世界も認めるピノ・ノワールの銘醸地オレゴン州のワインとは

世界も認めるピノ・ノワールの銘醸地オレゴン州のワインとは
初夏のシュワっと爽快なワインが続々登場!

世界も認めるピノ・ノワールの銘醸地オレゴン州のワインとは

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ピノノワールの銘醸地オレゴン州のワインとは

オレゴン州は、カルフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州に続き、
アメリカで第4位のワイン生産量を誇るワインの産地です。
冷涼な気候から栽培されるピノ・ノワールは、
しっかりとした果実味がありながらもエレガントな酸も感じられ、
世界が認めるピノ・ノワールの銘醸地です。
そこで、本日はオレゴン州のワインについてお話します。

オレゴンワインの特徴

オレゴン州は、カリフォルニア州の北に位置しており、
フランスのブルゴーニュ地域とほぼ同じ緯度にあります。
カスケード山脈によって、太平洋に面した西側の海岸山脈と東側で気候が異なり、
西側は海からの冷たい風により冷涼な気候となり、東側は大陸性の暑い気候になっており、
この間の南北に長く広がるエリアでワインが盛んに造られています。
とくに西側のウィラメット・ヴァレーにワイナリーが集中しており、
ワイナリーはほとんどが5000ケース以下の小規模なブティックワイナリーです。
オレゴン州のワイン造りの歴史は、1847年に初めてブドウの栽培が始まり、
記録では1850年にジャクソンヴィルで最も古いワイナリーが設立しました。
そこから移民によってさまざまなブドウ品種の栽培が試され、
1904年には、セントルイス万国博覧会でオレゴン州のワインが入賞しましたが、
他の州と同様1920年から始まった禁酒法により、
ワイン産業は1960年代まで発展することなく停滞します。
オレゴン州のワインが大きく発展するきっかけとなったのが、
1965年、ジ・アイリー・ヴィンヤーズの創設者であるデイヴィッド・レット氏によって
ウィラメット・ヴァレーにはじめてのピノ・ノワールが植えられ、
1979年フランス・パリで開催されたワインオリンピックのピノ・ノワール部門において、
ジ・アイリー・ピノ・ノワール1975年ヴィンテージが10位に入賞したことで、
オレゴンのピノ・ノワールの存在が世界へ知れ渡りました。
また翌年には2位に入賞し、オレゴンワインの新たな可能性に続々とワイナリーが設立していきました。

ブルゴーニュのテロワールに似た冷涼な気候でピノ系品種の名産地に

オレゴン州は、フランスのブルゴーニュ地域とほぼ同じ緯度にあり、
ブルゴーニュ地方に似た冷涼な気候を活かして、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、
シャルドネ、リースリングがおもに造られています。
今では、栽培面積の60%をピノノワールが占めるようになり、
オレゴン州で造られるピノ・ノワールは、チェリーやザクロ、ブラックベリー、
ブラックカラントといった赤系果実の香りに、コーヒー、ココアなどの深いアロマが加わり、
しっかりとした果実味と洗練された酸とまろやかなタンニンを感じられるものが多く、
熟成が進むと土の香りやなめし皮、タバコやスパイスの複雑な香りが出てきます。
ピノグリはオレゴン州内栽培面積の約10%を占めており、
ピノ・ノワール同様ピノグリにとってもオレゴン州のテロワールは最適な条件が備っています。
オレゴンで造られるピノグリは、レモンなどの柑橘系に、フレッシュな青リンゴのアロマが感じられ、
爽快な酸とミネラル感がある、フルーティーでスパイシーな辛口のフルボディタイプが多くあります。
その他、メルロ、カベルネソーヴィニヨン、シラー、ジンファンデル、
シャルドネやリースリングからも優れたワインが造られており、
オレゴン州のワイン造りは、環境保全に対する意識も高く、
サスティナブルを意識した農法や、バイオダイナミック農法を営むワイナリーが多いのが特徴です。

オレゴン州のワイン産地

オレゴン州には、ウィラメット・ヴァレー、サザン・オレゴン、スネーク・リヴァー・ヴァレーの
3つの主要なワインの産地があります。
中でも、冷涼な気候の西側の北部にあるウィラメット・ヴァレーにワイナリーが集中しています。
ウィラメット・ヴァレーは、北はポートランドから南はユージンまでの南北で約250km、
西はオレゴン海岸山脈から東はカスケード山脈まで東西で約100kmにわたり広がっており、オレゴン州最大のワイン産地で、1年を通して大きな温度変化がなく、
7月の平均気温は16度程度と、カリフォルニアのナパ・ヴァレーやソノマより涼しいのが特徴です。
ウィラメット・ヴァレーの土壌は、ジョリー土壌というPHが高く酸度が低い赤土に、
排水性が高いウィラケンジー土壌や湖底床土質であるローレルウッド土壌で形成され、
水捌けがよく、ミネラルを豊富に含んだ土壌で高品質なピノ・ノワールが造られており、
中でも、ダンディー・ヒルズというエリアでは、オレゴンのピノ・ノワールの父とも言われる、
ジ・アイリー・ヴィンヤーズなどの有名なワイナリーが畑を所有しています。
ウィラメット・ヴァレーには、大小合わせて200件以上のワイナリーがあり、
オレゴン州全体の66%を占めています。
ウィラメット・ヴァレーのAVAは、ダンディー・ヒルズ、
ヤムヒル・カールトン・ディストリクト、マックミンヴィル、リボン・リッジ
エオラ・アミティ・ヒルズ、シェヘイラム・マウンテンズ。

サザン・オレゴンは、太平洋側の南部に位置するワイン生産地帯で、
もともとこの地域にあったローグ・ヴァレーとアンプクア・ヴァレーという
2つのAVAが合併したことで2004年に成立した産地です。
ウィラメット・ヴァレーに比べて温暖で、雨も少なく、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデル、シラー、テンプラニーリョなどの
ブドウが盛んに栽培されています。
サザン・オレゴンのAVAは、アンプクア・ヴァレー、
レッド・ヒル・ダグラス・カウンティ、ローグ・ヴァレー、アップルゲート・ヴァレー。

スネーク・リヴァー・ヴァレーは、アイダホ州の南西部とまたがって存在するワイン生産地で、
標高が900メートルと高いため、比較的平均気温も低く、一日の気温差も高い産地です。
リースリング、ゲヴュルツトラミネール、シャルドネといった寒さに強い品種がおもに栽培されており、
アイスワインの生産に非常に適した産地です。

オレゴン州のピノノワール

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