ボジョレー・ヌーヴォーの解禁って何?フランスでは解禁日どんな雰囲気なの?

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁って何?フランスでは解禁日どんな雰囲気なの?
ワクワクが止まらない!GWを楽しみ尽くすワインが続々登場!

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁って何?フランスでは解禁日どんな雰囲気なの?

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

ボジョレーヌーボー

「ボジョレー・ヌーヴォー」の解禁まで2週間を切りました。
日本は日付変更線の関係上、本場フランスよりも約8時間早く楽しむことができます。
そこで、本日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日と、2022年のボジョレー地区のブドウの出来についてお話したいと思います。

解禁日のフランスは厳重警戒!

でも…解禁って、何だろう?どういう意味?と、昔はこの文字を目にする度に疑問に思ってました。
解禁日とは、一般市場にボジョレー・ヌーヴォーを販売してもいいですよ~という基準になる日です。
(フランスではワイン法で厳密に取りしまっており、破ると罰則があります。)

日本では、お祭り気分で楽しいイメージがありますが、実は海外ではまさに禁を解く、という雰囲気が直前まで漂っており、特にボジョレーヌーヴォーが各蔵元から海外へ出荷される時期にはボジョレ村から伸びる道路沿いに検問が敷かれ、辺りは緊張に包まれるそうです。

迷彩服を着た警官が、ワイナリーから出て来たトラックの窓をたたき質問します。
(イメージです)
「この貨物はどこに運ぶんだい?」まさか国内で抜け駆け販売するものではないか?
そんなチェックが入っています。

実はワインショップソムリエにも、現地の行政機関へ提出する誓約書を書くよう、毎年依頼が来ています。
「私たちはフランスで定められた解禁日を守ることを、ここに誓います」
そんな感じで(とても事務的な書類ですが)
輸出先からいちいち全部誓約を取っているところから、その厳しさが想像できますよね。

ヌーヴォーワインの品質を守る為に設定された解禁日とは

この解禁日、いろいろと膨大な手間がかかりますが、
全てヌーヴォーワインの品質を守る為に設定されています。
法令ができる前には、
抜け駆けしてヌーヴォーを先に販売する業者が絶えなかったそうで…

この早売り競争がエスカレートし、生産者によってはまだ十分な仕上がりで美味しくなくても、売ってしまう者もでてきました。
このままではボジョレー全体の評判が落ちてしまう!!
ということで、危機を感じた行政側が法律で規制を開始。
新酒とはいえ、適正な手順で時間をかけ、味わいを大切に作るように、そんなルールを作ったのが解禁日の一番重要な意味だと思います。

2022年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は?ブドウの出来は?

2022年の解禁日は、11月17日(木)です。
そして、気になるのが2022年のボジョレー・ヌーヴォーの出来ですよね。
2022年のボジョレー地区は、5月、7月、8月と非常に日照に恵まれた乾燥と暑さが続いたことで病害から畑を守れたものの、6月に局地的な雹の影響で区画ごとに収穫量にばらつきがあり過去5年平均に対して約23 %減少すると見られています。
しかしながら、この暑さと乾燥はブドウに凝縮感を与え、果実味のある味わいに仕上がりそうです。
そして、ブドウが早く熟したこともあり例年より早く収穫が始まったため醸造期間がしっかりととれるので、質の高いボジョレー・ヌーヴォーが期待できるでしょう。

ワインショップソムリエのおすすめボジョレー・ヌーヴォー

ル・シャ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー
「ボジョレーワインを美味しく飲んだ人にしか見えない赤い猫」そんなボジョレー村に伝わる昔話をモティーフにしたラベルで、毎年現地でお祭りのように広く飲まれるヌーボーです。
作り手シーニェ・ヴィニュロンはボジョレーの著名な協同組合で、リュット・レゾネ(極力自然に近い栽培を行う)を実施する自然派。
名醸造家オリヴィエ・ラヴィエ氏の指揮のもと、ボジョレーのコンクール「トロフェ・リオン」3年連続金賞を始め、数々の受賞歴を誇ります。
イチゴキャンディーを思わせる華やかで少しミルキーな香り、甘みと酸味、取れたて完熟ブドウのフレッシュな美味しさがぎゅっと詰まっているヌーボーは毎年大人気で、去年も一昨年も、ご予約と解禁日の深夜でほとんど完売してしまいました(泣)
増やそうにも増やせないため、毎年同じ数量だけの限定品。
確保しておきたい方は、ぜひとも前予約をお願い致します。

ル・シャ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー

ル・シャ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーのご注文はこちら

ボジョレー・ヌーヴォーM・ラピエール
フランス自然派ワインの巨匠として、いつも語られる人物マルセル・ラピエール。
2010年にマルセル・ラピエールが亡くなってからは、長男のマチューを中心に家族で一丸となって情熱を注いています。
安価で大量生産型のワインが多いボジョレー地区においては、珍しい自然派の造り手で、栽培においては、土地のポテンシャルを最大限引き出すため、化学肥料や除草剤、殺虫剤などを用いず、1981年からビオロジックによる栽培を行っており、収穫は完全な手作業を実践するなど丁寧に昔ながらの方法で丹念に栽培し、醸造を行います。
ラピエールのボジョレーは、そのピュアな味わいと、繊細かつ濃密で、しかも熟成する事でより一層の魅力を増す、常識を遥かに越えるものであり、新しいボジョレーの世界を切り開きました。

ボジョレー・ヌーヴォー M・ラピエール

ボジョレー・ヌーヴォーM・ラピエールのご注文はこちら

ワインニュースカテゴリの最新記事

特集一覧