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9月、10月は行楽シーズン。
紅葉を見に出かける人、キノコ狩りに出かける方も多いのではないでしょうか。
以前、山を抜ける高速道路を車で走っていると、少し下の方の湖のある場所に白い雲が広がっていました。
北海道トマムの有名な「雲海テラス」とまではいきませんが、雲を上から見下ろすという、とても新鮮な体験でした。
秋になって朝晩の気温が下がると、空気中の水蒸気が凝結し、水滴となって現れやすくなります。
「霧」は秋の季語にもなっているそうですね。
そんなわけで、本日は「霧がテーマのワイン」をご紹介します。
霧がエレガントなカリフォルニアワインを生み出す
フォグ(霧)マウンテン(山)、霧に包まれた丘陵地帯はカリフォルニアの銘醸地の典型的な風景と言われます。
ナパヴァレーしかり、アレキサンダーバレー、ルシアンリヴァー・ヴァレーなど…
〇〇ヴァレーと名がついていて、霧が流れ込みやすいのも特徴ですね。
カリフォルニアワインがボリュームたっぷりなのにエレガントで引き締まったワインを造れるのは「霧のおかげ」と言われているんだとか。
ワイン造りでは、こういった気候的な地の利もワインにとっては重要なんですね。
上質なカリフォルニアには欠かせない「霧」
早朝、畑を覆う霧。
この霧は、上質なカリフォルニアワインを造る上で最も大切な要素の一つです。
映画のワンシーンで霧に沈むゴールデンゲートブリッジを見たことがある方は多いと思いますが、この霧は、アラスカからの寒流が運ぶ冷たい空気と、内陸部の暖かい空気がぶつかって現れます。
霧は冷えた空気に乗ってゆっくりと内陸部へ移動し、ソノマやナパバレーといった、有名産地のブドウ畑の上空を移動。
そのうち陽が高くなると消え去ります。
日中日差しが強いカリフォルニアですが、この霧と涼しい空気がもたらす昼夜の寒暖差がワインに綺麗な酸味を生み出します。
ワイン生産量、世界第4位のカリフォルニアワイン!
カリフォルニア州のワイン生産量は、全米のワイン生産量の約85%に相当し、世界と比べると、イタリア、フランス、スペインに次いでなんと第4位に当たる生産量なんです!
カリフォルニアで本格的にワイン造りが始まったのは1769年。
スペイン人宣教師、フニペロ・セラがミサの祭壇で使用するワインを造るため植えたのが始まりとされています。
1830年頃から、商業用のワイン造りが始まり、フランスのボルドーから移住してきたジャン・ルイ・ヴィーニュが、フランスから本場のブドウの苗を持ってきて、ブドウ畑を開墾。
その後、ゴールドラッシュで、フランスやイタリア、ドイツ、イギリスなどから移民が押し寄せ、本格的なワイン造りがカリフォルニアで広まりました。
フランスやイタリアとはまた別の魅力を持つカリフォルニアワイン。
ぜひ一度お試しください!
「霧の山」の名前を持つカリフォルニアワイン
ブルゴーニュ最大の生産者ボワセが打ち出す、カリフォルニアの新ブランド
1961年にブルゴーニュに設立されたボワセ・グループは、若い会社でありながら、急成長を遂げ、今やブルゴーニュ最大にして、フランス以外では、アメリカ、カナダ、イギリスと世界各国に畑、ワイナリーを運営するグローバルな生産者です。
環境問題の観点から自然栽培をグローバルに推進してきたことでも知られる生産者で、オーガニック栽培、ビオディナミ栽培に注力し、フランスのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレや、アメリカのデローチやレイモンドヴィンヤードなど、所有するすべてのワイナリーがオーガニック栽培とビオディナミ栽培を実践しています。
そんなボワセ・グループが、2003年以降カリフォルニアで様々なワイナリーを傘下に収めながら、自然栽培に特化したワイン造りを主導してきました。
そして、カリフォルニア名物である霧に着目し、カリフォルニアのテロワールを反映したワイン造りとして、「霧」をテーマに生み出したシリーズがフォグ・マウンテンです。
フォグ・マウンテン・カベルネ・ソーヴィニヨン
ボトルのコルクを抜くと同時に、華やかな香りが溢れます。
色は明るいガーネット、カシスやラズベリー、ブルーベリーのアロマにクローヴのようなスパイスを感じます。
口に含むと、赤スグリやカシスのような小さなベリー類果実を思わせる風味と、ミネラル感のある味わい、徐々にチェリーの風味や、紅茶を思わせる上品なタンニンと余韻も感じます。
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フォグ ・マウンテン・フィールド・ブレンド
レッド・ブレンド・ワインは、赤ワイン同士をブレンドして造られます。
美しいクリムゾンレッドの色調、ダークチェリーの瑞々しい果実味に、スターアニスや白コショウのニュアンスを感じるスパイシーなアロマが最初に感じられるが、追いかけるようにストロベリーやラズベリーのチャーミングな香りが華やかに漂う。
バランスの良いミディアムボディで、口に含むとヴェルベットのような滑らかな質感。余韻が長く楽しめるワイン。
フォグ・マウンテン・メルロ
色調は明るいガーネット色。ダークチェリーやプラムなどの黒系果実の甘い香りが印象的。コーヒーやチョコレートの香りに、バニラの香りやグローブのようなスパイシーさが混じる。
口に含むと、香りと同じく甘く凝縮した果実味が広がり、フレッシュだが優しい酸が味わいを引き締めている。樽由来のバニラやココアなどのスパイシーさにオレンジピールや紅茶などの複雑な味わいが混じり、長い余韻が楽しめる。タンニンは穏やかで、フルーティーさとボリューム感がある味わい。
フォグ・マウンテン・ピノ・ノワール
明るいルビー色の色調。チェリーやストロベリー、ラズベリーを思わせる魅力的な香り。僅かにナツメグやリコリスを思わせる、スパイスの要素も感じます。
味わいは甘味と酸味のバランスがとれており、赤スグリやチェリーのような赤系果実を思わせる風味、後味にブラウンシュガーのような奥深い風味を感じます。
ミディアムボディの味わいで、余韻にも芳醇な、瑞々しい果実を感じます。
フォグ・マウンテン・ソーヴィニヨン・ブラン
輝きのある淡い黄金色。ゴールデンデリシャス種のようなリンゴ、パッションフルーツ、ハーブのアロマ。
上品で柔らかい酸味、ふくよかな甘みが口の中に広がり、口の奥にすっと消えていくような、滑らかな質感がある。辛口のフレッシュな味わいと、複雑味を楽しめるワイン。