おすすめのワインセラーをワインのタイプ別にご紹介

おすすめのワインセラーをワインのタイプ別にご紹介
ワクワクが止まらない!GWを楽しみ尽くすワインが続々登場!

おすすめのワインセラーをワインのタイプ別にご紹介

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ワインセラーのある暮らし

だんだんとワインの魅力にはまってくると、欲しくなるのがワインセラー。
デイリーワインを保管しておくのにも重宝しますが、
記念日用に買った特別なワインなど、
飲む日まで最高の状態で保管しておきたいですよね。
そこで、本日はワインセラーについてお話します。

ワインはワインセラーで保存するのがおすすめ!冷蔵庫で保存はNG!

まだワインセラーを購入されていない方の多くは、
きっとワインを冷蔵庫で保管していますよね。
私もワインセラーを購入するまではそうしていました。
しかし、ワインセラーを購入して分かったことがあります。
それは、年代物のワインや、長期熟成型の繊細なワインになればなるほど、
ワインセラーで保管した方が確実に風味がまろやかで
味のバランスが保たれていることに。
つい先日、知り合いから1980年代のボルドーワインをいただきました。
お酒全般が大好きで、ワインも飲むのは好きだけど、
ワインセラーを買うほど凝ってはいないという方で、
ワインラバーなら大喜びのワインも驚くほどラフに扱われていて…
いただいたボルドーワインは、2週間ほどわが家のセラーで休ませ、
その後わが家で食事会をした際に、そのワインを開けることにしました。
コルクはやはりかなりもろい状態で開けるのがやっと。
年代物のボルドーのフルボディらしく、しっかりとした澱がたまっていて、
一瞬デキャンタージュをするか悩みましたが、急激な酸化にもなるため、
慎重に澱が入らないようグラスに注いで、いただきました。
結果としては残念ながら、とてもポテンシャルの高いワインのはずなのに、
香りも風味もいまいち…
一瞬開いたかなと思ったら枯れるのも早く、もう少し保管の状態が良ければ、
と悔やまれました。
購入してからのワインの保管状態でそれほどまでに味になぜ差がでるのか…

まず、ワインの最適な保存条件をおさらいしておきましょう。
最適な保存には3つの条件があります。
それは、「温度」「光」「湿度」です。
「温度」は、13~15度が最適な温度とされ、温度が暑すぎても寒すぎても
ワインを劣化させることになります。
30度を超える部屋にワインを置いておくと煮え始めると言われており、
寒い場所では味のバランスが崩れて美味しさを損なってしまいます。
急激な温度変化があったワインがどのくらい劣化してしまうのか、
コルクが抜け出していない状態のワインで一度凍ってしまったものを解凍してから、
1週間後に飲んだ場合、厚みは感じられないものの、
そのワインの個性はしっかりと発揮されていておいしく飲めたとのこと。
しかしながら、そこから数か月、数年後も同じように飲めるかは不明です。
次に、高温の温度変化があったワインはどうか、
ワインのアルコール発酵の酵母菌の活動は約32℃以上で停止してしまいます。
そして、高温の状態で保管が続くと、瓶内のワインが急激に膨張し、
コルクが押し上げられ液漏れしてしまうことがあります。
液漏れしたワインを適正温度で保管し1週間後位に飲んだ場合、
キャップシールとコルクに液漏れの跡があったものの、
ワインに関しては不快感無く飲めたが、4ヶ月以上経過すると
ワインのバランスは大きく崩れている様に感じられるとのことでした。
次に「光」。
ワインはできるだけ光を避けて暗い場所で保存し、
紫外線に当てないことが望ましいです。
最後に「湿度」。
乾燥した場所で保管していると、コルクが乾燥して縮み、
そこから空気が入ってワイン酸化させてしまいます。
理想的な湿度は65~80%とされています。

さらに、ワインは振動に対してもかなり敏感なお酒なんです。
ワインは「静かに保管する」ことが大切です。
なぜなら、落ちついた状態で保管したワインは、
非常に滑らかな絹のような質感の甘みを感じることが出来ます。

ワインが輸入されたばかりの状態や、手持ちで揺らした状態、
また、ワインセラーの不調で振動がある場合など、
ワインは振動によって粒子の安定性がなくなり、
そのことによりワインが本来持つ甘みを感じなくなるのです。

