チリの一級ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」の特徴とは

チリの一級ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」の特徴とは
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チリの一級ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」の特徴とは

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コンチャ・イ・トロ

「フロンテラ」「サンライズ」「カッシェロ・デル・ディアブロ」など、
日本のスーパーやコンビニでもおなじみのチリワインを生産している
チリを代表するワイナリーのコンチャ・イ・トロ。
チリ=安くて旨い。という高コスパなチリワインのイメージを生み出した
先駆的ワイナリーとしても有名ですが、プレミアムワインも生み出す
偉大なワイナリーでもあります。
そこで、本日はコンチャ・イ・トロについてお話します。

コンチャ・イ・トロの歴史

チリの著名な弁護士で、政治家、実業家でもあったメルチョル・コンチャイトロは、
ピルケ地域のワイン造りの可能性を感じ、ボルドー地方からフランスのブドウの木を持ち帰り、
ブドウ栽培に最適な気候を持つマイポ・ヴァレーにブドウ畑を開拓し、1883年にワイナリーを設立しました。
チリで造ったワインをヨーロッパの人々に飲んでもらいたいという思いは、
家族経営から始まった小さなワイナリーから、急激な成長を遂げ、
本格的に輸出事業へ取り組むため1923 年にはサンチャゴの株式市場に上場し、
1933 年には念願であったヨーロッパへの初の輸出を遂げました。
1970 年代以降は、品質を高めたワイン造りにシフトしていき、
1980 年代には新技術を取り入れた醸造システムを取り入れ、
ワイナリーの近代化に努めました。
1987年より創業者メルチョル・コンチャ・イ・トロにちなんで名づけられた
最高級ワインの「ドン・メルチョー」が初リリースされました。
この「ドン・メルチョー」は、チリ最高級の呼び名の高いワインで、
豪華客船クイーンエリザベス2 世号のワインリストにオンメニューされています。
また、1998年にはボルドーメドックの5大シャトーの1つである
シャトー・ムートン・ロートシルトを所有するロートシルト家との共同プロジェクトとして、
「アルマヴィーヴァ」が発表されました。
アルマヴィーヴァは、カリフォルニアのオーパス・ワン、
イタリアのサッシカイアなど名だたるプレミアムワインと並ぶ
世界最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインとなりました。

コンチャ・イ・トロにおけるワイン造りの哲学

コンチャ・イ・トロが自社で保有する畑面積は合計すると9,000 ヘクタール以上で、
おもにプレミアムワインとなるブドウは、アンデス山脈のふもと、海抜800メートルの高さから、
サンティアゴの南西にあるマイポ・ヴァレーでカベルネ・ソーヴィニョンが栽培され、
石灰と粘土質土壌のリマリ・ヴァレーで、ミネラル感が豊富なシャルドネとピノノワールが栽培されています。
コンチャ・イ・トロのワイン造りの哲学は、良質なブドウと優れた醸造技術という2つの条件に基づいており、
ブドウは品種ごとに最適な立地条件の畑を選択し、畑を小さな区画に分け、
畑の中にさらに畑をつくる“マッピング” という革新的なシステムを導入しています。
こうして小さく区分けし栽培・管理をすることで、そのブドウの特徴を最大限にまで引き出します。

おすすめワイン

アルマヴィーヴァ
アルマヴィーヴァは、ムートン・ロートシルトを作るバロン・フィリップ・ド・ロートシルト社と、
チリ最大のワイナリー、コンチャ・イ・トロ社とのジョイントヴェンチャーとして誕生したプレミアムワインです。
ムートン・ロートシルトとのジョイントヴェンチャーと言えば、
カリフォルニアワインのロバート・モンダヴィ社と生み出したオーパス・ワンが最も有名で、
アルマヴィーヴァはオーパス・ワンに次ぐ「最高品質ワインを造る」というコンセプトで生まれました。
チリの豊かなテロワールで丁寧に造られたカベルネ・ソーヴィニヨンと、
フランスの伝統的な醸造技術が組み合わさってできたアルマヴィーヴァ。
ブラックベリーやカシスといった黒系果実やドライフルーツといった芳醇なアロマに、
力強いコクや渋み、複雑味が魅力の重厚なワインです。

アルマヴィーヴァ

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