シチリアを代表するブドウ品種ネロ・ダヴォラの特徴とおすすめのワイン3選

シチリアを代表するブドウ品種ネロ・ダヴォラの特徴とおすすめのワイン3選
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シチリアを代表するブドウ品種ネロ・ダヴォラの特徴とおすすめのワイン3選

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ネロ・ダヴォラ

世界一のワイン大国であるイタリアの固有品種の1つであるネロ・ダヴォラ。
美しい地中海に浮かぶシチリア島で多く栽培されている品種です。
シチリア島は、地中海性の温暖な気候とヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山を持つブドウ栽培には恵まれた産地。
本日はそんなシチリア島から生み出されるネロ・ダヴォラについてお話します。

ネロ・ダヴォラの特徴と造られるワインの特徴

ネロ・ダヴォラは、世界一のワイン大国であるイタリアの固有品種の1つです。
州としてはイタリア最大の面積を誇る、地中海に浮かぶシチリア島で最も多く栽培されています。
シチリア島は、イタリアの20州の中でもトップを争う生産量があり、代表的な品種がネロ・ダヴォラとネレッロ・マスカレーゼで、特にネロ・ダヴォラから造られるワインは、シチリアの顔とも言えるワインです。
シチリア島は、地中海性の温暖な気候とヨーロッパ最大の活火山であるエトナ山を持つブドウ栽培には恵まれた産地。
近年ではエトナ山近郊の特異なテロワールを活かしたクオリティの高いワインも造られています。
ネロ・ダヴォラは、数百年前からシチリア島でリーズナブルなブレンドワイン用として栽培されてきましたが、近年では高品質な単一品種ワインも造られています。
ネロ・ダヴォラから造られるワインは、とても色が濃く、熟した凝縮感とコクのあるリッチな果実味と、フレッシュな酸にミネラル感もありタンニンが豊富で、早飲みできるものから長期熟成まで、さまざまなタイプのワインが造られます。
とくに樽熟成に適していて、力強いワインを造りあげています。

おもな産地と特徴

■イタリア
イタリア語で「アヴォッラの黒」という意味で、シチリア島の南東部のアヴォッラの村の地名に由来しています。
シチリア島が主な産地ですが、サルディニア島などでも栽培されており、カラブレーゼとも呼ばれています。
シチリア島の温暖で乾燥した気候に適しており、冬の間もイブレイ山によって厳しい風から守られ冬でも温暖なため、量と質ともに上質なネロ・ダヴォラが造られています。
また、シチリア島の名物であるマルサラワインにもブレンドとして使用されています。
シチリアで造られるネロ・ダヴォラは、紫がかった濃い赤い色調で、プラム、ベリーなどの黒い果実とオークやチョコレートにハーブいった、洗練されたアロマが感じられ、まろやかで甘いタンニンのしっかりとしたボディ。
長期熟成にも耐えるものが多いです。

■その他の産地
イタリア以外では、アメリカのカリフォルニア、オーストラリア、トルコなどで栽培されています。

ネロ・ダヴォラから造られるおすすめワイン

ミオパッソ・ネロ・ダヴォラ
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した醸造家ステファノ・キオッチョリ氏が手掛けるワインシリーズ。
ミオ・パッソはイタリア語でマイペースという意味で、地元イタリアで昔から愛されているブドウ品種、フィアーノ、グリッロ、ピノ・グリージョ、ネロ・ダヴォラ、プリミティーヴォのブドウを使って丁寧に造られています。
ミオパッソ・ネロ・ダヴォラは、アメジストとガーネットを合わせたような深い赤紫色。
バラ、スミレ、ブラックペッパー、ミルクチョコレートの華やかでいて濃い上質な香り。
酸味、渋み、甘味、アルコールのバランスが素晴らしく、しっかりとしたボディのワンランク上のワインに仕上がっています。
少し冷やして飲むとよりまとまりが出ておすすめです。

ミオパッソ・ネロ・ダヴォラ

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プレシーソ・ネロ・ダヴォラ ワイン・ピープル
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した醸造家ステファノ・キオッチョリ氏の手掛けるイタリアワインらしさが120%感じられるデイリーワイン。
この「プレシーソ」シリーズは、ただのお値打ちワインというだけではありません。
ブドウは栽培家でもあるキオッチョリが、それぞれの品種に合った土地から選んでブドウを作るこだわりよう。
白は最も西寄りのマルサラ方面。ロゼはその北部トラパニ付近。
そして赤には複雑さや柔らかさを表現する為、熟すのも遅くなるもう少し南寄りの丘陵地、やや標高の高い地域へ。
ブドウの葉や枝のコントロールから含めたワイン造りによって、お値打ちながらバランスも良く、すいすい飲んでしまうデイリーワインに仕上がっています。
完熟ベリーの香りと味わいを、ソフトなタンニンが覆います。
パスタ料理全般と相性が良く、またワイン単体でも杯が進みます。

プレシーソ・ネロ・ダヴォラ

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ネロ・オロ ワイン・ピープル
イタリア人で唯一、パーカーポイント100点を2回獲得した醸造家ステファノ・キオッチョリ氏の手掛ける新作、「NeroOro ネロ・オロ」。
イタリア語で「ネロ」は黒、「オロ」は黄金を意味しており、シチリアを代表するネロ・タヴォラ種を100パーセント使用しています。
ネロ・ダヴォラ種をアパッシメント製法で、凝縮した味わいに仕上げたこのワインは、ドライチェリー、ドライプルーン、ブラウンシュガーにバイオレット、甘草、シダーウッドのアロマに、インパクトのあるバニラの甘い香りが特徴的。
たっぷりの果実味、ボリューム感、とても滑らかな質感を感じます。
ほどよい渋みは、ワインの厚みと見合った肉料理には最適です。

ネロ・オロ

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おすすめワインに合う料理

プラムやブラックベリーなどの熟した凝縮感のある果実味と、フレッシュな酸にミネラル感と豊富なタンニンを感じられるネロ・ダヴォラは、ビーフシチューなどの濃厚な味つけの煮込み料理や、ハンバーガー、ジビエなどの肉料理によく合います。
肉の旨味がネロ・ダヴォラの華やかな甘い果実味を引き出させてくれます。
また、ふくよかで柔らかく甘いタンニンが特徴なので、和食ではすき焼きや豚の角煮。
香辛料の効いたスパイシーな中華やエスニックなどもおススメです。
シチリアのネロ・ダヴォラには、ジビエなどの肉料理、アメリカのネロ・ダヴォラには、ハンバーガーなど、それぞれの産地に合わせて肉料理を選んで合わせてみると素晴らしいマリアージュを楽しめます。

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