カリフォルニアの広大なワイン産地セントラル・コーストで造られるワインとは

カリフォルニアの広大なワイン産地セントラル・コーストで造られるワインとは
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カリフォルニアの広大なワイン産地セントラル・コーストで造られるワインとは

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セントラル・コーストで造られるワイン

サンフランシスコの南からサンタバーバラまで海沿いに約160km続くワイン産地で、
太平洋に迫る荒々しい崖や丘陵にワインカントリーが点在しています。
沿岸部と内陸では異なる気候を持つため、テロワールに合わせたブドウ品種が植えられ、
さまざまなスタイルのワインが造られています。
そこで、本日はセントラル・コーストで造られるワインについてお話します。

セントラル・コーストについて

セントラル・コーストは、サンフランシスコの南からサンタバーバラまで広がる
広大なカリフォルニアのワイン産地(AVA)です。
セントラル・コーストには36.500ヘクタール(90,300エーカー)のブドウが植えられており、
パソ・ロブレス、チャローン、サンタ・クルーズ・マウンテンズ、サンタマリアバレー、
モントレー、サンタバーバラを含む40のAVAがあり、
ナパ郡とソノマ郡以外のカリフォルニアで最も有名なAVAを擁しています。
セントラル・コーストで最初にブドウが植えられたのは1700年代で、
当時はスペイン人の宣教師によっておもにミッション品種が植えられていました。
その後、カリフォルニアワインは、キリスト教とともに着実に普及していきましたが、
1920年代に禁酒法によってほとんどのワイナリーが廃業に追い込まれ、
1960年代に入り徐々にワイナリーが再建され、
1976年の「パリスの審判」で、カリフォルニアワインが世界に注目されるきっかけになりました。
1990年代に入り、カリフォルニアの特にナパバレーで造られる高品質な高級ワインを
カルトワインと総称して呼ぶようになり、希少価値の高さや生産量が驚くほど少なく、
なかなか手に入らない伝説的なワインなどが次々と生まれました。
ブドウ畑の大部分が太平洋に面した谷にあるため、
冷たく湿った空気が引き込まれ朝は霧がたちこめるため、
冷涼な気候となり、シャルドネやピノノワールといった涼しい気候を好む品種の栽培にも適しています。

セントラル・コーストの代表的なAVA

・沿岸部のAVA
サンタ・クルーズ・マウンテンズ
シリコンバレーの西側に位置する丘陵地帯で、もともとは1900年代初頭にフランス人移民によって
ブドウの木が植えられていました。
上部の斜面と西側はピノノワールが多く栽培されていますが、
内陸の地域では、ジンファンデル、メルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーなどが栽培されています。

スタリタヒルズ
映画「サイドウェイズ」で取り上げられ、一躍有名になったAVAで、
ピノノワールとシャルドネがおもに栽培されています。

サン・ベニト・カウンティ
カリフォルニアのカルトワインの1つであるカレラの独自のAVAである
マウント・ハーランがあります。
ピノノワールに最適な石灰岩の土壌ですが、サンジョヴェーゼ、メルロ、ジンファンデル、
カベルネフランなども栽培されており、エレガントなスタイルのワインが造られています。

サンタマリアバレー
サンタマリアバレーに365ヘクタールの広大なブドウ畑があり、
ピノノワール、シャルドネ、シラーなどからより豊かなスタイルのワインが造られています。

・内陸のAVA
パソ・ロブレス
温暖な地域で、暑くて乾燥した気候のため、ジンファンデルの栽培に適しています。
また、カベルネ・ソーヴィニヨンも多く栽培されており、
スモーキーな味わいのワインが造られています。

サンタイネスバレー
スタリタヒルズから内陸に位置し、とても暑い気候で、
カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルロ、シラーがおもに栽培されています。

おすすめのセントラル・コーストのワイン

セントラル・コースト・シャルドネ・キュヴェV カレラ・ワインズ
オーナーであるジョシュ・ジェンセンはエール大学を卒業後、
オックスフォード大学に留学した際、そこでブルゴーニュワインに魅了され、
1969年に憧れのコート・ドールを訪れ、
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティでスタッフ兼通訳として働き始めます。
その後、ドメーヌ・デュジャックでワイン醸造を学び、
1971年にアメリカに戻り、2年の歳月を要してようやく見つけ出した土地は、
カリフォルニアのソノマ・コーストのギャラヴィン山脈にあるマウント・ハーランでした。
標高670メートルというカリフォルニアでも最も標高の高いエリアに位置したこの土地は、
豊富な石灰質の土壌で、冷涼な気候ながら日照量も豊富で、
ピノ・ノワール栽培に理想的な環境でした。
かつての石灰岩の砕石場の跡地に土地を購入し、そこから畑づくりがはじめ、
1975年に3つの異なるテロワールに、
ロマネ・コンティから持ち帰ったというブドウの樹を植えました。
カレラのワイン醸造において特筆すべきは、
自然の重力にまかせて高いところから低いところへブドウやワインを移動させる
「グラヴィティ・フロー」という技術を用いて、
出来るだけ人の手を加えないワイン造りを早くからおこなっていました。
そのような努力が実り、1990年にはその品質の高さから、
カレラのための唯一の原産地呼称「マウント・ハーラン・AVA」に認定されました。
カレラのワインの入口に位置づけられる「セントラルコースト」のワインをベースにしつつ、
カレラの本拠地ともいえるマウントハーランの上級ワインがブレンドされています。
プレミアがつくこれらのブドウ、マウント・ハーランのジェンセン、セレック、ミルズ、
リード、ライアン、ヴィリエから、毎年15~25%がブレンドされているという、
とても贅沢なワインです。

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