透法」「揮発性物質回収法」の3つの方法があります。
・減圧蒸留法
圧力を下げ真空状態にして沸点を下げて蒸留する減圧蒸留法は、
沸点の違うアルコールを取り除き風味を出来るだけ保つことが出来る方法です。
・逆浸透法
高圧により半透膜という分子レベルで分解出来る膜を用いて、
アルコールと水分を分離し濃縮します。
そして、濃縮したものに再び水分を加える方法です。
・揮発性物質回収法
遠心力を用いて、アルコール分と味、香り成分を分離させ、
味と香り成分をガスに吸着させ回収します。
そして、アルコール分を加熱で取り除き、味と香り成分を戻す方法です。

そして、もう1つの「はじめからアルコールを作らないように発酵させる」
ノンアルコールワインもあります。
以前にもワインの醸造でお話したことがありますが、
ワインはブドウの糖分が発酵によってアルコールに変わります。
そのため、ぶどうの糖分を減らす、発酵を途中で止める、
アルコールを発生しにくい酵母を使用するなど、
ブドウをワインに変えずにブドウジュースのままで、
風味だけをワインに似せて作る方法があります。
この方法でできたワインは、アルコール除去方法で作られた
ノンアルコールワインよりも果汁を強く感じるため、
ブドウジュースに近い味わいの商品が多いですが、
それでも、やはりブドウジュースとは違い、
濃密なブドウの味わいとワイン特有の酸味やコクを味わえると人気があります。

運転中でも妊娠中でもノンアルコールならば飲んでもOK!でも未成年に飲ませるのはやめておきましょう

先ほどノンアルコールワインの製造方法には、「脱アルコール製法」と
「はじめからアルコールを作らないように発酵させる」方法があるとお話しましたが、
前者の方はラベルでは「清涼飲料水(脱アルコールワイン)」という表示になり、
後者の方は「ぶどうジュース(ぶどう果汁入り飲料、混合果汁入り飲料)」
という表示になります。
この2つは名称が異なるだけでなく、微量のアルコールが含有されているかどうかも
異なります。
「ノンアルコール」と謳っていても、実は1%未満のアルコールを含んでいる飲料と、
アルコールをまったく含まない飲料の2種類あります。
本物のワインを造るのと同じ工程で製造し、後でアルコールを抜く脱アルコール製法は、
アルコールが完全に抜け切らないものもあります。
ノンアルコールワインと表示されていても、例えばアルコール度数が「0.5%」
となっている場合は微量なアルコールが入っているので、
妊娠・授乳中の女性や運転前の方はアルコール度数もしっかり確認し、
「0.0%」のものを選びましょう。
ちなみに、飲酒運転の基準値は、缶ビール350mlを1本飲むと大抵の人が
アルコール検査でアウトとなります。
ノンアルコールワインは、アルコールが1%以下であれば、
ノンアルコールワインと表示できますので仮に0.5%アルコールが含まれていたら、
多量に飲んでしまうと基準値を超えてくる可能性が出てきます。
また「ノンアルコールワイン」というメーカー記載があるものは、
20歳以上が飲むことを想定している作っている商品ですので、
ノンアルコールワインだからといって、未成年にジュースと同じ扱いで
飲ませることはやめておきましょう。

コンビニでも購入することが出来る程お手軽

ノンアルコールワインに限らず、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルなど
この15年ほどでかなり増えましたね。
ノンアルコールビールに関しては、味わいがほぼビールと変わらないものや、
健康志向の人に向けた「機能性表示食品」や「健康特定保健用食品」などもあり、
バリエーションがかなり豊かになりました。
日本人が好むお酒では、まだダントツ1位はビール。
そのため、ノンアルコールビールのバリエーションが豊かなのも頷けます。
でも、ここ数年でワインも女性からの指示がぐんぐん伸びているおかげで、
ノンアルコールワインの種類も増えてきています。
そして、この普及に関しては、スーパーやコンビニという身近な場所で購入できるのが、
また大きな理由かもしれません。
ちなみに、コンビニでも販売している「デュク・ドゥ・モンターニュ」。
こちらは有名ホテルでの採用実績もあり、脱アルコール製法で作られており、
本物のワインの味わいに近いと人気の商品。
それがコンビニで買えるなんてとってもお手軽ですよね。
普段からワインを飲んでいる人なら、さまざまな理由で、
ホームパーティーでワインを飲めないときの残念な疎外感はたまらないですよね。
そんな時、さっと立ち寄ったコンビニやスーパーで
本物の味わいに近いノンアルコールワインが置いてあったらうれしいですよね!
普段ワインを飲まれている人の休肝日にもノンアルコールワインおすすめです。
ちょっと飲み会続きだな~なんて思ったときは、たまにはノンアルコールワインを
購入してみてください。

