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ワインの味や深さを表現するときに使われる「ボディ」という言葉。
一体なぜ「ボディ」という言葉になったのでしょう。
本日は、「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」のそれぞれの違いと、ボディの意味についてお話します。
ワインの「ボディ」という表現とは
「ボディ」というのはワインの専門用語で、ワインの味わいや深さを表現する言葉です。
もともとワインの味を「男性的」「女性的」と人に例えて表現していたため、味わいや深さを人の体「ボディ」に例えて表現するようになりました。
ボディに具体的な数値などの定義はありませんが、目安としてアルコール度数やタンニンの量があります。
アルコール度数が高く、タンニンが豊富なワインは、より重さと複雑さを感じやすくわかりやすいためです。
しかしながら、アルコール度数が高く、タンニンが豊富なワインがボディのすべての基準ではなく、他の要素も加わりボディは決められます。
ワインのボディは、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディの3つに分けられます。
フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの違い
フルボディ
フルボディの特徴は、まずは色合いが濃いものが多く、口にふくんだときに、ボリューム感があり、しっかりとしたコクと濃厚な味わいを感じられるものが一般的です。
また、タンニンが豊富なものが多いため、渋みが強く複雑さを感じられるものも多いです。
そのため、軽くて飲みやすいワインというよりは、ワインを飲みなれてくると、飲みたくなってくる奥深いワインが多いのもフルボディと言われるワインの特徴です。
ミディアムボディ
ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間的な味わいのワインで、まさに、中間という言葉が合うよう、程よい味わいを感じられるワインです。
メルロやピノ・ノワール、テンプラニーリョ、カベルネ・フランといった黒ブドウから造られるワインに多く見られます。
また、お料理と合わせやすいのもミディアムボディの特徴です。
ライトボディ
フルボディの対極にある「軽やかなワイン」がライトボディです。
色も淡いものが多く、口当たりが軽くフレッシュで、味わいもフルーティーで飲みやすいものが多いのが特徴です。
ボジョレー・ヌーヴォーなどの新酒がまさにライトボディに当たります。
飲みやすい味わいから、ワインをまだ飲みなれていない方にもおいしく飲んでいただけるワインが多いです。
フルボディは赤ワインだけの表現ではない
フルボディと聞くと、赤ワインをすぐに連想されると思いますが、実は、白ワインにもフルボディという表現があります。
一般的に白ワインは「甘口」「辛口」で表現されることが多いですが、白ワインのボディも赤ワインと同様、ワインの「色の濃さ」で見分けることができます。
濃い黄色がかった白ワインはしっかりしたボディのものが多く、薄い緑がかった淡い色のワインは比較的軽めのボディのものが多いです。
フルボディワインの楽しみ方
ワインを飲みなれていない方にとって、フルボディの赤ワインは、「渋みが強くて、濃くて飲みにくそう…」と思われている方も多いと思います。
でも、フルボディの赤ワインの楽しみ方を知れば、よりワインが好きになること間違いなし!
