世界で2番目に広く栽培されているブドウ品種メルロー 世界のメルローおすすめ7選をご紹介

世界で2番目に広く栽培されているブドウ品種メルロー 世界のメルローおすすめ7選をご紹介
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世界で2番目に広く栽培されているブドウ品種メルロー 世界のメルローおすすめ7選をご紹介

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世界で2番目に広く栽培されているメルローとは

カベルネソーヴィニヨンやピノ・ノワールと並ぶ国際品種のメルロー。
世界各国のワイン産地で栽培されており、ボルドー地方のポムロルでは、「神話の象徴」とも称されるシャトー・ペトリュスが造られています。
そこで本日は、メルローについてお話します。

メルローの特徴

メルローはボルドー原産の赤ワイン用の黒ブドウ品種で、世界各国のワイン産地で栽培されており、ワイン用のブドウ品種としては、カベルネソーヴィニヨンに次いで2位の栽培面積を誇ります。
フランスでは、最大の栽培面積を誇り、ボルドー右岸のポムロルやサン・テミリオンのワインが有名で、とくに、「神話の象徴」とも称されるシャトー・ペトリュスは、世界最高峰のメルローワインとして、多くのワインラバーが憧れる1本です。

メルローは、カベルネ・フランとマドレーヌ・ノワール・デ・シャラントの自然交配で生まれた品種であることがDNA解析により推測されています。
生産性が高く早熟タイプで、土壌の変化にも対応できるのブドウ品種のため、育てやすく世界各国のワイン産地で栽培されており、おもに、原産国であるフランス、イタリア、スペインはもちろんのこと、アメリカのカルフォルニア、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、日本などの比較的温暖なニューワールドでも広く栽培されています。

メルローの主な生産地域

フランス
フランスワインというと、ボルドー地方のカベルネソーヴィニヨン、ブルゴーニュのピノ・ノワールというイメージが強く、もっとも栽培面積が多いのは、この2種のように思われがちですが、最も栽培面積が多いブドウは、実はメルローなんです。
フランスの中でも、とくにボルドー地方のジロンド川右岸のサンテミリオン地区、ポムロール地区などでは、メルローが主体のワインが造られており、ジロンド川左岸のカベルネソーヴィニヨンが主体の地区でも、石灰質土壌のところではメルローを多く植えているシャトーもあります。
ボルドーは海洋性気候の影響により比較的雨量が多い地域のため、収穫期に雨が降ることもあり、そのため晩熟なカベルネソーヴィニヨンは、収穫にちょうど雨が降ってしまい、ブドウの味わいに影響をあたえることがあります。
そこで、カベルネソーヴィニヨンよりも2週間早く収穫できる早熟なメルローが、味わいを補うように、年によって多めにブレンドされたりします。
サン・テミリオンやポムロールといったメルローの栽培に適した地区では、カベルネ・ソーヴィニヨンよりもメルローを多くブレンドしたり、メルロ主体のワインが造られており、ポムロールの最高級ワインであるシャトー・ペトリュスではメルロー単一でワインが造られています。
サン・テミリオンの格付けの頂点に君臨するシャトー・シュヴァル・ブランで造られるメルロー主体のワインは、早く飲みもでき、さらに熟成させてからも年々調和がとれていく、飲み頃の期間が最も長いワインとも言われています。

イタリア
イタリアではほぼ全域にわたってメルローが栽培されており、とくにトスカーナ州ボルゲリでは、スーパータスカンにメルローが使用されており、トスカーナの名門、アンティノリ盟主の弟がつくり出したスーパータスカンであるオルネライアは、サッシカイアよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低く、4割ほどのメルローがブレンドされています。
イタリアのメルローはベリー系のアロマがしっかりとした果実味が豊かなものが多く、よりフルーティーな味わいが楽しめます。

アメリカ
アメリカ・カリフォルニア州では、メルローは2番目に広く栽培されている黒ブドウ品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンとブレンドされ、最高品質のワインが生み出されています。
メルロー主体で造られるワインは、熟したプラムやカシス、ブルーベリーといった黒系果実のアロマとフルーティーなコクのある風味があり、タンニンはとてもまろやかで、凝縮感のある味わいがあります。
また、メルロ主体のカルトワインと言えば、ポムロールスタイルで人気のアミューズブーシュや、スクリーミングイーグルのセカンド・フライトでは、50%以上メルローが使用されています。

日本の気候はメルローと相性抜群

メルローは、日本の高温多湿な気候条件にも適しており、山梨県、長野県、北海道などで栽培されています。
中でも長野県は国際品種に力を入れており、塩尻市桔梗ヶ原地区ではシャトー・メルシャンによって1976年からメルローの栽培がスタートしました。
近年では高品質なワインが次々にリリースされ、サミットで採用されたり、国際的コンクールでのメダル獲得など、世界的な評価も高まっています。

