近年ワイナリーが急増し、高コスパなワインが造られているワシントン州のワインとは

近年ワイナリーが急増し、高コスパなワインが造られているワシントン州のワインとは
【MAX60%OFF】夏ワインが今だけお得

近年ワイナリーが急増し、高コスパなワインが造られているワシントン州のワインとは

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

ワシントン州のワインとは

この10年で2倍以上のワイナリーが設立され、
現在、全米でカリフォルニア州に次いで2番目にワイン生産量が多いワシントン州。
豊かな火山性土壌に砂漠のように乾燥した気候で栽培されたブドウから造られるワインは、
とても高品質ながらコストは抑えられていて、高コスパなワインを生み出す産地として、
オレゴン州とともに年々注目が高まっています。
そこで、本日はワシントン州のワインについてお話します。

ワシントンにおけるワイン事情

ワシントン州は、カリフォルニア州、オレゴン州と同じアメリカ西海岸の
その最も北に位置し、北はカナダとの国境に接しています。
日本でもおなじみのスターバックス発祥の地として知られるシアトルが州の中心都市で、
マイクロソフトなどをはじめとする数々の大企業が本拠地をかまえています。
そんなワシントンは、フランスのボルドーとほぼ同じ緯度で、
夏の日照時間はカリフォルニアよりおよそ2時間長い、一日平均17時間と日照量が豊富で、
昼夜の温暖差や典型的な大陸性気候のため、夏と冬の寒暖差も激しく、
しっかりと熟しながらもキリっとした酸を持つ凝縮した味わいのブドウが育ちます。
また、雨はほとんど降らないため、灌漑を使ったブドウ栽培がおこなわれています。
ワシントン州での最初のワイン造りは、1860年代から1870年代にかけて
ドイツ人とイタリア人の移民によって始まりました。
1903年にカスケード山脈の雪解け水を利用した灌漑設備が作られたことで、
ブドウ畑が増えワシントン州でのワイン造りは広がっていきました。
しかし、1920年から始まった禁酒法によりワシントン州でのワイン造りは完全に停滞します。
禁酒法が撤廃されたのち、最初に造られたワインは、コンコードを使用した甘口ワインでした。
1950年代に入り、ようやくワシントン州でのワイン造りを完全に再開するための研究が始まり、
1960年代、カリフォルニアワインを確立させた著名な醸造家である
アンドレ・チェリチェフ氏をコンサルタントとして採用したことで、
一気にワシントン州のワインの基盤ができあがりました。
1980年代には、大規模な家族経営のワイナリーが次々と設立され、
国内および国際的なワインコンクールで多くの賞を受賞するまでになりました。
2000年以降、ワシントンのワインはますます活性化し、
品質を高めながらも価格を抑えることで、高コスパなワインを生み出し注目を集めます。
2007年までに500のワイナリーができ、2009年の初めに600番目のワイナリーがオープンし、
2019年までにワイナリーの数は1000軒を超え、過去10年で2倍以上にもなりました。

ワシントンのテロワール

ワシントンのワイン産地は、シアトル東部にあるカスケード山脈の東側の
コロンビア・ヴァレー流域に主に広がっており、
このカスケード山脈が、ワシントン州の地理と気候を特徴づけています。
州の西側の太平洋からくる風をカスケード山脈がブロックすることで、
西側は海洋の影響を受けた気候となって雨が降り、東側には雨が入らず乾燥した砂漠のような気候になります。
ブドウ生育期の平均気温は18度前後とボルドーと同じくらいですが、
カスケード山脈の影響により雨が殆ど降らないため、
ほとんどのワイナリーが灌漑設備を利用してブドウを栽培しています。
ワシントン州のAVA(ブドウ栽培地域)は14地域あり、
もっとも有名な産地が、ヤキマ・ヴァレー、ワラワラ・ヴァレー、
コロンビア・ヴァレーの3地域です。
コロンビア・ヴァレーはワシントン州の3分の1以上を占める州最大の産地で、
ヤキマ・ヴァレー、ワラワラ・ヴァレーを含め10のサブ・リージョンを含んでいます。
水はけのよい豊かな火山性土壌のため、ミネラルも豊富に含まれていてブドウ栽培に適しており、
ミネラル感のあるワインが出来上がります。
ヤキマ・ヴァレーは、1983年、ワシントン州で最初に認定されたAVAで、
多様な気候をもつ産地のため、冷涼な場所ではシャルドネやリースリングがおもに栽培され、
温暖な場所ではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローが栽培されており、
最近は、シラーの品質向上が目覚ましく注目されています。
ワラワラ・ヴァレーは、オレゴンとの州境にあり、オレゴンにまたがる形でAVAが存在しています。
この地域は一般的にコロンビア・ヴァレーの他の地域よりも雨が多く、
カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、メルロー、カベルネ・フランなどの黒ブドウの栽培に力を入れています。

ワシントンで主に栽培されているブドウ品種

初期のワシントン州のワインは主に白ワインが主流でしたが、
1990年代のメルローブームで赤ワインの生産に力を入れるようになり、
黒ブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、
カベルネ・フラン、グルナッシュ、マルベック、テンプラニーリョ、
ネッビオーロ、プティシラー、ピノノワール、サンジョヴェーゼ、ジンファンデルなどが栽培されています。
白ワインは、シャルドネが1990年代から関心が高まったことで、
リースリングとともに州で最も広く栽培されているブドウ品種の1つとなり、
そのほか、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ヴィオニエ、
シュナン・ブラン、ゲヴュルツトラミネールなどが栽培されています。

ワシントンで造られるワインの特徴

ワシントン州で造られる赤ワインは、明るい果実味とさわやかな酸味が特徴で、
特にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローは、ブラックベリー、チェリー、ラズベリーなど
赤系果実を濃縮したベリーフレーバーがしっかりと感じられ、
ニューワールドの果物とオールドワールドのスタイルが組み合わさった
複雑さとエレガントさのある赤ワインです。

近年注目を集めるワシントン州のワインとは

ワインの豆知識カテゴリの最新記事

特集一覧