水によってワインの味も変化する⁈ワインを飲むときに合わせるチェイサーは何がいい?

水によってワインの味も変化する⁈ワインを飲むときに合わせるチェイサーは何がいい?
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水によってワインの味も変化する⁈ワインを飲むときに合わせるチェイサーは何がいい?

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ワインを飲むときもチェイサーが必要

早いものでもうすぐ11月も終わり。
今年も残すところ1か月ちょっとになりました。
12月に入ると、クリスマスや忘年会と、
普段お酒をそれほど多く飲まない方も、
この時期は飲む機会が増えますよね。
お酒を飲む大人のたしなみとして、
本日はお酒のおともチェイサーについてお話します。

ワインを飲む時のチェイサーは水だけではない

みなさん、バーでお酒を飲む時に、バーテンダーに「チェイサーください」なんて、
言ったことはありませんか?
もちろん、そういうと、バーテンダーはサッとお水を出してくれると思いますが、
実は、「チェイサー=水」というのは少し間違いなんです。
チェイサーとは、水に限らず「お酒の後に飲む飲み物」という意味です。
チェイサーという言葉を英語で表記すると「chaser」になります。
言葉の意味を調べると「強い酒のあとにすぐに飲む水や軽い飲み物。」とあります。
そもそも、「chaser」は追跡を意味する「chase」にerがついたものなので、
「追いかけるもの」という意味になります。
強いお酒を追いかけるように飲むものということですね。
水に限らず、軽い飲み物であればなんでもチェイサーになるということなんです。
ジュースなどのノンアルコールはもちろん、ビールやその他のお酒も場合によっては
チェイサーとなります。

そもそもチェイサーの役割は、アルコール度数の高いスピリッツのようなお酒を
ストレートで飲む際、内臓に負担がかかるのを防ぐために、水やお茶などので
アルコール度数を和らげるのが目的。
そのため、アルコールが体内で吸収される際に薄まる飲み物であれば
なんでもOKということなんです。
そのため、チェイサーの定義としては、メインで飲むお酒より、
アルコール度数が低いドリンクとされています。
アルコール度数が40度くらいのスピリッツであれば、
アルコール度数が5度くらいのビールなどもチェイサーになるということですね。
ただし、一般的にはお酒の直後や間に飲むものは、口直しの意味もあるので、
無味の水がベストと言えるでしょう。
また、日本人は欧米人に比べお酒が弱い傾向にあるので、
「チェイサー=お水」が一般的となっています。

世界でチェイサーとして好まれている飲み物

チェイサーといえば、一般的に水か炭酸水というイメージがありますが、
世界ではお酒と合わせるチェイサーは、水だけとも限りません。
メインで飲むお酒よりもアルコール度数の低い飲み物であれば、
お酒や好みによって、さまざまなチェイサーが用いられます。

たとえばテキーラで有名なメキシコ。
テキーラはアガベと呼ばれる竜舌蘭から造られる蒸留酒で、
アルコール度数は40度前後が一般的です。
そんなアルコール度数の高いテキーラのチェイサーとして好まれているのがビール。
確かに、メキシコの有名なビールはライムを絞って飲んだりと清涼感のある味わいが
特徴的ですよね。
また、ビールだけではなく「サングリータ」というスパイスの効いたトマトジュース
好まれて飲みます。
こちらの飲み物はトマトジュースとオレンジジュースを混ぜ合わせ、
ライムやタバスコなどピリッとした酸味と辛みを効かせた飲み物です。

また、チェイサーをあえて水ではなく、
お酒との飲み合わせを楽しむために用いることもあります。
たとえば、ウイスキーには、牛乳や少し温めた麦茶なども相性がいいようです。
また、ウイスキーにビールを合わせて飲むことを「ボイラー・メーカー」と呼びます。

ワインの場合は、ペアリングを楽しむという点からも、
あえてお料理でもある温かいコンソメスープをチェイサーとしても相性がいいですよ。

チェイサーの役割は意外と重要

チェイサーの定義が分かったところで、チェイサーの役割と重要性についても
お話しましょう。
まず、チェイサーには4つの役割があります。
・味覚をリセットする
・体内のアルコール濃度を下げて内臓の負担を減らす
・お酒の風味を引き立たせる
・脱水症状を防ぐ

・味覚をリセットする
ワインもそうですが、アルコール度数が高いお酒をストレートで飲み続けると、
次第に口の中がもったりしてきて、風味や香りを感じにくくなってきます。
アルコール度数が高いスピリッツの場合は、舌がしびれたりすることがあります。
チェイサーはそんな舌の味覚をリセットしてくれる役割があり、
チェイサーを口に含むことで味や香りの感覚を取り戻してくれます。

・体内のアルコール濃度を下げて内臓の負担を減らす
アルコール度数の高いお酒を飲み続けると、体内のアルコール濃度が上がり、
肝臓の処理が追いつかなくなり、結果、悪酔いや二日酔いにつながることに。
チェイサーは体内のアルコール濃度を下げて、悪酔いを防ぎ内臓への負担を減らす
役割があります。

・お酒の風味を引き立たせる
お酒と相性の良いチェイサーを飲むことで、お酒単体で飲むよりも相乗効果で
お酒の味がより引き立つこともあります。
ストレートではわからなかった奥深い香りに気づける場合もあります。

・脱水症状を防ぐ
アルコールを飲み続けると、体内の水分バランスを崩し脱水症状に陥りやすくなります。
その理由は、2つあり、1つは、アルコールによる利尿作用です。
お酒を飲んだ以上に尿として水分が出ていってしまいます。
2つ目の理由は、アルコールを分解する際に水が必要なためです。
アセトアルデヒドは体内で分解され、さらに二酸化炭素と水になり、尿や汗、
呼気等になって排出されます。
そのため、自分でも気づかないうちに、脱水症状になってしまう場合があります。
チェイサーは脱水症状や喉の渇きを防ぐ役割があります。

ワインとチェイサーは交互に飲むのが良い

ここまで読んでいただくと、チェイサーの重要性が分かりますよね。
特に、ワインの場合はアルコール度数がスピリッツなどに比べて低い分、
ワインをジュースや炭酸などで割って飲むより、
ワインをそのまま飲むことの方が多いと思います。
また、ワインは食事との相性が良いお酒なので、
お酒を飲んでいるという感覚ではなく、水代わりになってしまうこともあります。
しかしながら、ワインもアルコール度数が13度前後と決して低いわけではありませんので、
早いペースで飲み続けると悪酔いすることもあります。
そのため、食事に合わせるワインであってもチェイサーが必要です。
最後にワインとチェイサーにまつわる面白い話を。
以前、某レストランで「水とワインのペアリングセミナー」というものが開催されました。
ここで2種類のミネラルウォーターが用意され、
合わせる水によっていかにワインが変化するかを実験しました。
結果、ミネラル分を豊富に含む水は、ワインの味を消してしまうことが分かり、
口当たりの柔らかい水はワインの味を引き立たせてくれました。
合わせる水がよければ、ワインの味はぐっとグレードアップするという結果になったのです。
みなさんも、ワインとチェイサーのペアリングでワインをよりおいしく味わってみてください。

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