1つ目のポイントは「味がしっかりした料理とのマリアージュを楽しむ」
お料理に合わせやすいボディは、ミディアムボディと先ほどお伝えしましたが、これは、ワイン自体がそれほど強い癖がなく、程よい味わいのため、合わせやすいお料理も多いという意味です。
フルボディのワインは、個性的なものも多く、お料理と合わせるよりはワイン単体で飲んで味わいたいものも多い一方、フルボディならではなの、しっかりとしたコクが、濃いめの味つけのお料理と合わせると、相乗効果で引き立て合う組み合わせになることもあります。
組み合わせのポイントとしては、ワインのアロマに注目してみましょう。
例えば、カベルネソーヴィニヨン主体のフルボディで、ラベルに「ブラックカラントなどの黒系の果実にシナモンやスターアニスなどのスパイス」という表記があったら、ベリー、スパイスをお料理に使ってみると、お互いの相性がぐっとよくなります。
とくに、お肉料理のソースや下味などに、こういったフルーツ、スパイスを使うとお肉のジューシーな脂にフルーティーな味わいとスパイシーさが加わり、ワインと同様の複雑さを楽しむことができます。
2つ目のポイントは「味と香りの変化を楽しむ」
高級なワインほど熟成期間が長く、長いものだと瓶詰されてから10年以上寝かせないと本来の味を味わえないなんてものもたくさんあります。
それほど、高級なものでなくても、フルボディの赤ワインには、開けてすぐに美味しく飲めるものもあれば、開けてすぐに飲んでみると、いまいち香りが感じられず、味も固く閉ざしているように感じられるものもあります。
それは、ワインが長い間密閉状態になっていたことで、いわば眠った状態にあるからです。
このワインが眠った状態を「ワインが閉じている」と表現します。
ワインは空気に触れることで、酸化が始まります。
酸化は劣化にもつながりますが、この閉じた状態からワインを目覚めさせる重要なカギにもなります。
よく、ワインを飲む人がグラスを手で数回回して香りをかいだりしますよ。
あれは、まさにグラス内のワインにできるだけ多く空気を触れさせて、酸化させ、ワイン本来の香りを呼び覚ますために行っていることなんです。
なので、少しずつ時間が経ってワインの香りが強く感じられたり、味がまろやかになってきて、固さがなくなってくると、「ワインが開いてきた」と言われます。
ワインの香りは、大きく3つに分類されます。
第一アロマ:ブドウ由来の香り
第二アロマ:醸造過程で生成される香り
第三アロマ:熟成過程で発する香り(ブーケといいます)
この三段階の香りの変化を楽しむことができるのも、フルボディのワインの面白さです。
開けてすぐは、イチゴのようなベリー系の香りだったのに、時間が経つにつれて、チョコレートのような濃い甘味のある香りに変化し、味わいもそれに比例したものに変化してくるなど色々な変化を楽しむことができます。
フルボディワインと合う料理
フルボディの赤ワインには、脂がしっかりある食材と、デミグラスソースなど濃い色のソースで仕上げた料理が合います。
また、フルーツやスパイスを使った料理などとも相性がいいです。
料理:すきやき、チンジャオロース、ビーフシチュー、ミートローフなど
おすすめのフルボディワイン
赤ワイン
カルカニア・クレア・ヴァレー・グルナッシュ・シラーズ・ムールヴェードル バーン・ヴィンヤーズ
バーン・ヴィンヤーズは、1960年に最初のブドウを植えて以来、少しずつ畑を増やしながら3世代にわたって成長してきたバーン・ファミリーのワイナリー。
現在はクレア・ヴァレーと、リヴァーランドにいくつもの畑を所有しており、中にはあのペンフォールズのグランジを生み出した伝説的醸造家マックス・シューベルトが見出した畑も所有しています。
当初はブドウ栽培農家としてブドウを他のワイナリーに供給していましたが、2008年から元詰めとしてワインを造り始め、2010年からマスター・オブ・ワインの一人 Phil Reedman氏が参画することになり、2018年には、オーストラリアワイン評価の第一人者ジェームス・ハリデーが最高評価を下し、「ダークホースワイナリー」としてトップ10に入賞するまでに成長を遂げました。
そんなバーン・ヴィンヤーズが手掛けるカルカニアとは、アデレードの130km北、クレア・バレーのスタンリーフラットにあります。