ワインは動くことにより、タンニンが刺々しく感じたり、
味わいのバランスが取れていないように感じやすくなります。
そのため、冷蔵庫だと毎日何回も扉を開け閉めし、温度変化もさることながら、
その振動はかなりのものです。
そのため、とても繊細な年代物のワインや長期熟成型のワインは、
冷蔵庫で保管したものと、ワインセラーで保管したものでは、
風味に差がでてくるんです。
また、冷蔵庫のもう一つの欠点はさまざまな食品が入っていること。
キムチやたくあんなどのお漬物はかなりの臭いがしますよね。
果実味たっぷりのヴィンテージの若いパワフルなデイリーワインなら、
他の食品の臭いの影響はそれほどまでうけませんが、
高級ワインとなると、その繊細な香りが他の食品の臭いで微妙に変化してしまうことも。

長期熟成型のワインは、産地や使用されるブドウ品種、ヴィンテージによっても、
飲み頃が大きく変わってきますが、10年以上先というものもたくさんあります。
通常、白ワインの飲み頃は1年~2年以内が大半ですが、
「モンラッシェ」などは、10年以上寝かせてようやく飲み頃になるとも言われています。
ソーテルヌの貴腐ワインなど、極甘口の白ワインも長期熟成が可能です。
長期熟成型のワインを10年ずっと冷蔵庫で保管するか、ワインセラーで保管するか…
10年後ワインを開けた時の味の差はかなりなものになるでしょう。

ワインセラーのタイプは3種類!それぞれの特徴・役割をご紹介

家庭用のワインセラーと一言で言っても、
30万円以上する本格的なものから、
低価格でデイリーワインを気軽にストックしておける12本入りや18本入り、
また本当にコンパクトなものだと6本入りなどお手頃な価格のものまで多種多様。

そこで、まずはワインセラーにはどんな種類のものがあるのか
簡単にふれてみたいと思います。
ワインセラーには3タイプの動力(冷却)方式があります。

■ペルチェ式
電気だけで温度調整をするタイプのものです。
メリットは振動が少ないことと、
一時保管用のセラーは高性能で安価なものが多い点です。
デメリットは、加温機能がないタイプが多く、
寒冷地では外気温がセラー内温度を下回る場合は注意が必要です。

■熱吸収式
アンモニアの気化熱を利用して冷却するタイプのものです。
ペルチェ式と同じく振動が少ないことが特徴です。
デメリットはコンプレッサー式に比べてパワーが弱いことで、
夏場は室温が上昇した場合に冷却力が落ちる場合があります。
また、こちらも保温機能がない場合があるので注意が必要です。

■コンプレッサー式
冷蔵庫と同じくモーターで冷却するタイプのワインセラーです。
最大の特徴は冷却力の強さで、大型セラーによく使用されます。
他のタイプに比べてモーター音が大きいことが難点とされていますが、
最近のものは消費電力も少なく、低振動となっているので、
寝室に置かなければ気にならないものがほとんどでしょう。

タイプと保存できる本数で値段が大きく違う

ワインセラーには3タイプの冷却方式があることが分かったところで、
気になるのが価格ですよね。
いったいどれくらいするのか、気になって調べている方は、
だいたいの価格帯をご存知だと思いますが、ワインセラーの価格の差は、
先ほどの冷却方式のタイプの違いで、価格がかなり異なってきます。
例えば、ペルチェ方式で12本収納できるワインセラーの場合は、
それぞれの機能によって多少の差はありますが、
だいたい12,000円から18,000円くらいが相場です。
また、コンプレッサー方式で12本収納できるワインセラーの場合は、
だいたい40,000前後が相場です。
また、ワインセラー本体の価格だけではなく、
長期間ワインを保管するとなると、ランニングコストもかかります。
ワインを良い状態で保管するためには、
ワインセラーの電源を年中入れっぱなしにする必要があります。
そうなると、1か月の電気代っていくらくらいになるの?と気になりますよね。
1か月の電気代を計算する上で、参考にするのが「定格消費電力」の数字です。
例えば、定格消費電力が103Wだった場合、
0.103KW × 24時間 × 30日/月 × 26.48円(東京電力の電気料金を参照) = 1,963.75円
ということになり、1か月あたりの消費電力が約2,000円くらいとなります。
こう見ると、ワインセラーって結構ランニングコストかかるんだ~と、
ちょっとワインセラーの購入をためらってしまいそうですが、
実は、定格消費電力というのは、温度の上げ下げをMAXで行った場合の電力量です。
そのため、実際にこの電力がずっとかかり続けるかというとそうではありません。
そこで、ワインセラーの温度維持をメインとした平均的な使用で消費される電力を表した「年間消費電力量」を用いて、電気代を再度計算してみると、
年間消費電力量が129kWh × 26.48円 ÷ 12ヶ月 = 284.66円
年間の平均的な消費電力量から計算すると、
毎月平均で約300円となり、定格消費電力の計算の1/7くらいになります。
夏場などで室温がかなり上がったり、何度もワインセラーを開け閉めしたり、
庫内の温度が一定に保たれない要因が続けば、消費電力も高くなりますが、
基本的に、庫内の温度が一定に保たれるよう気を付けていれば、
それほど高いランニングコストにはならないんです。

