品質と美味しさから古くから好まれるイタリアの白ワインソアヴェの特徴

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品質と美味しさから古くから好まれるイタリアの白ワインソアヴェの特徴

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ソアヴェとは

イタリアの白ワインといえば、
一番にソアヴェが思い浮ぶ方も多いのではないでしょうか。
イタリア語で甘美を意味するソアヴェ(Soave)。
その名の通り、心地よい味わいの軽快な白ワインは、
イタリア国内のみならず、海外でも広く愛されています。
そこで、本日はイタリアの白ワインソアヴェについてお話します。

ソアヴェの産地

ソアヴェは、あの水の都ヴェネチアで有名なイタリア北東部ヴェネト州の
ソアヴェ地区で造られており、1968年にDOC認定されました。
ヴェネト州はイタリア国内でも有数の生産量を誇る一大ワイン産地で、
ソアヴェの産地はとても広く、ヴェネト州の西部ヴェローナの東に位置する
13の市町村がソアヴェ地区です。
海に面していることからも、火山性土壌に石灰質がまざった土壌で、
気候も温度差が激しいため、引き締まった酸のミネラル感が豊富な
高品質ワインが造られます。
ソアヴェは2000年以上の長い歴史を持ち、
古代ローマ時代からから品質の高さが定評がありました。
行政区「パグス」のもと農業経済が発展していた地域として知られています。
ソアヴェ (Soave) という名称は、6~7世紀頃この一帯に居住していた古代ヨーロッパ民族のスエビ族の呼び名であるスヴェーヴィ (Svevi) に由来するという説が有力です。
19世紀末には、現在のソアヴェと同じ品種で造られており、
第二次世界大戦後、アメリカ市場へキャンティとともに輸出されたのを機に、
世界的に広がり、イタリアワインブームの影響を受けて最盛期を迎えます。
しかしながら、キャンティ同様、人気が高まるのに伴い、
粗悪なワインも出回るようになり、ソアヴェの品質が著しく低下していきました。
またしても、キャンティ同様この自体に対抗するため、
平野部に広がる広い地域で造られるソアヴェと、
ソアヴェの伝統的な地域であるモンテフォルテ・ダルポーネ村の
小高い丘陵地帯の斜面で造られるワインをソアーヴェ・クラシコと名称を分け、
それぞれに規定を設けることで、ソアヴェの品質を保ちました。

ソアヴェのブドウ品種

ソアヴェは、ガルガーネガ70%以上に、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェを30%以下、
ブレンドして造られます。
ピノ・ビアンコやシャルドネなどを使用する場合は5%までという規定があります。
主体となるガルガーネガは、ヴェネト州で古くから親しまれている固有品種で、
その起源はギリシャと言われ、遅くとも14世紀後半にはヴェローナやヴェネトだけでなく、エミリア・ロマーニャ州でも「素晴らしい白ワインを作るブドウ」と記述された文書があります。
果皮が厚く、しっかりとした果実味があり、古くから高貴なブドウ品種とされ、
などでも甘口ワイン用のブドウ品種としても栽培されていました。
収穫量を抑え、気候に合わせた栽培をおこなうことで、
素晴らしい品質の白ワインが生まれるとして、近年人気が再燃している品種でもあります。
完熟した上質なガルガーネガから造られるワインは、洋ナシやパイナップル、
杏のアロマをもち、熟成能力もある素晴らしい白ワインが生まれます。

ソアヴェの特徴

ソアヴェは、収穫から1~2年で飲むよう早飲みタイプに造られているため、
花やフルーツのようなアロマに、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。
また、価格もリーズナブルなものが多く、普段の食事に合わせて飲める
カジュアルスタイルなワインです。
一方、ソアヴェ・クラシコは、木樽で熟成させるため、
グレープフルーツのような柑橘のさわやかなアロマに、
アーモンドの香りが感じられ、繊細でありながらコクもある味わいで、
熟成にも耐えうるポテンシャルを持った白ワインです。
とくに良質な土壌で育ったブドウから造られるソアヴェ・クラシコは、
ミネラル感がしっかりと感じられ、余韻も長く楽しめます。
また、アパッシメントと呼ばれるブドウの陰干し製法により甘口に仕上げた
レチョート・ディ・ソアヴェも造られています。

おすすめのソアヴェワイン

ソットリーヴァ・アンティカ・ソアーヴェ
イタリアワインのすばらしさを世界に広めるため、
1968年にワイン醸造のエキスパートとマーケティングのエキスパートたちが
設立したI.E.I(インスティテュート・エノロジコ・イタリアーノ)は、
イタリアのソアヴェ(ヴェローナ)に本拠地を構え、
北はピエモンテ、アルト・アディジェから、トスカーナに プーリア、モリーゼ、
そしてシチリアにサルデーニャとイタリア全土でファインワインを生産しています。
本拠地ソアヴェで造るソットリーヴァ・アンティカ・ソアヴェは、
ヴェネト州西部にある、火山性土壌と粘土質土壌が混じる、
典型的なヴェネト州の畑で栽培したガルガーネガを使用し、
摂氏16~18度にコントロールされたステンレスタンクで発酵しました。
淡い黄色の色調で、リンゴの果実の香りにすだちのような柑橘の香りがほのかに香り、
サンブーカ(にわとこ)、カモミール、小さなユリを思わせるフローラルなアロマ。
口に含むと、柔らかく上品な甘みと酸味が感じられ、
すっきりとのどごしの良い白ワインです。
食前酒として気軽に飲んだり、野菜のシンプルなスープ、
豆料理、魚介料理やパスタにもよく合います。

ソットリーヴァ・アンティカ・ソアーヴェ

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