この特別な畑から生まれる、最高品質のブドウだけを使ったワインが、カルカニアシリーズです。
グルナッシュ(Greneche)、シラー(Syrah)、ムールヴェードル( Mourv?dre)の頭文字を取って「GSM」と名付けられたこのワインは、グルナッシュは華やかなベリー系果実味、シラーズは凝縮感のある力強い果実味とスパイシーな風味、ムールヴェードルは滑らかなタンニンで骨格を造り、バランスの良いワインになります。
カルカニア・クレア・ヴァレー・グルナッシュ・シラーズ・ムールヴェードル バーン・ヴィンヤーズのご注文はこちら
ラ・クロワ・デ・ゾブレ
ボルドーの格付けシャトーのファーストラベルに選ばれるのワインはほんの一部で、生まれたワインの中には、ファーストラベルにも、セカンドラベルにもならないワインがあります。
それらはアッサンブラージュの過程で惜しくも選ばれなかった樽のものだったり、あるいは樹齢が基準に満たない区画のものだったりと理由は様々です。
そのような余ったワインを、彼らは「ヴァン・デクラッセ」つまり、敢えて格下げしたワインとして、樽ごと馴染みのネゴシアンだけにこっそり販売することがあります。
この「ラ・クロワ・デ・ゾブレ」は、まさしくこの掘り出しもののヴァン・デクラッセ。どこのシャトーであるかは明かされませんが、ポイヤックの2級格付けシャトーであることだけは、公表しても差し支えないとの事で、教えてもらうことができました。
ポイヤックの2級と言えば、「ポイヤックの貴婦人」と評されるシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドか、もしくはメドックで最も荘厳なワインの一つと言われるシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンしかありませんので、どちらにしても期待せずにはいられない、掘り出し物のポイヤックです。
ブラックベリー、ブラックチェリー、カシスのような果実の香りと僅かに杉と、華やかなスミレのような香りと、かすかな鉱物のニュアンスの複雑なアロマがあり、口に含むと、サラサラとしてきめの細かいタンニンと共に芳醇な果実味が広がります。
伸びやかな酸と、エレガントな余韻が長く続く、まさに掘り出し物のポイヤックです。
白ワイン
グラン・ヴァン・ブラン シャトー・リヴィエール・ル・オー
ラングドック最上位のテロワールの1つとされる「ラ・クラープ」は、とびぬけて優れたワインを生み出すポテンシャルをもっており、安旨ワインの産地というラングドックのワインのイメージを変えるほど。
そんなラ・クラープで、シャトー・ラフィット・ロートシルトの元醸造責任者であるエリック・ファーブル氏がボルドー最高峰で培った技を惜しみなく注ぎ、情熱のままにテロワールを反映したワイン造りをおこなっています。
エリック・ファーブル氏が手掛けるグラン・ヴァン・ブランは、樹齢45年のグルナッシュ・ブランの生み出す芳醇でふくよかな味わいと、樹齢60年のブールブランが構築する強いボディ(ストラクチュア)が特徴で、マルサンヌとルーサンヌが華やかなアロマやフィネスが加わることで、全体が香り高く、複雑で長い余韻を持つワインになります。
白桃やリンゴを思わせるアロマと、甘い蜜の香の花をブレンドしたようなリッチで複雑味のある香り、ナッツのような香ばしさ。
芳醇で、構造がしっかりしたクリーミーな口当たり、アロマティックな凝縮した味わいが楽しめる1本です。
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ラピス・ルナ・シャルドネ
神秘的なラベルが印象的なこのワインは、Once in a Blue Moonという「ごく稀なこと」「滅多に起こらないこと」を 意味する青い月(憧れ、理想、チャンス)を手に入れようと手を延ばす人物たちが描かれており、ラピス・ルナのワインシリーズは、7つのストーリーで構成されています。
ラピス・ルナ・ワインズのワインは、カリフォルニア州メンドシーノにあるUkiah(ユカイア)にてワイン造りがおこなわれており、ラピス・ルナシリーズのワインメーカーはDave Rosenthal氏が務めています。