持っている・飲みたいワインと要相談!ワインセラーの選び方

ワインセラーの種類は分かったけど、それではどれを選べばいいのか?
と疑問をもたれた方も多いですよね。
まず、ワインセラー選びには、どんなワインをどのくらい保管したいか。
というので選ぶタイプが変わってきます。
例えば、デイリーワインを定期的に12本まとめて買っているから、
それを保管したいという場合であれば、ペルチェ式がおすすめです。
室内用のミニ冷蔵庫にも採用されているペルチェ方式は、
モーターを使っていないぶん振動が少なく、静かなのが特徴で、
価格もリーズナブルです。
ただし、パワーには劣るため、外気温が上がる夏場などは直射日光が当たる部屋で、
部屋の温度も30℃を超してしまうことが多いと冷却能力が低下しがちです。
性能を維持するためには、夏場の温度上昇が少ない北向きの部屋や、
直射日光が当たらない場所に置く工夫が必要です。

もし、保管したいワインが長期熟成したい高級ワインだったら
コンプレッサー方式をおすすめします。
コンプレッサー方式は、一般的な家庭用の冷蔵庫と同じ方式なので冷却能力が高く、
ドアを開け閉めする際の温度変化に強いのが特徴です。
業務用のワインセラーにも多く採用されているタイプなので、
本格的にワインを保管したいという人にはピッタリです。
機能性にも優れているものが多く、冷却能力が高いため、大容量の保存もスムーズです。
ただし、ペルチェ方式に比べると振動音が少し大きめなので、
設置場所は寝室の近くなどには向きません。
ですが、消費電力が少なめなので、ランニングコストを考えても
長期保管をしたいワインが多い人はおすすめです。

このように、持っているワインや飲みたいと思うワインに合わせて
セラーを選ぶのが一番です。
そして、白ワインやシャンパンなども保管に関しては、
赤ワインと同様の温度が適温ですので、
ワインセラーに入れて保管することをおすすめします。
そして、飲む1~2時間くらい前に冷蔵庫に入れてから飲むとちょうどいいです。

ワインセラーはワイン以外も保存できる!

ワインセラーは実は、ワイン以外の食材の保管にもピッタリなんです。
ただし、入れる食材によってはワインに臭いうつりしてしまうこともあるので、
気を付けなければいけませんが、たとえばワインと相性の良いチーズもその1つ。
実はチーズは、ワインと同じように微生物やその酵素は活性しているため、
購入してからも熟成を続けているんです。
ですから、食べかけのチーズはもちろん、買ったばかりの未開封のチーズであっても、
引き続き自宅で上手に熟成させるためには、チーズにとって良い環境においておくのがベスト。
そこが、ワインセラーなんです。
ただ、チーズはかなり香りが強いため、たとえ未開封であっても
タッパなどの密閉容器に入れて保管してください。
また、オリーブオイルも実はワインセラーで保管するのにピッタリなんです。
オイルは開封するとワインと同様酸化していきます。
そのため、光、温度がとても重要。
オリーブオイルは10℃を下回ると徐々に白い粒が見え始め5℃前後で白く固まります。
そのため、冷蔵庫での保管はむきません。
また、30℃を超えると酸化の速度が上がるため、火を使うレンジ台の下などはNGです。
夏場だと、部屋の環境によっては30℃を超えることも多いですよね。
そのため、オリーブオイルにとっては少し温度が低めですが、
夏場などは特に温度変化の少ないワインセラーで保管する方が酸化をできるだけ防いで、
フレッシュな状態を保つことができます。
また、同じお酒なら日本酒の保管にもピッタリですよ。

おすすめワインセラー

最後におすすめのワインセラーをいくつご紹介していきます。
ご自身の持っているワインや、保管したいワインによって参考にしてみてください。

◆デイリーワインなどの短期保管向け

ルフィエール ワインセラーLW-S12(12本収納:ペルチェ方式)
ブランド名 ルフィエール
商品重量 13.5 Kg
梱包サイズ 28 x 56.7 x 66.5 cm
性能・容量 40 L
製品型番 LW-S12
色 ブラック
商品の寸法 奥行き × 幅 × 高さ 28 x 56.7 x 66.5 cm

