エレガントな味わいが特徴的なクロアチアワインとは

エレガントな味わいが特徴的なクロアチアワインとは
ワインくじや金銀銅チャレンジセットも登場!復活祭セール

エレガントな味わいが特徴的なクロアチアワインとは

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

クロアチアのワインの特徴

「アドリア海の宝石」と称えられる風光明媚な風景が広がる人気の観光地、クロアチア。
日本ではまだなじみの薄いクロアチアワインですが、
アドリア海をはさんで対岸のイタリアとほぼ同緯度で、
沿岸部の産地は、似た地中海性気候から、エレガントな味わいのワインが多く造られています。
そこで、本日はクロアチアワインについてお話します。

クロアチアについて

東ヨーロッパ、バルカン半島に位置するクロアチアは、
西にスロヴェニア、北にハンガリー 、東にセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナと接し、
南はアドリア海に面しており、対岸にはイタリアがあります。
もともとは、旧ユーゴスラビアの一部で、1995年まではセルビアとの抗争が続いていた地域でしたが、
1991年に独立し、2013年にEUに加盟しました。
そういった経緯もあり、日本ではまだなじみの薄いクロアチアですが、
「アドリア海の宝石」と称えられる風光明媚な風景が広がる人気の観光地で、
“アドリア海の真珠”と呼ばれるドブロヴニクをはじめ、
カルストの絶景広がる世界遺産のプリトヴィツェ国立公園、歴史深き首都のザグレブ、
そしてイストラ半島の街並みなどヨーロッパでは絶大な人気を誇るリゾート地でもあります。

クロアチアのテロワール

クロアチアは、国土のおよそ50%が森林などに覆われ、
北部には果てしなく広がるスラヴォニア平原があり、
ディナル・アルプス山脈やアドリア海沿岸など、
日本のわずか15%ほどしかない国土ですが、
驚くほど変化に富んだ地形、気候、そして土壌に恵まれています。
大陸性気候の内陸部と、海を挟んで対岸のイタリアと同じ地中海性気候の沿岸部と、
場所により気候は異なり、
正式に登録されている固有品種のブドウの数は、なんと約 130種にものぼり、
実際に使われているのは30種ほどですが、
クロアチアの気候とバラエティーに富んだ品種で多様な味わいのワインが造られています。
クロアチアのワイン産地は、「大陸東部」「大陸西部」「沿岸部」の3つに大きく分けられ、
さらに12のサブリージョンに分けられています。
大陸東部の有名なワイン産地は、ドナウ川沿いのポドゥナヴリェと、スラヴォニアです。
ポドゥナヴリェでは、クオリティの高いワインが造られています。
また、スラヴォニアはオーク樽のオーク材の産地としても有名で、
ここで造られるオーク樽でクロアチアワインの多くが熟成されています。
大陸の西部のワイン産地で有名なのは、スロヴェニアと国境を接するプレシヴィツァで、
ポルトギザッツの新酒が有名です。
首都のザグレブがある沿岸部では、ダルマチア地方で主に栽培されている黒ブドウの
プラヴァッツ・マリから造られる赤ワインが有名で、
アメリカのジンファデル、イタリアのプリミティーボと近縁にあたる品種で、
軽快でフルーティーな味わいのものから、長期熟成が可能なものまでさまざまなワインが造られています。

クロアチア流のワインの飲み方

クロアチアでは、しっかりと相手の目を見ながら「乾杯」と言います。
そして、クロアチアではワインをそのまま楽しむのはもちろんですが、
白ワインにスパークリングウォーター(炭酸水)、赤ワインにミネラルウォーターを混ぜ、
薄めて飲む飲み方も一般的です。
赤ワインとミネラルウォーターを混ぜ合わせたものをベヴァンダ、
白ワインとスパークリングウォーターを混ぜ合わせたものをゲミシュトと言い、
赤ワインとコーラを混ぜたカクテルのカリモーチョを、バンプスといってパーティーなどでよく楽しまれます。
ワイン好きの人からすると、ちょっと邪道な飲み方のような気がしますが、
暑いダルマチア地方では、夏の水分補給にもワインを飲んでおり、
そのままではアルコール度数が高いため、薄めて飲むことで水分補給しているようです。
白ワインにスパークリングウォーターは、スプリッツァーといって、
ダイアナ妃も大好きだったワインカクテルで、
夏の暑い日にはぴったりのカクテルなので、まだ飲んだことがないという方は、
一度試してみるのはいかがでしょうか。

代表的なクロアチアワイン

クロアチアのもっとも代表的な赤ワインは、ダルマチア地方南部で主に栽培されている
黒ブドウ品種のプラヴァッツ・マリから造られる赤ワインです。
DNA鑑定によりプラヴァッツ・マリは、カリフォルニアのジンファンデルや
イタリアのプリミティーボのルーツと言われるクロアチアの古代品種の自然交配で生まれたことが分かりました。
主にペリェシャッツ半島で育てられるプラヴァツ・マリは、
海に面した急斜面にブドウ畑が広がっており、豊富な日照と海から反射熱で、
ブドウはしっかり熟し、果実味のあるパワフルなフルボディの赤ワインになります。
特に半島のポストゥプ、ディンガチ地域で育ったプラヴァツ・マリから造られるワインは、
高品質で国際的にも高い評価を受けています。

一方クロアチアの代表的な白ワインが、グラシェヴィナから造られる白ワインで、
クロアチアのブドウの中で最大の栽培面積を誇ります。
味わいは、リンゴのようなフレッシュなアロマにハーブのような清涼感もあり、
美しい酸とエレガントな味わいで、リースリングと似ています。
そのため、オーストリアではヴェルシュ・リースリングと呼ばれて栽培されています。

クロアチアのワインとは

ワインの豆知識カテゴリの最新記事

特集一覧