彼はロバート・モンダヴィや、スタッグス・リープ・ワインセラーズをはじめ、多くの著名な醸造家やワイナリーが師と仰ぐAndre Tchelistcheff氏のチームで働いたという特筆すべきキャリアを持つカリフォルニアワインを表現する術を身に着けた優れた醸造家です。
ラピス・ルナのシャルドネは、オレンジゼストや完熟パイナップルを思わせる華やかな果実味に続いてトーストやバニラの香ばしい樽香が感じられ、完熟リンゴや白桃を思わせるフレッシュで活き活きとした果実味に、僅かにアクセントを添える風味の良いバターのような余韻があり、厚みのあるしっかりとしたコクの奥深い味わいのワインです。
スパークリングワイン
フュ・ド・シェーヌ ポール・ダンジャン・エ・フィス
ポル・ロジェ、マム、ローラン・ペリエと誰もが知る大手メゾンと並び英国王室御用達ワインとして小規模生産者ながら高品質なワインを生み出すポール・ダンジャン。
もともとはモエ・エ・シャンドンなどにブドウを販売していたブドウ栽培家ならではの、強いこだわりを持ったブドウ栽培と、クラシカルな方法にこだわり、長い瓶内熟成期間を守り、複数年のワインをアッサンブラージュし、重すぎないエレガントなスタイルを表現します。
樹齢30年以上のシャルドネを使い、8カ月フレンチオークで熟成させたこのワインは、ハーブの爽やかで甘いアロマから徐々にバターを思わせる甘味、白桃、黄金色の葉巻の香り、そしてバニラの香りへと豊かに移り変わっていきます。
口に含むと、生き生きとした酸が感じられますが、果実のボリューム感、非常にクリーミーな質感が特徴的です。
滑らかなミネラル感の溢れる飲み口も感じられ、あたかも樽熟成された上級なシャブリが泡を持ったかと思うほど、複雑で奥深い味わいです。
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ブリュット・ナチュール・エディション・スタルク ルイ・ロデレール
設立以来、一族による家族経営を守り通すルイ・ロデレールは、伝統を守り、クオリティの高いシャンパーニュを造り続けています。
「ブリュット・ナチュール 2009年はロデレールのシャンパーニュの中でも、おそらく最もロデレールらしくないシャンパーニュであり、最も現代的なシャンパーニュでもあります。
いつもの慣れから飛び出し、私たちの造り方をゆさぶる絶好のチャンスでした。抽象的なイメージが具体的なアイデアとして生まれたのがこのシャンパーニュです」
2009年はブドウが見事に成熟した年です。このような恵まれた年では、冷たい粘土質の土壌はその特徴をよく表現し、密度の濃い土壌となりました。
雨量も少なかったこの年は素晴らしいミレジメが誕生するための全ての好条件が揃い、すっきりとした酸味でバランスが取れた、糖度が高く濃密で力強い風味のキュヴェとなりました。
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ミディアムボディワインの楽しみ方
ミディアムボディの定義に明確なものはありませんが、濃厚過ぎない果実味と、適度なアルコール度数のバランスのとれたものが多いのが特徴です。
アルコール度数については、13度前後くらいで、フレッシュさが適度に残る果実味を楽しめるのが、ミディアムボディの魅力です。
フルボディとの比較としては、あくまで一般的な例ですが、果実味もアルコール度数もやや抑えめで、コク、酸味、渋味のバランスがちょうどよいため、フルボディのように、ワイン単体でその味や香りの変化を楽しむというよりは、さまざまなお料理とのマリアージュをより楽しめるのがミディアムボディの楽しみ方です。
特に、家庭料理の場合、フルボディのワインになると、果実味が強すぎたり、タンニンが強すぎたりと、濃厚すぎて家庭料理に合わせるのは難しい場合もありますが、ミディアムボディの場合は、比較的どんなお料理にも合わせやすいので、和洋折衷さまざまな料理が出てくる家庭料理との相性がとれやすいです。
ミディアムボディのワインを探す際の手がかりとしては、アルコール度数が1つの目安にもなります。
アルコール度数はぶどうの糖度によって決まり、ブドウの糖度はブドウが栽培される気候によって決まります。
温暖な産地で造られたブドウは糖度が高くなり、その分アルコール度数も高くなります。
