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関東ではこの週末で桜が8分咲きから満開になった地域も多く、お花見を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
今週雨が何度か降る予報ですが、土曜日にはお天気が回復しそうなのでまた週末桜を楽しめそうですね。
そこで、本日はお花見をより楽しむためのソムリエおすすめのお花見ワインについてお話します。
なぜ日本人はお花見が好きなのか?
海外の人からも絶大な支持を集める日本の桜の風景。
満開の桜を見て、「まるで夢の中にいるよう」と声が上がる一方で、海外の人にとってまだ肌寒さも残る3月に屋外で桜を見ながら食事を食べるお花見の光景には少し違和感があるようです。
たしかに、満開の桜に囲まれてお酒を飲むお花見は非日常で楽しい一方、天候によっては日中でもコートが手放せず数時間いると完全に体が冷え切ってしまうなんてことよくありますよね。
それでも、毎年日本人がお花見をするのは、やはり日本人と桜の非常に古くからの縁が関係しているのでしょう。
じつは「古事記」や「日本書紀」に天照大御神の孫に求婚される木花咲耶姫が、はかなく散るものの象徴である桜の花として書かれており、桜という名称は「咲耶」からきたという説があります。
また、田の神を意味する「さ」と神の御座の「くら」が結びついたという説もあり、満開の桜には田の神が宿ると昔から信じられてきました。
安土桃山時代になると、豊臣秀吉による5000人を招いて5日間もおこなった大がかりなお花見が今日のお花見の宴会の見本になったようです。
そして、江戸末期から明治にかけての品種改良によるソメイヨシノが誕生したことにより、日本全国にお花見が広がったと言われています。
長きにわたって日本人は桜とともに春を楽しんできたことが分かりますね。
お花見ワインを楽しむためのポイント
お花見の時期が近づくと、スーパーでもお花見用にロゼワインのコーナーができて、一気にロゼワインが増えますよね。
美しい桜の木の下で桜色のロゼワインを飲みながらお花見はなかなか美しい光景ですが、お花見でロゼワインを開けて飲んでみたものの、それほど進まなかったなんて経験ありませんか?
実際、お花見の時期の東京の平均気温は18℃前後と、それほど高くはありません。
日中の数時間は20℃近くまで上がりますが、午後を過ぎたあたりからどんどんと気温が下がり、夕方になると一気に気温が下がって、すごく寒い思いをしたなんて方も多いですよね。
日本のお花見時期の気温では、まだロゼを楽しむには早いというのが正直なところ。
気温の点からいくと、まだ赤ワインが十分おいしく飲める時期で、春のさわやかな風がとても心地よく、赤ワインが重すぎると感じることもなく、フルーティーでほどよいボリューム感のある赤ワインであれば、おいしく飲めます。
ただ、乾杯から赤ワインだとちょっと重たいと感じられるかたも多いと思いますので、スパークリングワインや白ワイン、ロゼワインはそれほど冷やしすぎずに飲むのがおすすめです。
おしゃれなお花見ワインにおすすめのグラス
お花見でワインをしっかりと楽しみたいという方には、ぜひグラスにこだわってみることをおすすめします。
やはりワインは専用のワイングラスで飲むと効果は絶大です!
同じワインでもグラスを変えるだけで、全く別のワインを飲んでいるように感じることもあります。
専用のワイングラスは、ワインの色がきれいに見え、香りをしっかり感じ取れ、繊細な美味しさを引き出し渋みや酸味を抑えるなどの効果があります。
ただ、脚付きのグラスを屋外に持っていくのはなかなか大変ですよね。
とくにワイングラスの脚の部分は一番壊れやすい箇所でもありますので、こうした屋外にワイングラスを持っていく際には、リーデル・オーシリーズのようなタンブラー型のワイングラスがおすすめです。
持ち運びにとても便利で、さらにワインの風味もしっかりと楽しめます。
リーデル・オー カベルネ・メルロ ワイングラス
リーデル オー シャルドネ ワイングラス
リーデル オー シャルドネ
お花見ワインにピッタリなおすすめのスクリューキャップワイン
お花見にワインを持ってきたのに、オープナーを忘れた!なんて悲劇をおこさないためにも、はじめからスクリューキャップのワインを選んでおくというのも大切なポイント。
そこで、お花見におすすめしたいスクリューキャップのワインを3つご紹介します。
スパークリグワインには珍しい!スクリューキャップで余ったら持ち帰りもらくらく
ムーアズクリーク・スパークリング・ブリュット ティレルズ・ワインズ
過去に受賞したメダルやトロフィーの数は累計で5600以上!