メルローから造られるワイン

メルローから造られるワインは、親しみやすく温和で、ふくよかな味わいの肉厚のワインになります。
フルーティーな果実味で若いうちから楽しめるワインも多く、熟したプルーン、マルベリー、ブルーベリー、ダークチェリーなどの黒系果実に、チェリーやイチゴ、ラズベリーの赤系果実のアロマも感じられ、スミレのエレガントな香りと、熟成するごとにクローブなどのスパイス、ジビエ、なめし革のような複雑なニュアンスが現れます。
カベルネ・ソーヴィニヨンほど、酸味やタンニンが強く主張せず、まろやかでふくよかな味わいなので、赤ワインの酸とタンニンが苦手という人でも比較的飲みやすいワインが多いのも特徴です。
また、タンニンの味わいは滑らかですが、タンニン量は多く、アルコール度数も高いため、長期熟成の高い能力も持っています。

世界のメルローおすすめ7選

スイユ・マゼイル
ボルドー右岸の偉大な立役者で、あのシャトー・ペトリュスのオーナー一族であるムエックス・ファミリーの一人、アラン・ムエックス氏が1992年から管理するシャトーです。
ブドウ栽培は、必要最低限に抑えた減農薬を行い、手間暇かけて造られます。
また、最大限のフィネスをワインに与えるため、不必要な手をワインに加えず、タンクから樽へ移し替える際は重力だけを利用しポンプは使わず、ノン・フィルターで行うなど、徹底した妥協なき方法で造られます。
テロワールを最大限に活用し、長い後味とクリーム状のビロードのような滑らかさで、飲む喜びを与えるワインを目指し、高いポテンシャルを秘めたワインが造られています。

スイユ・マゼイル

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メルロ セリエ・デ・シャルトリュ
プロヴァンスとラングドックの間、コート・デュ・ローヌの首都コート・ダヴィニョンにあるセリエ・デ・シャルトリュ。
石灰質の畑で生まれるワインは、ミネラル分豊富で舌触りが良く、香り高く仕上がります。
そんな土を守るためにも、農薬や化学肥料は基本的に使用せず、リュット・レゾネと呼ばれる農法で栽培しています。
もともとは自分たちのテロワールを表現するという思いでワイン造りをしていましたが、よりシンプルに、ワイン好きのため、素直に美味しいと思えるワインを造りたいという思いのもと再出発し、プロからワインを熱烈に愛するアマチュアまで、いろんなタイプの人々が情熱を持って運営しています。
セリエ・デ・シャルトリュが手掛けるメルロ100%のこのワインは、ブドウの特徴が感じられるソムリエ一押しのヴァラエタルシリーズで、シーンを選ばずどんなシチュエーションにも合わせやすい安くておいしいワインです。
メルロの特徴であるプラムやカシス、ブラックチェリーといった黒系果実ベリーのアロマに、スパイスの甘い香りが加わり、果実味がしっかりと感じられるタイプで、渋みがちょっと苦手…という方にもおすすめの1本です。

メルロ セリエ・デ・シャルトリュ

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マジア・J・メルロ アルケミー・ワインズ
アルケミー・ワインズは、フランス・ボルドーとのつながりが長く、ワインの教育・普及に最も力を入れている国イギリスに資本をおく会社で、実際にマジアJを作るのは、1850年からの歴史あるワイン生産者、ボデガス・フェルナンド・カストロです。
ボデガス・フェルナンド・カストロは、サンタ・クルス・デ・ムデーラという地で、代々ブドウ栽培からワイン造りまでを手掛ける伝統的な作り手で、一番に品質を重んじており、独自の醸造ラボ(研究所)を作り、醸造の全プロセスを通じて、完成度の高いワイン造りを目指しています。
この地域は、日照時間が長く、また標高が高く寒暖の差が大きいため自然とブドウがしっかり熟し、多くの動植物にとっては過酷な環境ですが、その分虫や病害も少なく、自然に任せたブドウ栽培を行うことができます。
そして収穫されるブドウは品種の特性をしっかり表現した、凝縮感のある素晴らしい品質のワインになります。
メルロー種特有のミネラル感あふれ深みのある味わいの赤ワインで、ベリー系、カシス系の香り、なめらかのある程よいタンニンがバランスの良さを感じさせるボリューム感のあるワインです。