赤・白・スパークリング!おすすめのノンアルコールワイン

それでは最後におすすめのスパークリングワインをご紹介しましょう。
ノンアルコールワインと言っても、赤、白、スパークリングと、
本物のワインと同様さまざまなバリエーションがあります。
味わいも本物のワインに近いものから、濃厚なブドウの味わいが楽しめるもの、
甘口から辛口まで多種多様です。

おすすめのノンアルコールワイン(赤)

カールユング メルロー
生産国/産地 ドイツ
アルコール度数 0.5%未満
葡萄品種 メルロー
厳選されたメルロー種100%で造られたノンアルコールワインです。
通常のワインを造る工程の後、加熱しアルコール分を0.5%未満にした
ノンアルコールワインなので、ワインの持つ風味はそのままに、
ポリフェノールがしっかり摂れ、カロリーは1/3ととってもヘルシーです。
赤ワインらしいタンニンを感じられるので、普段ワインを飲みなれている人でも
味わえる1本。

ファルツァー・トラウベンザフト
生産国/産地 ドイツ
アルコール度数 0.0%
葡萄品種 ポルトギーザー50%、シュペートブルグンダー25%、ドルンフェルダー25%
砂糖は一切使用せず、丁寧に造られたブドウを100%使用して作られた
ナチュラルなブドウジュース。
ワインになる前のブドウ果汁をそのまま瓶詰めした100%グレープジュースなので、
ワイン感はないものの、濃厚なぶどうジュースとしてのおいしさはを味わえます。
アルコールも0.0%なので、妊娠・授乳中の女性や運転前の方も安心して楽しめます!

おすすめのノンアルコールワイン(白)

インヴィノ・ヴェリタス ビンセロ・ブランコ
生産国/産地 ドイツ
アルコール度数 0.0%
葡萄品種 マカベオ、アイレン、モスカテル
スペインを代表するスパークリングワインカヴァの原料として知られる
マカベオを主体にアイレンとモスカテルをブレンドして作られたワインを、
脱アルコール製法でアルコール度数を0.0%にしたノンアルコールワイン。
原料は100%スペイン産ワインですが、ドイツで最終工程を行っているため
原産国はドイツです。
ほどよい酸味で甘味が少ないので、食事と一緒に楽しめるノンアルコールワインです。

ネオブュル ヴィンテンス・シャルドネ
産国/産地 ベルギー
アルコール度数 0.0%
葡萄品種 シャルドネ
上品質のブドウを使用したフランス産ワインを、
脱アルコール製法でアルコール度数を0.0%にしたノンアルコールワイン。
シャルドネ特有のシトラスの香りと複雑味のある味わいが楽しめるノンアルコールワイン。
やや甘めなので、辛口好みの人には少し物足りなさを感じるかもしれませんが、
適度な渋味と酸味と複雑味があり魚料理との相性は抜群です。

おすすめのノンアルコールワイン(スパークリング)

デュク・ドゥ・モンターニュ
産国/産地 ベルギー
アルコール度数 0.0%
葡萄品種 アイレン
「本物のスパークリングワイン?」と間違えてしまうほどの味わいで、
ワインの本場であるフランスでも、年間売上100万本を誇るノンアルコールの
スパークリング。
きめ細い泡立ちで、グレープフルーツなどの柑橘に青りんごのような爽やかな酸味
が感じられます。
じっくりと蒸留しアルコール分を除去しているので、
ワインならではのコクと味わいを実感できるノンアルコールワインです。

デュク・ドゥ・モンターニュ ロゼ
産国/産地 ベルギー
アルコール度数 0.5%未満
葡萄品種 アイレン、テンプラニーリョ、ボバル、アリカンテ
先ほどのデュク・ドゥ・モンターニュのロゼのノンアルコールスパークリング。
さわやかな酸味のあるベリー系の味わいで、甘味が控えめなので、
ドライな辛口のスパークリングワイン好きにおすすめのノンアルコールワインです。
こちらは、アルコール度数が、0.5%未満のため、
アルコールを完全に摂取したくない方はご注意ください。

食事に合うノンアルコールワイン

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