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中華料理の定番メニューの1つである春巻き。
名前の由来はかつて、立春のころに新芽を出すものを具にしていたことから、「春巻き」という名前になったそうです。
春を巻くという言葉からもお正月などのめでたい席でも振舞われることが多い料理。
そこで、本日はパーティーにぴったりな春巻きとワインのペアリングについてお話します。
春巻きとワインの相性
春巻きというと、もっともポピュラーなレシピは、千切りにした豚肉、タケノコ、シイタケ、ピーマンなどを春雨と炒め、小麦粉で作った皮で包み、油できつね色になるまでこんがりと揚げた豪華な具材の春巻きが思い浮かびます。
春巻きの具材自体に味付けをするので、あとはからしをつけて食べるか、お好みで酢醤油をつけて食べますが、味付けはあっさりとしていながらも、お肉と野菜の旨みがぎゅっと閉じ込められているので、ボリューム感のある味わいですよね。
そんな春巻きは、白ワインともロゼワインともスパークリングワインとも相性がよく、中でもプロヴァンスのロゼスパークリングワインがおすすめです。
しっかりとしたボリューム感のあるロゼの味わいに泡の爽快感があり、カリッとジューシーに揚がった春巻きがとてもよく合います。
春巻きの具材に合わせてワインを選ぼう
春巻きはアレンジレシピが多い料理の1つでもあります。
最近は、洋風の味わいの春巻きも多く、ワインにもよく合うものがたくさんあります。
たとえば、チーズを使ったトロっと濃厚な味わいの春巻きには、樽熟成のしっかりとしたコクのあるシャルドネや、フルーティーな果実味とさわやかな泡立ちが楽しめるイタリアのプロセッコがおすすめ。
エビやイカなどの魚介をふんだんに使った春巻きには、ミネラル感を感じる辛口のシャルドネがよく合います。
また、チョリソを使った春巻きや、タコスのシーズニングを使ったピリ辛なお肉の春巻きには、オーストラリアのシラーズやスペインのテンプラニーリョがぴったりです。
春巻きは、中に入れる具材に応じて、さまざまな味わいが楽しめるので、それに合わせてワインを選ぶと最高のマリアージュが楽しめます。
ワインに合う春巻きのおすすめレシピ
ここで、ワインに合うおすすめの春巻きレシピを2つご紹介します。
鯖缶とトマトソースのピザ風春巻き
◆材料
・鯖缶 1缶
・レトルトパスタのトマトソース 1袋
・ピザ用チーズ 適量
・春巻きの皮 5枚
◆作り方
水気を切った鯖缶とトマトソースをボウルに入れ混ぜ合わせ、春巻きの皮にピザ用チーズと一緒に乗せて巻きます。
少し多めに油を入れたフライパンで両面がこんがりするまで焼き上げたら完成です。
チョリソとザワークラウトの春巻き
◆材料
・チョリソ 8本
・ザワークラウト 適量
・春巻きの皮 2枚
◆作り方
春巻の皮は4等分に切り、真ん中にチョリソと水気を切ったザワークラウトを入れ、巻いて少し多めに油を入れたフライパンで両面がこんがりするまで焼き上げたら完成です。
ご紹介した春巻きに合うワインはこちら
ポローニ・スプマンテ・ブリュット
イタリアのヴェネトと言えば、爽やかな甘味と香りを気軽に楽しめるプロセッコが大人気で、アペリティーヴォにぴったり。
しかし、2010年に一部の地区のブドウから出来るプロセッコが、イタリアの格付け最高ランクのDOCGに昇格し、その周辺地域もDOCとして格上げされことで、プロセッコの価格は一気に高沸。
なんと2倍以上の高値になってしまいました。
そこで、プロセッコに代わる新たなヴェネトの定番スプマンテとして造られたのが、こちらのポローニ・スプマンテ・ブリュット。
ガルガーネガをはじめ、ヴェネト産のシャルドネとピノビアンコをうまくアッサンブラージュすることで、プロセッコに負けないスプマンテを誕生させました。
透明感があり鮮やかな麦わら色。小粒の泡がキレイに立ち上がります。
可憐な花々、白桃やリンゴ、レモンの爽やかな香り。
口当たりがとてもソフトで、心地よい酸味が口の中に広がり食前酒に最適です。
ランゲ・シャルドネ モスコーネ
バローロ、バルバレスコで知られるランゲの丘で造られる高品質白ワイン。
