知る人ぞ知る各国のマイナーワインをご紹介!

知る人ぞ知る各国のマイナーワインをご紹介!
ワインくじや金銀銅チャレンジセットも登場!復活祭セール

知る人ぞ知る各国のマイナーワインをご紹介!

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

世界のマイナーワイン

ワインの輸入量は年々右肩上がりで、
チリワインをはじめ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリアなど、
日本にいても世界各地のさまざまなワインが飲めるようになりました。
最近では、ワインの主要な産地に限らず、
今までワインを造っていたことも知らなかったような国のワインや、
現地に行かなければ飲むことができなかったマイナーワインも輸入されるようになり、
ワイン好きにはうれしい限り!
そこで、本日はワイン好きでもなかなか飲んだことがない各国のマイナーワインをご紹介します。

フランスのマイナーワイン「サヴォワワイン」

フランスの東端に位置し、スイス・イタリアと国境を接している
サヴォワ地方は、15世紀にサヴォワ公国となり16世紀から18世紀にかけて、
ブドウ畑が増えワイン産業が全盛期となりましたが、
1860年にフランスに併合されたことをきっかけに、フィロキセラ禍の影響や、
世界大戦や世界恐慌のあおりを受けてワイン産業は大きく停滞してしまいました。
そういった背景もあり、フランス国内でもワインの産地としては、
マイナーなサヴォワですが、サヴォワ一帯は山岳地域で、
きれいな酸のある爽やかな白ワインが多く造られており、
ここで造られるワインの4分の3は白ワインで、
残り4分の1で赤ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインが造られています。
赤ワインとロゼワインには、ガメイ、ピノ・ノワールなどの他に、
サヴォワの固有品種であるモンドゥーズが使われており、
モンドゥーズは、シラー種の親戚にあたる品種で、
造られる赤ワインは、スパイシーでしっかりとした味わいのワインに仕上がります。
白ブドウ品種は、シャルドネ、ジャケール、アルテスが主に使われており、
香り高く芳醇な白ワインが造られています。
サヴォワ地方は、ブルゴーニュやローヌとも近いため、
アリゴテなどのブルゴーニュ品種や、
マルサンヌ、ルーサンヌといったローヌ品種なども栽培されています。

サヴォワ地方のワイン産地は大きくセイセルヴァン・ド・サヴォワの2つに分けられ、
セイセルでは、アルテスで造る白ワインと白のスパークリングワインが主に生産され、
ヴァン・ド・サヴォワでは、赤、白、ロゼ、スパークリングワインが造られています。
また、2015年に「クレマン・ド・サヴォワ」が新しくAOPに認定され、
クレマン・ダルザスやクレマン・ド・ブルゴーニュなどに続く、
フランス国内で8番目のクレマン認定産地となりました。

カルフォルニアのマイナーワイン「ゲヴュルツトラミネール」

ゲヴュルツトラミネールは、北イタリア原産でトラミナーというブドウ品種が起源とされ、
ドイツ語で「スパイス」という意味の「ゲヴェルツ」という名前がついた白ブドウ品種です。
冷涼な産地が適した品種で、フランス・アルザス地方やドイツなどが主な産地ですが、
アメリカのカリフォルニア、イタリア、オーストラリア、日本の北海道でも栽培されており、
カリフォルニアのノース・コーストの北部の中で最も涼しい地域の一つである
メンドシーノは内陸から冷たい寒流が流れる太平洋に向け北西に一本の谷が走っており、
アンダーソンヴァレーと名付けられたこの土地は、
冷涼な気候をいかし、某シャンパンメゾンの進出等により高品質なワイン産地として
その名が知られるようになりました。
1970年代からアルザス系品種のワイン造りがはじまり、
高品質なゲヴュルツトラミネールが造られています。
ゲヴュルツトラミネールから造られたワインは、
ゴールドの輝きを帯びたイエローの濃い色合いで、
何と言っても最大の特徴はその気品あふれる香りで、
バラとライチの香りが強く感じられ、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツ、
かんきつ類、ハチミチやコリアンダーのようなスパイスなど、香りが多彩で、
力強いアロマを感じさせる、アロマティックな白ワインの代表格品種です。
アンダーソンヴァレーで造られるゲヴュルツトラミネールは、
フルーティーさの中に、スパイスを強く感じるものが多いのが特徴です。

マイナーブドウ品種「ボバル」

ボバルは、日本ではあまり知られていないマイナーなブドウ品種ですが、
スペインでテンプラニーリョ、アイレンに次いで栽培面積が広い品種で、
原産はスペイン・バレンシア州の東部にあるワイン産地
ウティエル・レケーナ周辺と言われています。
最近の研究によって、既に紀元前5世紀にはこの地で栽培されていたことが
分かった古代品種でもあります。
ボバルの主要な産地であるウティエル・レケーナは、
2500年以上ワインの産地として歴史があり、
テンプラニーリョ、ガルナチャ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの
黒ブドウ品種の栽培が9割で、そのうちの8割以上がこのボバルが占めている
ボバルの産地です。
ボバルはかつては大量生産用のワインとして主に造られていましたが、
近年、熟成も可能な高品質なワインが次々に生み出されています。
ボバルから造られるワインの特徴は、
濃厚な赤紫色の濃い色合いで、
ダークチェリーなど熟した赤系果実のフルーティーさに、
しっかりとしたタンニンときれいな酸味が感じられるバランスの良いワインです。

世界各国のマイナーワイン

ワインニュースカテゴリの最新記事

特集一覧