反対に冷涼な産地では、糖度の低いブドウができるため、アルコール度数も低くなります。
適度な糖度と果実味を持ったブドウが造られるのは、ブドウにとってちょうど良い気候の産地ということになり、ニューワールドのような比較的温暖な産地が多いワインより、フランスやイタリアなどのヨーロッパ圏のオールドワールドのワインの方が、美味しいミディアムボディができる確率が高い傾向にあります。
また、ニューワールドワインは、ヴァラエタルワインといって、単一のブドウ品種で造られたワインが多いですが、オールドワールドワインの場合、一部地域は除きますが、比較的ブレンドワインが多いため、さまざまなブドウの品種が混ざり合い、酸味、コク、渋みなどの調和がとれた味わいのミディアムボディが多いのも特徴です。
ミディアムボディワインと合う料理
ミディアムボディの赤ワインには、さっぱりとしたお肉料理や、ホワイトソースとの相性がいいです。
料理:トマト系のパスタ、カモ肉のオレンジソース、ホワイトシチュー、中華風野菜炒め、焼き鳥、カニクリームコロッケなど
おすすめのミディアムボディワイン
赤ワイン
ブレゾ・ティント・メンシア ボデガス・イ・ヴィニェードス・メンゴバ
「スペインのピノ・ノワール」と形容されるエレガントな風味が人気の黒ブドウ「メンシア種」を85%使用したこのワインは、パーカーポイント92点獲得の高子スパワイン!
手掛けるのはメドック格付けシャトーで修行をした醸造家。
さらにスペインでも注目の産地である、カスティーリャ・イ・レオン州のDOビエルソで、気候は西岸海洋性気候に属し、雨が多く年中温暖。年間平均降水量は600mm程度。
ぶどう畑の標高は450~750mと高地にあり、出来上がるワインは、エレガントでアロマティック、引き締まった酸味が特徴的なミディアムボディに仕上がります。
手積みで収穫し、ステンレスタンクで発酵と熟成を行います。
ルビーカラーの外観に、フルーティーでスパイシーな香りが広がり、複雑さとミネラル感に優れた味わいで、余韻も長く続きます。
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キャンティ ヴォルペット
イタリアで唯一人パーカーポイント100点を2度獲得した凄腕の醸造家ステファノ・キオッチョリ氏がコンサルタントを務めるキャンティ ヴォルペット。
フィレンツェ近くの海抜200~400メートルの地域の畑で造られたブドウを、サンジョベーゼ95%、カナイオーロ5%のブレンド比率で、25度にコントロールされたステンレスタンクに入れ、酸素を供給しながら12日間おきます。この間果汁を循環させることで、果皮に含まれる色素などの成分をしっかり抽出し、タンニンをまろやかにしたりします。
マロラクティック発酵で酸味を和らげ、香りと味わいに複雑さを加えました。
このキャンティは黒ブドウ主体のため、一般的なキャンティより、味わいにもより厚みが出ており、構造のしっかりとしたボディの肉厚なタイプです。
活き活きとした果実味のパワフルな味わいで、合わせる料理も牛の赤身肉など、肉料理との相性が抜群です。
白ワイン
ロエロ・アルネイス・ヴィッラータ ヴィーテ・コルテ
テッレ・ダ・ヴィーノ社は1980年に設立された協同組合で、設立当初は18の契約ブドウ栽培農家から始まった組合ですが、今や2500人の栽培家と契約し、より安定した品質での提供が可能になり、優れた品質のバローロ、バルバレスコをリリースしています。
一段上のレベルのワインを造るプロジェクトがVite Colte(ヴィーテ・コルテ)です。
ロエロの中心地タナロ川左岸のアルネイスを厳選して造られたこのワインは、リンゴやハーブなどのフレッシュなアロマと果実味に、シャープな酸を持つワインです。
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シャテル・ビュイ・ブルゴーニュ・シャルドネ カーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ビュクシー
カーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ビュクシーは、ブルゴーニュ南部のコート・シャロネーズの栽培家・ワイン生産者達が自発的に集まって誕生した協同組合。