オーストラリアでも最も優れたワイナリーの一つと認識されているティレルズのワインは、その安定した高い品質から、リッツ・カールトンをはじめ、シャングリ・ラホテル、マリオット・ホテルなど、世界各地の著名な五つ星ホテルに採用されています。
リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリをブレンドして造られるこのスパークリングワインは、柑橘やリンゴなどのフレッシュなフルーツのアロマと果実味に、溌剌とした泡の軽快爽快感のある味わいで、シーフードなどの前菜と合わせると非常にマッチします。
また、スパークリングワインではめずらしくスクリューキャップを使用しているので、気軽にお花見に持っていけるのが魅力です。
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爽快感とフルーティーさが桜にぴったりのニュージーランドワイン
エステート・ソーヴィニョン・ブラン ミスティ・コーヴ
ミスティ・コーヴは、2008年の創業からわずか数年で世界の名だたる賞を次々と受賞し、多くの評論家から絶賛される本物のニュージーランドワイン。
エステートシリーズは、ミスティ・コーヴのワインの入り口ともなる、最もスタンダードなシリーズです。
中でも代表的なのが、このソーヴィニョン・ブランで、透明感のある淡いイエローにやや緑を含んだ色合いで、青い草原を駆け抜けるような青く爽やかなアロマの中にスパイシーでいてハーバルなニュアンスも感じられます。
香りとは裏腹にしっかりとした酸味、採れたてのパッションフルーツが口の中で弾けるようなインパクトがあり、余韻の長さからも高いポテンシャルが伺える1本です。
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オーストラリア最高峰「グランジ」チームが切り開いた畑を継承するワイナリーのパワフルシラーズ
シドニー・ウィルコックス・ヴァインドライド・シラーズ
1960年に最初のブドウを植えて以来、少しずつ畑を増やしながら3世代にわたって成長してきたバーン・ファミリーのワイナリー。
現在はクレア・ヴァレーと、リヴァーランドにいくつもの畑を所有しており、中にはあのペンフォールズのグランジを生み出した伝説的醸造家マックス・シューベルトが見出した畑も所有しています。
そんなバーン・ヴィンヤーズが手掛けるオーストラリアを代表するシラーズから造られる赤ワインは、非常にパワフルな味わいで、ブラックベリーなどの黒系果実のアロマと風味にシラーズ特有のコショウのようなスパイシーさも加わり、まさにオーストラリアらしい1本!
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お花見をより華やかに彩ってくれるおすすめのロゼワイン
エステート・ブラッシュ・ソーヴィニョン ミスティ・コーヴ
ミスティ・コーヴのオーナーであるAndrew Baileyは、ニュージーランドのLincoln大学でワイン醸造学とブドウ栽培学を学び、卒業後はオランダでワインの輸入販売の会社を立ち上げました。
「ソーヴィニヨン・ブランの聖地」と言われるニュージーランドのマールボロのランドマーク的存在ともなっている「マールボロ・サウンド」。
昼間の太陽の熱で海水が蒸発し、この地は霧に包まれるため、ミスティ・コーヴ(霧の入江)という名前は、このマールボロ・サウンドの風景から生まれました。
ここで造られるエステート・ブラッシュ・ソーヴィニョンは、白ブドウのソーヴィニョン・ブランに僅かな黒ブドウのピノ・ノワールを加えて造る大変珍しいブラッシュワインで、いきいきとしたフレッシュな躍動感が魅力的なワイン。
シトラス、ネクタリンやラズベリー、リンゴを思わせるとても華やかな果実のアロマと、フローラルな香りが溢れ、一口飲むと、ジューシーで瑞々しいもぎ立て果実を思わせる溌溂とした酸と果実の甘みが、口の中一杯に広がります。
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ロゼ・オートクチュール・キュヴェ・コンフィダンス
18世紀から続く伝統的なワイナリーシャトー・ル・ブイのオーナーであり、女性醸造家でもあるフレデリク・オリヴィエと、フランスを代表するデザイナーの一人、シャンタル・トーマスとのコラボレーションによって生まれた特別なロゼワイン。