マジア・J・メルロ アルケミー・ワインズ

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カサ・デル・セロ・レゼルヴァ・メルロ
五大シャトー「ムートン」、カリフォルニアの「オーパス・ワン」、チリを代表するプレミアムワインの「アルマヴィーヴァ」を手掛けた天才醸造家の造る最高のデイリーワイン!
デイリーワインのこのくらいの価格帯のものだと、さまざまな地域から集めたブドウをまとめて大きなタンクに入れ、一気にワインに仕上げるのが一般的ですが、ヴィニャ・マーティでは、まずそれぞれの産地や畑の特徴ごとにタンクを分けて別々に醸造します。
そして同じブドウ品種同士のワインをアッサンブラージュ(ブレンド)し、プロポーションを整えるのです。
ヴィニャ・マーティのメルロの畑は、アンデス山脈からの涼しい風が抜けやすい川に沿った地域にあります。
マーティ氏が思い描くのはボルドー右岸のメルロの味わい。
果実味に混じる清涼感のあるスミレのニュアンスはまさにボルドー仕込みの技によるもの。
ベリーやプラムといった黒系果実の濃密で凝縮した味わいのあるワインです。

カサ・デル・セロ・レゼルヴァ・メルロ

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レ セッレ ヌオーヴェ オルネライア
サッシカイアに続き、トスカーナの名門ワイナリーのアンティノリ家の当主の弟にあたる、ロドヴィコ・アンティノリ氏によって、サッシカイアから助言を受けて造りだしたスーパータスカンがオルネライアです。
サッシカイアと人気を二分するスーパータスカンの代表格とも言えるワインで、オルネライアは、サッシカイアよりもカベルネ・ソーヴィニヨンの割合が低く、4割ほどメルローがブレンドされており、手摘みで収穫されたブドウは丹念に選別され、収量を抑え、区画ごとに別々に醸造し、テロワールの個性を引き出します。
そんなオルネライアの血筋が強く感じられるセカンドワインがこのレ セッレ ヌオーヴェ オルネライア。
オルネライアと同じ畑の主に樹齢の若いブドウから造られ、オルネライアのブレンドに使われるベースワインを さらに厳密にセレクトするために、1997年に誕生しました。
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドをそれぞれ別々に12ヶ月間バリックで熟成し、瓶詰め後更に6ヶ月間の瓶熟成を行いリリースされます。
プラムなどの黒系果実のアロマに煮詰めたプルーンやドライフルーツなどの凝縮した果実味となめらかでシルクのようなタンニンを感じられる上質な味わいです。

レ セッレ ヌオーヴェ オルネライア

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フォグ・マウンテン・メルロ
ブルゴーニュ最大の生産者ボワセが打ち出す、カリフォルニアの新ブランド
1961年にブルゴーニュに設立されたボワセ・グループは、若い会社でありながら、急成長を遂げ、今やブルゴーニュ最大にして、フランス以外では、アメリカ、カナダ、イギリスと世界各国に畑、ワイナリーを運営するグローバルな生産者です。
環境問題の観点から自然栽培をグローバルに推進してきたことでも知られる生産者で、オーガニック栽培、ビオディナミ栽培に注力し、フランスのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレや、アメリカのデローチやレイモンドヴィンヤードなど、所有するすべてのワイナリーがオーガニック栽培とビオディナミ栽培を実践しています。
そんなボワセ・グループが、2003年以降カリフォルニアで様々なワイナリーを傘下に収めながら、自然栽培に特化したワイン造りを主導してきました。
そして、カリフォルニア名物である霧に着目し、カリフォルニアのテロワールを反映したワイン造りとして、「霧」をテーマに生み出したシリーズがフォグ・マウンテンです。
色調は明るいガーネット色。ダークチェリーやプラムなどの黒系果実の甘い香りが印象的。コーヒーやチョコレートの香りに、バニラの香りやグローブのようなスパイシーさが混じる。
口に含むと、香りと同じく甘く凝縮した果実味が広がり、フレッシュだが優しい酸が味わいを引き締めている。樽由来のバニラやココアなどのスパイシーさにオレンジピールや紅茶などの複雑な味わいが混じり、長い余韻が楽しめる。タンニンは穏やかで、フルーティーさとボリューム感がある味わい。

フォグ・マウンテン・メルロ

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メルロ スズラン酒造
1905年創業の山梨の老舗ワイナリーであるスズラン酒造は、明治の中頃、日本酒造りの傍らワインを試しに造ったことがきっかけで、政府より送られてきたドイツ人技師によって、本格的にワイン造りが始まりました。
スズラン酒造では、カベルネ、メルロ、プティヴェルド、シラー、ピノ・ノワールといった国際品種も広く栽培され、中でもボルドー品種には力を入れており、たっぷりとした果実味とまろやかさを持つ、余裕のある味わいのワインが造られています。
メルロ100%で造られるこのワインは全て自社農園で収穫したブドウを使用した逸品で、チェリーやプラムといった黒系果実のアロマにスミレのフローラルなアロマも感じられ、しっかりとした濃い果実味ですが、フレッシュな酸味もあり、適度なコクとバランスのよい味わいに仕上がっています。

メルロ スズラン酒造

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