AOC法の規定のほかに、独自の品質コントロールを行っており、非常に高い品質基準をもっている点も特徴で、国内外の多くのメディアで評価されている実力のある造り手です。
そんなカーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ビュクシーが手掛けるシャルドネは、フレッシュな果実味、そしてミネラル感を前面に表現するため、 発酵から熟成まで、一貫してステンレスタンクで醸造を行います。
セイヨウサンザシやアカシアの甘い香りに続き、柑橘やリンゴを思わせる豊かなアロマ、フェンネルの香りを伴うドライフルーツの香りがあり、口に含むと、生き生きとした酸味と果実味の刺激を感じ、鮮やかでフレッシュな味わいがあります。
引き締めるような酸味とともにワインのボリュームがミネラル感とともに感じられます。
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スパークリングワイン
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ
ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエの畑はビオロジック栽培、ビオディナミ栽培を研究し、その長所をいくつも取り入れ、土地とブドウの安全を第一に考えたブドウ栽培を行っています。
当主マニュエル・オリヴィエ氏の実家はカシスなどを造っている農家でしたが、1990年に一念発起しドメーヌを開業しました。
そして、マニュエル・オリヴィエ氏がブルゴーニュの中でも新世代ドメーヌの中でも注目を集める要因となっているのが、優れた醸造コンサルタントとしての顔。
彼のアドバイスを受けようと、多くの生産者が彼に助けを求め、畑仕事と醸造という過密スケジュールの合間を縫って、クライアントに最適なアドバイスをしており、クライアントには、なんとあのドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティもおり、ワインの熟成に関して彼のコンサルタントを受けています。
ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエの手掛けるクレマンは、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵、そして最低9か月の熟成が義務づけられる、上質なスパークリングワイン。
このクレマンはブドウ品種を3種類アッサンブラージュして造ります。
アリゴテでシャープな引き締まった酸を、シャルドネで綺麗な泡と繊細な香り、味わいを、ピノ・ノワールで複雑味を表現し、ブルゴーニュならではの味わいを表現します。
適度なボリュームと引き締まった酸のおかげで、食前酒はもちろん、前菜や魚介料理など、幅広くお料理に合わせられます。
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ピエモンテ・ピノ・ネロ・エクストラ・ブリュット・モリネーラ ヴィーテ・コルテ
テッレ・ダ・ヴィーノ社は1980年に設立された協同組合で、設立当初は18の契約ブドウ栽培農家から始まった組合ですが、今や2500人の栽培家と契約し、より安定した品質での提供が可能になり、優れた品質のバローロ、バルバレスコをリリースしています。
テッレ・ダ・ヴィーノは、早い段階からDOCとDOCGのワインだけを製造しており、上級レンジに特化していた点が他と異なります。品質を高めていく過程で、もう一段上のレベルのワインを造るプロジェクトがスタートする事になりました。それが、Vite Colte(ヴィーテ・コルテ)です。
ピノ・ネロの畑は、タナロ川の南、モンフェラート方面の標高200~300mの場所に広がっており、北側は砂質とマール(泥灰土)で構成され、一方南側は北側より古い地層で、シリカとマールで構成されています。
二次発酵はシャルマ製法でタンクで18か月間おこなうため、ワインには果実の香りだけでなく、パン酵母のような複雑味が表現され、骨格が感じられる味わいへと変わっていきます。
