美味しいワインの見分け方グレートヴィンテージとは

美味しいワインの見分け方グレートヴィンテージとは
初夏のシュワっと爽快なワインが続々登場!

美味しいワインの見分け方グレートヴィンテージとは

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

グルナッシュ

今日で8月も終わり。
9月に入ると、ブドウの収穫も徐々に始まってきます。
ブドウは自然環境により出来が変わる農作物、
毎年、今年のヴィンテージ(ブドウの収穫年)は?
などと議論されますが、
天候がよく日照がいい年でも、収穫前に雹が降ったり、
ずっと低温の夏を過ごしても
収穫前に一気に暑くなったりなど…
一概に天候が良いからブドウの出来がいいとは言い切れないのが、
ワイン用のブドウ栽培の難しいところ。

グレートヴィンテージとは

天候、ブドウの出来、収穫がワインにどのように影響するのか、
ボルドーにとって偉大な品質のヴィンテージと言われる2016年を例にとってみましょう。
2016年は、シャトー・ムートンなど8つのシャトーが
ワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得し、
「新時代のグレート・ヴィンテージ」と言われ世界から注目されました。

それでは、具体的に2016年がどのような天候と収穫だったのか、
「ボルドーワイン委員会」の収穫状況レポートをみてみましょう。

9月初めにクレマン・ド・ボルドー向けのブドウの収穫が始まった。
9月5日からは辛口の白向けのブドウの収穫が始まり、
ソーヴィニヨン・ブラン、そしてセミヨンと続いた。
生まれたてのワインはとてもアロマ豊かで、
生き生きとしていて、良質な酸を有し、爽やかである。
赤ワイン用ブドウの収穫は9月26日、
最も早熟の区画のメルロから始まった。
この後、晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンへと続いていく。
その後に半甘口と甘口向けの収穫が始まる。

また天候の状況については、
2016年シーズンの最初の3カ月は暖かく、
特に雨が多かったという報告がありましたが、
7月、8月にかけて乾燥して熱く日照に恵まれ、
また9月も雨が多少は振ったものの、
日照量にも恵まれブドウの成熟が進むのに好条件だった。

やはり、グレート・ヴィンテージと言われるだけあって、
天候もいいブドウができる好条件がそろっていたんですね。

グレートヴィンテージの真逆のオフヴィンテージ

グレートヴィンテージに対して、オフヴィンテージという言葉があります。
前述のとおり、天候というのはその年によって違い、
ブドウの生育に適したグレートヴィンテージと言われる年もあれば、
残念ながら、雨が多かったり、曇りがちで日照量が少なかったり、
熱波や、霜害、雹害などの影響を受ける年もあります。
それでは、そういったオフヴィンテージと言われる年のワインがおいしくないのか、
というと、決してそういうわけではなりません。
グレートヴィンテージに造られたワインは長期熟成に向いたものであって、
オフヴィンテージは、長期熟成には不向きですが、
エレガントな味わいのもの、重みがあり深い味わいがあるものなど、
オフヴィンテージ=ワインの質が低いということにはつながらないのです。
また、裏を返せば、グレートヴィンテージのワインは高値で取引される傾向にありますが、
オフヴィンテージのものは、比較的価格が安くなるため、
同じ銘柄のワインでもお得に購入できるものもあります。
そのため、長期熟成には向きませんが、
おいしいワインをお得に購入できる狙い目の年というのもオフヴィンテージにはあるんです。
オフヴィンテージのワインを購入される際には、
飲み頃と合わせるお料理に気を付けましょう。
長期熟成には不向きと言えども、格付けシャトーなどが造るワインは、
オフヴィンテージと言っても、20年以上前のものが
今ちょうど飲み頃になっているものなども多くあります。
また、その年によって味わいに多少の差があるため、
テイスティングノートなどを参考にしながら、
その年の味わいと合わせて食べる料理などを参考にして購入することをおすすめします。

グレートヴィンテージでも注意が必要

グレートヴィンテージと言われる年のワインについて、
いくつか注意点があります。
先ほどグレートヴィンテージのワインは長期熟成向きのワインとお話しましたが、
グレートヴィンテージだからと言って、
その年のすべてのワインが長期熟成に向いているというわけではありません。
もちろん、ワインは造り手や醸造方法、ブドウの品種などさまざまな要因で、
そのワインの飲み頃というものが決まってきます。
あくまでグレートヴィンテージは、ブドウの栽培にとって理想的な天候だった
年につけられるもので、ブドウがよく育つことで、
ブドウが本来持っているポテンシャルを最大限発揮できます。
そのため、ワインにしたときに、安定して熟成することができる
長期熟成型のワインになるのです。
そういう意味では、グレートヴィンテージのワインは、
長期熟成するのにハズレが少ないという言い方が一番適しているのかもしれません。
また、グレートヴィンテージというのは、特定の国や地域ごとに、
各年のぶどうの質をチャート形式で評価しています。
そのため、産地によってグレートヴィンテージというのは変わってきます。
調べるためには、ワイン協会やワインの販売会社などが発表している
「ヴィンテージチャート」を参考にする方法があります。
ボルドーのヴィンテージチャートを見て、
2000年はグレートヴィンテージだからと言って、
イタリアや、スペインや、ドイツがその年同じように
グレートヴィンテージだったということはありませんのでご注意ください。
ニューワールドについては、同じようにヴィンテージチャートを設けている
地域もありますが、オールドワールドよりも比較的例年天候が安定しているため、
それほど、年による違いというものが出づらい傾向にあります。
よっぽど高級なワインを購入するときには、
目安の1つとして見るくらいがいいかもしれません。

ボジョレー

ワインニュースカテゴリの最新記事

特集一覧