パーカーポイントでも100点を獲得したことがあるワイン ギガル

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パーカーポイントでも100点を獲得したことがあるワイン ギガル

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ギガル

コート・ロティ、コンドリュー、エルミタージュなど、ローヌ全体におよそ60haもの自社畑を所有するドメーヌ・ギガル。
その歴史は、わずか70年と浅いですが驚異の急成長を遂げ、かつて、あのロバート・パーカーから「この惑星で最も優れたワインメーカー」と称されたローヌを代表する生産者です。
そこで、本日はギガルのワインについてお話します。

ギガルとは

ギガル社の創業は1946年、当時36歳とまだ若かったエティエンヌ・ギガルによって設立されました。
エティエンヌは14歳の時に老舗メゾンのヴィダル・フルーリィ社に入社し、退職するまでの22年の間にコート・ロティの地で収穫・醸造に携わりました。
退職後すぐに独立し、ギガル社を設立するも突然の失明により、1961年、彼の息子であるマルセル・ギガルが経営を引き継ぎました。
2代目のマルセルは、1984年父エティエンヌがかつて勤めていたヴィダル・フルーリィを傘下に収め、ヴィダル・フルーリィが所有していたラ・トゥルクの畑を手に入れます。
その後、1995年にはシャトー・ダンピュイを手に入れ、2001年にはジャン・ルイ・グリッパとドメーヌ・ド・ヴァルイの2つを買収し、事業をさらに拡大させました。
現在は、マルセルの息子のフィリップが3代目として、妻のイヴと共に事業の指揮をとり、高品質なワインを造り続けています。

ギガルのワイン造り

ギガルのワイン造りは、ブドウ栽培から独自の哲学があり、農薬などの化学薬品は一切使わず、低収穫を基本にブドウ樹や自然の生態系を一番に考えた栽培を行っています。
また醸造方法は、人の手を加えることは最低限にとどめ、最も優れたワインは40ヶ月もの長期間樽で熟成させます。
そのためギガルはシャトー・ダンピュイに樽工房を設け、年間に必要となる約800のオーク樽を自製しています。
また、ギガルは優れたネゴシアンでもあり、質の高いブドウから造られるネゴシアンワインも、最もベーシックなコート・デュ・ローヌでさえ赤はシラー、白はヴィオニエを主体とするこだわりを持ち品質に妥協を許しません。
コート・ロティを中心とする北部ローヌを代表する生産者として、ますますの発展が期待されています。

常に高評価を得ているギガルワイン

ギガルの名声を高めたのが、「ギガルの三つ子の兄弟」と呼ばれるコート・ロティの単一畑ラ・ムーリーヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・トゥルクの存在です。
栽培されているブドウは黒ブドウのシラーと白ブドウのヴィオニエで、新樽率100%の樽で40ヵ月間の熟成を経てリリースされます。

「ギガルの三つ子の兄弟」の1つ、ラ・トゥルクは、3つのなかでも最も華やかな個性を持ち、人気を集めています。
コート・ブロンドの北側に位置し、もともとはヴィダル・フルーリィが所有しており、ギガルがヴィダル・フルーリィを買収した時に入手しました。
1985年がファーストリリースで4,000本ほどのワインが市場に現れました。
平均年齢約40年の93%のシラーと7%のヴィオニエで造られるワインは、エレガンスと複雑性に長けているのが特徴で、ギガルの中で最もバランスに優れたワインです。

ラ・ムーリーヌは、もともとドメーヌ・デルヴューが所有していた区画で広さは1ha。
1965年にギガルが取得し、初リリースが1966年ヴィンテージで、生産量は年産わずか5000本という稀少なキュヴェです。
砂とスレートで石灰質に富んだシリカ混じりの土壌を持つコート・ブロンドに位置し、全体の11%がヴィオニエで、残りはシラーが植えられており、平均樹齢70年~80年のブドウ樹から生み出されるワインは、繊細でたおやかなワインを生みだすテロワールの影響をうけ、三兄弟の中では最も熟成が早く、華やかなアロマで柔らかで繊細な味わいが特徴です。

ラ・ランドンヌは、もともと20ほどの所有者に分割されていた区画を、ギガル社が10年以上の月日をかけてまとめ、78年が初ヴィンテージ。
コート・ブリュヌの斜面にあり、粘土に酸化鉄の混じった土壌で、広さ2ha強にシラー種のみが植えられており、平均年齢約40年のブドウ樹を使用。
男性的で力強いワインが生み出されるテロワールの特徴を生かし、ギガルの中で最も筋肉質で長期熟成のポテンシャルに優れているのが特徴です。

おすすめのギガルワイン

コート・ロティ・ラ・ムーリーヌ エティエンヌ・ギガル
プルーンやブラックベリーなどの黒系果実のアロマに、スミレのフローラルなアロマにほろ苦いコーヒーや、インクなどの複雑なアロマも感じられ、口に含むと凝縮感のある果実味と非常に滑らかでシルキーのような美しいタンニンが混ざり合い、エレガントな風味の長い余韻が楽しめる1本です。
エレガントさの中に、力強さ、野性味、スパイシーで奥深い香りを持つまさに銘酒と呼べる逸品です!!

コート・ロティ・ラ・ムーリーヌ エティエンヌ・ギガル

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コート・ロティ・ラ・トゥルク エティエンヌ・ギガル
プラムやカシスなどの黒系果実に、オリーブや黒コショウなどのスパイス香などのニュアンスを含んだアロマがあり、口に含むと凝縮した果実味にしっかりとした骨格のタンニンが感じられ、パワフルながらきめ細やかで滑らかなエレガントさのある味わいです。
熟成させるごとにその厚みと深みが増していき、複雑さがありながらも、見事にバランスのとれた味わいはとても魅力的な1本です。

コート・ロティ・ラ・トゥルク エティエンヌ・ギガル

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