ラベルのない斬新なスタイルで、ボトルの裏からシャトーの紋章が透けるデザインになっています。
ラベルの代わりに小さな封筒がこのボトルを飾っており、ここに小さな手紙やネームカードを入れて相手に贈ることができます。
見た目の美しさももちろんですが、ワインの味わいも軽やかで生き生きとしたフレッシュさがあり、繊細なシトラスの香りや白い花を思わせる風味があるエレガントな1本です。
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フリーラン・ロゼ オリバー・ゼター
現在、ドイツ国内やヨーロッパの三ツ星レストランへもワインを卸すようになり、評判が年々高まっている注目の生産者であるオリバー・ゼター。
畑はファルツの南部に8つあり、地元であるファルツを愛する一方で、世界のワイン生産をその目で見てきた経験から、伝統的なブドウ品種以外にも積極的に取り組み、様々な可能性を試しています。
ブドウ畑は自然のままにしてあり、除草剤や殺虫剤などは一切使用しません。
このロゼワインは、フランスの伝統製法で言う「セニエ」という製法で造られており、テンプラニーリョを主体に、数種類の黒ブドウ品種の果皮や種の成分を抽出して、この美しい鮮やかな色合いと複雑味を生み出しています。
華やかな果実味と凝縮感のある味わいの1本です。
バルフォア ナネッツ・ロゼ ハッシュ・ヒース・エステート
ハッシュ・ヒース・エステートは2002年に設立され、設立間もなくして、「バルフォア・ブリュット・ロゼ」が大成功し、イングランドを代表するワイナリーの1つとなりました。
ブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラスや、オリエント・エクスプレス、サヴォイホテルで採用されています。
このキュヴェは、ワイナリーのオーナーの末娘ナネットの名を冠するロゼワインで、エステートのフラッグシップである「バルフォア・ロゼ」のブドウのプレス果汁も、このロゼに使われています。
ステンレスタンクで一定の低い温度で醸造されており、プロヴァンススタイルのロゼを目指して造られました。
いちご、レモングラスのアロマに、わずかにえぐみに似た苦みがあるのがポイントで、海沿いの産地ゆえのオーシャン・ミネラルを感じるパワフルで、ボルドーのクレレに近いイメージのロゼワインです。
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チェラスオーロ・ダブルッツォ テヌータ・ウリッセ
ルカ・マローニ高評価の実力派ワイナリーのテヌータ・ウリッセが手掛けるモンテプルチャーノ100%のこのロゼワインは、チェラスオーロとは濃い色合いのロゼワインを指し、「チェリーのような」という意味の言葉で、その名の通り明るいチェリーの色で、スグリやサクランボのような小さな赤い果実やイチゴのようなアロマが華やかに香ります。
滑らかな口当たりで骨格が感じられ余韻も長く肉料理にもぴったりなので、おいしいハムやウインナーなどのシャルキュトリに合わせるのがおすすめです。
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映画のワンシーンのようなおしゃれな外飲みセット
スクリューキャップで簡単に開けられる ピクニックセット4本入り
ワイン4本と、プラスチックグラス4脚がついた外飲みを楽しめるピクニックセット。
ワインは、泡が1本、白ワインが1本、赤ワインが2本。
乾杯にぴったりのスパークリングワインは、ライムや青リンゴ、杏、ハーブのアロマが爽やかなキリっとした辛口の、様々な食事に合わせて楽しめるカジュアルな1本。
白ワインは、上品でパッションフルーツ、アプリコットなどの香りを感じる酸味と果実の甘みのバランスが絶妙なフレッシュ感も楽しめる辛口白ワイン。
赤ワイン1本目は、イタリア最南端、太陽の恩恵厚いシチリアで造られた完熟ベリーの香りと味わいを持つ、ソフトなタンニンのイタリアワインの魅力が120%感じられる赤ワイン!
2本目は、著名ホテルにも採用されているオーストラリアでも最上級のピノ・ノワールがとれるティレルズの自社畑のブドウを使用した華やかな果実味と凝縮味のあるバランスの良い赤ワイン。
スクリューキャップで簡単に開けられる ピクニックセット4本入りのご注文はこちら