100年以上バローロを造り続ける名門モスコーネ家が手掛けるシャルドネは、モスコーネの畑の中でも、とりわけ石灰質土壌で構成された場所で栽培されており、完熟したブドウをおよそ10日間かけてステンレスタンク内で発酵させ、果実のピュアな香り・味わい、ミネラル感を感じるワインを造るため、熟成もステンレスタンク内で行い、樽は使用しません。
ボトリング後最低でも一カ月は瓶内で休ませてから出荷されます。
フレッシュでフルーティーな香りのシャルドネの持ち味がしっかりと感じられ、豊かな香りと果実味、ミネラルがバランス良く上品な味わいに仕上がっていて、完成度の高い1本です。
プロセッコ・スプマンテ・ブリュット・ビオ フィドーラ
フィドーラは、イタリア・ヴェネト州にある、ビオディナミ農法を約40年前から実践している州内で最古の自然派ワイナリーです。
そんなフィドーラが手掛けるモスカート・スプマンテ・ブリュットは、海から吹く潮風の影響による寒暖差で、香り高く、甘みと酸味が凝縮した自社畑のモスカートを100%使用しています。
フィドーラのプロセッコ・スプマンテ・ブリュットは、自社畑のグレラ種を100%使用し、ブドウは収穫後酸化しないよう、素早くプレスします。一次発酵はステンレスタンクで行い、その後シャルマ製法で二次発酵を行います。
そのため、生き生きとしたフレッシュな軽快な味わいのプロセッコでありながら、コクがしっかりと感じられる味わいに仕上がっています。
リンゴジャムやフルーツコンポートのような果実味に、ミネラル感もある辛口で泡立ちもしっかりしているスプマンテです。
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リクオ・ロス ロサード・ブリュット ボデガス・エスクデロ
ボデガス・エスクデロは、スペインで最も名高い赤ワイン産地リオハ地方で150年以上の歴史を持つボデガ(醸造所)です。
高貴品種のテンプラニーリョを使い、高品質な赤ワインを造り続けています。
標高の高いリオハの気候を活かし、高品質なカヴァを作る「ボデガス・エスクデロ」では、それぞれのカヴァをしっかり熟成させることに強いこだわりを持っており、DOカヴァの法定熟成期間は9カ月とされますが、リクオ・ロスでは、ROSADOが24カ月、Brutに至っては36カ月という、シャンパーニュのプレステージクラスに要求されるのと同等の熟成期間で熟成されます。
このリクオ・ロスは、地元の祭事などでも出す特別なカヴァのため、熟成期間も他のカヴァに比べて高いのです。
ヴィウラ50% ガルナッチャ50%のカヴァは、ベリー系の香りと、爽やかなキリッとした酸味が心地よいブリュット。
グラスから広がるチャーミングな香りと、バランスに優れた優しい味わいで和洋中、どんなお食事とも相性がよく、味わいの幅が広い中華料理ともよくマッチングします。
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シドニー・ウィルコックス・ヴァインドライド・シラーズ
バーン・ヴィンヤーズは、1960年に最初のブドウを植えて以来、少しずつ畑を増やしながら3世代にわたって成長してきたバーン・ファミリーのワイナリー。
現在はクレア・ヴァレーと、リヴァーランドにいくつもの畑を所有しており、中にはあのペンフォールズのグランジを生み出した伝説的醸造家マックス・シューベルトが見出した畑も所有しています。
サウス・オーストラリア、スコッツ・クリークにある自社のシラーズ単一畑のブドウを使用し、ブドウの果実は木につけたまま水分を飛ばし、凝縮度を高めます。
フレンチオーク樽のスモーキーな香りにシラーズのブドウに由来する、ブラックベリーやカシスの果実味と、クローヴや黒コショウ、リコリスなどのスパイスの風味が一体となって、非常にリッチな味わいのフルボディに仕上がっています。
牛肉や羊肉、ラム肉など赤身の肉を使った料理によく合います。
シンプルなバーベキューや厚切りの牛肉ステーキ、ラムカツなど、肉の味わいをダイレクトに味わう料理にぴったりです。
また、スパイシーな味わいを持つワインなので、同様にスパイスを使った料理にもおすすめです。
例えば、モロッコ料理、スパイスたっぷりのラム・タジンや、メキシカンなど、味わいの強い料理にもよく合います。
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