「ワインセラーのある生活をもっと 多くの方に楽しんでほしい」
という願いから生まれたワインセラー。
余分な機能は付けず安価で気軽に購入できるので、デイリーワインなどの
短期保存向けにピッタリです。
庫内にはLEDライトを搭載しているので、ドアを開けなくてもガラス越しに
ワインの銘柄を確認できます。
庫内の温度設定は4~22℃までと幅広く設定できます。

Plus/プラスキュー ワインセラーBWC-008P(8本収納:ペルチェ方式)
ブランド名 PlusQ
商品重量 11.9 Kg
梱包サイズ 57.5 x 48.8 x 32.2 cm
製品型番 BWC-008P
色 ブラック
有効内容積:22L
外形寸法:幅270×奥行525×高さ450mm
質量:10.3kg

こだわりのワインのボトルやラベルを傷付けない木製棚を採用していて、
あたたかみのある庫内照明で、見た目が美しい小型のワインセラーなので、
リビングルームなどにおいて、インテリアの一部としても良い感じです。
8本のワインをコンパクトに収納でき、静音性に優れています。
ネットショップのワインセールで12本まとめ買いをする方には、
収納本数が少ないので、少しおすすめできませんが、
スーパーなどでデイリーワインをよく購入するという方にはおすすめです。

オットスタイル ワインセラー セパレート2段式 (16本収納スリム:ペルチェ方式)
ブランド名 ottostyle.jp
商品重量 18.4 Kg
梱包サイズ 89 x 55 x 32 cm
製品型番 a09083
本体サイズ (約)幅25×奥行51.5×高さ86cm
内部サイズ 上段:(約)幅18×奥行33(※)×高さ36cm 下段:(約)幅18×奥行33(※)×高さ36cm
重量 17.7kg

上段、下段で温度設定がそれぞれ可能な2室タイプ!
温度操作は簡単にあつかえるタッチパネル式で1度ずつ設定が可能なので、
ワインをしっかり保管しておきたい人におすすめのワインセラー。
上段は14~18℃が適温なので赤ワインに、下段は9~14℃が適温なので白ワインに、
2段で保管したいワインを使い分けできます。
上段下段それぞれに8本ずつ収納できます。温度操作は簡単に扱えるタッチパネル式で、1度ずつ調整可能です。
さらに、インテリアライト付きでライトはオフにもできるので、
光が気になるワンルームにもおすすめです。

◆長期熟成型の高級ワインなどの長期保管向け

デバイスタイル CD-30W(33本収納:コンプレッサー方式)
ブランド名 ottostyle.jp
商品重量 35.5kg
商品番号 CD-30W
仕様    ガラス扉 棚(大)4枚,ワイン棚(小)2枚

コンプレッサー方式のワインセラーながら低価格なのが魅力的で、
コンパクトなデザインながら33本収納可能と収納力も抜群なワインセラーです。
加温タイプではないので、冬場の温度には注意が必要ですが、
6~18度までと幅広い温度設定に対応しています。
るのが良いところです。
ガラス扉は、温度変化に強いペアガラスが採用しており、
保温効果が高いので安定した温度管理ができるようになっています。
また、デザインが美しいので、インテリアの一部としてリビングルームに置けます。
長期熟成型のワインはもちろんのこと、価格もリーズナブルなのでデイリーワイン用にも使えます。

ファニエル 長期熟成型ワインセラー (24本収納:コンプレッサー方式)
ブランド名 FURNIEL
商品重量 37 Kg
製品型番 SAB-90G-PB
色 ブラック
商品の寸法 奥行き × 幅 × 高さ 47.6 x 38 x 115 cm
商品の奥行 476 mm

クラスターツイン冷却で上段、下段で温度設定がそれぞれ可能な2室タイプ!
温度・湿度を安定させるシンプルなタッチ式操作パネルなので、
ワインの種類によって別々にきめ細やかな温度管理で熟成が可能です。
24本収納できる大容量ながら、小型のスリムなデザインが場所を取らずうれしい
ワインセラーです。
ブルゴーニュなどの太めのボトルの出し入れも楽で、
ラベルに傷をつけてしまうことがない余裕のあるデザイン。
また、冬場などに温度を持ち上げる「加温ヒーター付」。
本格的にワインを楽しみたいという人向けのワインセラーです。

自宅にワインセラー

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