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ライトボディワインの楽しみ方
ライトボディの赤ワインの特徴といえば、なんと言っても口当たりが軽く、アルコール度数が低めのワイン。
そのため、白ワインはよく飲むけど、赤ワインの渋みや酸味が苦手という方には特におすすめなのが、ライトボディの赤ワインです。
渋みの成分であるタンニンが少ないため、淡く鮮やかな色彩で、口当たりも軽やかで、爽やかな香りとフルーティな風味が特徴です。
ブドウ品種では、フランスのブルゴーニュ地方を代表するピノ・ノワールから造られるライトボディは、イチゴやチェリーのようなフルーティな香りが特徴的で、タンニンが少なめで、ほどよい酸味があり、エレガントで繊細な味わいです。
同じフランスのボジョレー地方で栽培されているブドウ品種のガメイは、ボジョレーヌーボーの原料になり、爽やかな飲み心地で、
こちらもタンニンが少なく、フルーティなので、熟成には向きませんが、早飲みできる赤ワインです。
また、イタリアではヴェネト州が、ライトボディに適したメルローの産地として有名で、イタリア北部の冷涼な地域であるヴェネト州は、ブルゴーニュに匹敵するほど質の良いピノ・ネロ(ピノ・ノワール)も栽培されています。
ライトボディの赤ワインの楽しみ方は、とにかく軽やかで飲みやすいという特徴からも、赤ワインが苦手という方や、夏の暑い日などフルボディやミディアムボディでは重すぎるけど、白ワインではなく赤ワインを食事に合わせたいときなどに、あえて冷やしめで飲むのがおすすめです。
ライトボディワインと合う料理
ライトボディの赤ワインには、魚、野菜中心の和食や、塩をベースにした肉料理。
料理:豚肉のしゃぶしゃぶ(塩だれ)、白身魚のポワレ、鶏むね肉のロースト、ポトフ、焼き鳥(塩)、あさりの白ワイン蒸しなど
おすすめのライトボディワイン
赤ワイン
河口湖・ノアール スズラン酒造
1905年創業の山梨の老舗ワイナリーであるスズラン酒造は、明治の中頃、日本酒造りの傍らワインを試しに造ったことがきっかけで、政府より送られてきたドイツ人技師によって、本格的にワイン造りが始まりました。
スズラン酒造では、カベルネ、メルロ、プティヴェルド、シラー、ピノ・ノワールといった国際品種も広く栽培され、中でもボルドー品種には力を入れており、たっぷりとした果実味とまろやかさを持つ、余裕のある味わいのワインが造られています。
富士山が綺麗に見える冷涼な河口湖の北側の畑で造られたピノ・ノワールを使用。
豊かな果実味、滑らかなタンニン、複雑味のあるボディを存分に楽しめます。
ラシーヌ・ヴァン・ド・ペイ・コンテ・トロサン・マルベック ヴィニュロン・ド・ラバスタン
ボルドーの南東トゥールーズ近郊、AOC 地区で言えばガイヤックに位置している協同組合 ヴィニュロン・ド・ラバスタンは、1953年創業で畑の総面積は1290ha、年産42万ケースの大規模生産者です。
パリやマコンのワインコ ンクールで数多くの受賞歴があり、ギ・ド・ アシェットにも紹介される実力派のワイナリーで、このラシーヌ・シリーズは、ワインショップソムリエの古株の一つで、もう 4年間の間売れ筋ワイン、人気の隠れたベストセラーワインなのです。
ドライプルーンのような干し果実の印象に加え、モカやカカオのようなチョコレート系の香りも感じられ、味わいは一般的なマルベックのイメージに比べると、非常に素直でタンニンもさらりとしています。
瑞々しくジューシーな果実味のある軽快なワインです。
ラシーヌ・ヴァン・ド・ペイ・コンテ・トロサン・マルベック ヴィニュロン・ド・ラバスタンのご注文はこちら
白ワイン
マリア・ド・カサル・ヴィーニョ・ヴェルデ
ブドウは、アサル、アリント、トラジャドゥラといった伝統的な土着品種を使用します。
レモンゼスト、ライム、グレープフルーツなどのみずみずしい柑橘のアロマに、ミネラルとフレッシュな野菜を思わせる緑のアロマがあり、活き活きとした酸味とミネラルを感じる非常に爽やかな味わいです。
シーフード全般に非常によく合いますが、ソムリエおすすめのペアリングは焼き魚。
とくに、スズキや鯛などの白身魚に塩を軽く振って焼いて、レモンやすだちをキュッと絞って食べる焼き魚と相性抜群です!
