知名度は低いが総面積の約半分がプルミエ・クリュのマランジュ

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知名度は低いが総面積の約半分がプルミエ・クリュのマランジュ

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知名度は低いが総面積の約半分がプルミエ・クリュのマランジュ

1988年にA.O.C.認定されたコート・ド・ボーヌの中でも新しいアペラシオンのマランジュ。
知名度はまだ低いですが、グラン・クリュはないものの、総面積の半分程がプルミエ・クリュという、とても素晴らしいポテンシャルをもったアペラシオンです。
そこで、本日はマランジュのワインについてお話します。

マランジュの畑の約半分はプルミエ・クリュ

マランジュは、コート・ド・ボーヌの最南端に位置するA.O.C.で、ソーヌ・エ・ロワール県のドジズ・レ・マランジュ村、サンピニィ・レ・マランジュ村、シュイリィ・レ・マランジュ村が統合して1988年にA.O.C.認定されたコート・ド・ボーヌの中でも新しいアペラシオンです。
新しいアペラシオンということもあり、知名度はまだ低いですが、グラン・クリュはないものの、総面積の半分程を占める6つの大きなプルミエ・クリュを持っており、素晴らしいポテンシャルを秘めたアペラシオンです。

マランジュのテロワール

マランジュも他のブルゴーニュの産地同様、穏やかな大陸性気候に属しており、夏は乾燥した暑さがあり、厳しく寒い冬の気候で、収穫期に天候が変わりやすいことから、年ごとにブドウの出来が異なり、ヴィンテージによってさまざまな特徴のワインが造られます。
マランジュは谷や丘が混在した起伏のある地形で、畑の多くは標高230〜400mの南向き・南東向きの斜面に広がっています。
土壌は地域によって異なり、ドジズ・レ・マランジュ村、サンピニィ・レ・マランジュ村は、石灰質土壌と泥灰土が多く、シュルリィ・レ・マランジュ村は小石の多い軽い表土で構成されており、保水性の高い土壌ではシャルドネが植えられており、排水性の高い土壌ではピノ・ノワールが植えられています。

マランジュで造られるワインの特徴

マランジュで造られるワインの90%以上がピノ・ノワールから造られる赤ワインで、白ワインは10%に満たないほど少量ですが生産されています。
赤ワインは美しいルビー色で、ピノ・ノワールらしくフランボワーズなどのベリーのアロマに、カシスやチェリーといった芳醇な果実香とペッパーのようなスパイス香も感じられ、3~4年は寝かせておける充分な酸もあります。
白ワインは美しい黄金色で、サンザシやアカシアといった白い花のフローラルなアロマに、ミネラルな土壌由来の火打石のような鉱物のアロマがあり、しなやかで繊細なエレガントさをもった味わいになっています。

マランジュの代表的なプルミエ・クリュ

マランジュ最大のプルミエ・クリュのラ・フシエールは、シュイリィ・レ・マランジュ村とドジズ・レ・マランジュ村にまたがっており、約42ヘクタールある畑はコート・ドールの丘の中腹にあり、主にピノ・ノワールが栽培され、少量のシャルドネも植えられています。
マランジュの丘の中腹は真南に面しているため、一日中豊富な日照量があり、ブドウがしっかりと熟し、ブドウが豊かな風味のワインを造ります。
また、ドジズ・レ・マランジュ村とシュイリィ・レ・マランジュ村の2つの異なる土壌から、それぞれの特徴に合わせたワインが造られており、ドジズ・レ・マランジュ村側では凝縮感のあるパワフルなタイプの赤ワインが造られ、シュイリィ・レ・マランジュ村側は軽やかでチャーミングなワインが造られます。

マランジュのワイン

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