ロリアン・甲州Vigne de Nakagawa
白百合醸造は、80年以上の伝統のなかで、ワインは「ローカル」であることの大切さをワインづくりの第一条件とし、気候、地質ともにブドウ栽培に適した山梨県勝沼町に自社畑を持ち、 常に一貫性のあるワインを追求しています。
ロリアン(L’ORIENT)は「東洋」を意味するフランス語で、 ヨーロッパに劣らぬ高水準のワインづくりを目指し名付けました。
世界最大のワインコンクール「Decanter World Wine Awards 2019」でGoldを受賞した【甲州 Vigne de Nakagawa 】のNewヴィンテージ。
山梨県笛吹市一宮町末木の中川君春氏が育てた甲州をステンレスタンクにて醸造しました。 フレッシュな和柑橘と白い花を連想させる甘い香りにさわやかな酸と甲州特有の心地良い苦みが、ワインに深みと味わいをもたらしています。
ロリアン・甲州Vigne de Nakagawaのご注文はこちら
スパークリングワイン
マジアJ・スパークリング・ロゼ アルケミー・ワイン
アルケミー・ワインズは、フランス・ボルドーとのつながりが長く、ワインの教育・普及に最も力を入れている国イギリスに資本をおく会社で、実際にマジアJを作るのは、1850年からの歴史あるワイン生産者、ボデガス・フェルナンド・カストロです。
ボデガス・フェルナンド・カストロは、サンタ・クルス・デ・ムデーラという地で、代々ブドウ栽培からワイン造りまでを手掛ける伝統的な作り手で、一番に品質を重んじており、独自の醸造ラボ(研究所)を作り、醸造の全プロセスを通じて、完成度の高いワイン造りを目指しています。
この地域は、日照時間が長く、また標高が高く寒暖の差が大きいため自然とブドウがしっかり熟し、多くの動植物にとっては過酷な環境ですが、その分虫や病害も少なく、自然に任せたブドウ栽培を行うことができます。
そして収穫されるブドウは品種の特性をしっかり表現した、凝縮感のある素晴らしい品質のワインになります。
ストロベリーやラズベリーを思わせるベリー系のアロマと、オレンジなど柑橘類のアロマ、ローズペタルを思わせる華やかなアロマも感じます。
カスティーリャ地方のテンプラニーリョ100%で造られるこのロゼスパークリングは、味わいはラズベリーや小粒のオレンジのような甘酸っぱい風味で、シャープな酸味がアクセントとなって、バランスの取れた味わいです。
アペリティフに最適なワインで、しっかり冷やしてサーヴするのがおすすめです。
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ブリュット・スパークリング・ソーヴィニョン・ブラン オリバー・ゼター
ドイツのワイン専門誌「Wein Wisser」が、Oliver Zeterのソーヴィニヨン2007に対し、「アルプス山脈以北で、最も偉大なソーヴィニヨンだ。
また、今までのトップソーヴィニヨンにも負けない品質であることは間違いない。」と最大限の賛辞を送り、現在、ドイツ国内やヨーロッパの三ツ星レストランへもワインを卸すようになり、評判が年々高まっている注目の生産者です。
畑は、ファルツの南部に8つあり、そこには畑のミクロクリマに合わせて、7種類のソーヴィニョン・ブランのクローンが植えられています。
このスパークリングは、ファルツのソーヴィニョン・ブランの表現の一つとして2014年に初めて作られました。
通常の白ワイン用のものより早めに収穫し、醸造所へ運び込まれたブドウは、優しくプレスされ、ステンレスタンクを用いて発酵を行います。
ベースとなる白ワインを瓶詰し、その後瓶内二次発酵(シャンパン製法)でスパークリングワインへと仕上げます。
瓶内熟成期間は10か月と、あえて短くしてソーヴィニョン・ブランの華やかなアロマや果実味を活かします。