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12月に入ってから朝夕の冷え込みが増してきましたね。
気温が一気に下がったことで、体調不良を感じている方も多いかもしれませんね。
かくいう私も羽毛布団を用意しようか悩んでいるうちに、一気に朝方の冷え込みが強くなり、今週末は体調が少しすぐれないので家でゆっくり過ごしました。
そんな風邪気味のときにおすすめなのが、先日もこのソムリエ手帳でご紹介したホットワイン。
ホットワインはうれしい効果がいっぱいあるので、体調がすぐれないという時ぜひおためしいただきたいのですが、やはり、ワインとお粥では組み合わせとしては残念…
そこで、風邪気味のときにおすすめしたいワインに合うスペインの定番メニューを1つご紹介します。
風邪の時にワインと一緒に食べる「アホ」入りスペインの定番料理とは
スペインで風邪を引いたときによく作られている洋風たまご酒的なメニュー。
「ソパ・デ・アホ(SOPA DE AJO)」
アホとは、スペインバルの定番メニュー「アヒージョ」のアホ、つまりニンニクのことです。
ニンニクをたっぷり利かせたスープで、味のベースはパプリカと生ハム。
(ベーコンや普通のハムでもちゃんと味でます)
仕上げに卵を割りいれ、パンを投入します。
スープを吸ったパンがちょうどお粥のようになり、するすると食べられる、そんな手軽でスタミナ抜群のパワー飯です。
短時間で作れてワインに合うスタミナ料理ソパ・デ・アホの作り方
(1)スープ用のお鍋にたっぷりのオリーブオイルを熱し、一人あたり2~3かけ(お好みで)のニンニクを炒めます。
(2)香りが出てきたらパンとハム、パプリカパウダーを投入。
(3)全体が馴染んだら水を加えます。
(4)最後にかき玉汁のように卵を入れて完成です!!
短時間で手軽に作れるので、ぜひお試しください!
味がシンプルなので、合わせるワインを選びません。
にんにくの豊かな風味があるさっぱりとした味わいなので、スペインの白ワインはとくにあいますよ!
ソパ・デ・アホ(SOPA DE AJO)に合うおすすめのスペインワイン
トルケス・ド・ヴェント・アルバリーニョ ボデガス・マルティン・コダックス
ボデガス・マルティン・コダックスは、1986年設立されたワイナリーで、地元のブドウ栽培家グループの「自分たちの町で飲むワインを、自分たち自身が造る」という地元の人々のためのワイナリーというコンセプトがはじまりで、今では世界40か国へ輸出され、ガリシアワインのシンボルと言われるほどに成長を遂げました。
リアス・バイシャスのアルバリーニョから造られる白ワインは、海の潮風や土壌によってミネラルをブドウが吸収するため「海のワイン」と呼ばれるほど、豊富なミネラルがあり、ほんのりと潮風のような塩気を感じます。
ボデガス・マルティン・コダックスのアルバリーニョ100%のワインは、青リンゴ、白桃、メロンなどのジューシーな果実のアロマに、キンモクセイのような華やかなフローラルなアロマがあり、味わいは香りと同じく甘く華やかで、フレッシュな酸味が輪郭を引き締めます。
アルバリーニョらしく、ミネラリーな余韻が長く続き、華やかな甘さの印象が強い1本です。
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チャコリ・アレチャガ ボデガス・ビルヘン・デ・ロレア
ボデガス・ビルヘン・デ・ロレアは、17世紀からの歴史を持つワイナリーで、もともと自家用として美味しいワインを造ることが目的で始まり、18世紀には、当時の当主であるファン・ライセカと妻グレゴリアも先祖と同様に、熱心にこの地酒を造り続けました。
当時、バスク地方にはシドラとチャコリの造り手が生まれていましたが、ほとんどは自家用や、地元のバル・食堂に卸しており、地元で飲まれるのが一般的でした。
20世紀初頭には、娘夫婦によってワイナリーの建物が建造され、現在もテイスティングルームとして使用されており、自家用チャコリの生産から、世界へ供給するワイナリーへと大きく発展しました。
自社畑は南向きの斜面に広がっており、豊富な石灰を含む粘土石灰質の土壌、雨、適切な温度と海から吹く冷たい北風、それらの恩恵を受けて、引き締まった酸と香り豊かな、複雑な味わいの白ワインが生み出されています。
爽やかなグリーンの色調で、ライムや洋梨、リンゴ、ハーブを思わせるフレッシュかつフルーティーなアロマがあり、チャコリ特有の力強い酸と、豊富なミネラルと、わずかな塩味が感じられ、透明感がありながらもエレガントでバランスの取れた味わいのチャコリです。
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クセになる!黒にんにくを加えたスペインの本格チーズ
ケソ・デ・オペハ 黒にんにく
60年以上の歴史あるチーズメーカーのロシナンテ社は、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の山岳地帯で何世代にもわたり伝統的な方法でチーズを製造しています。
創業以来、小規模農家や共同組合から原料乳を供給し、ミルクの選択から熟成まで熟練したチーズ職人が手をかけたチーズは大量生産にはない本物の風味を生み出します。
このケソデオベハは、羊のチーズに熟成させたにんにくを加えたインフュードチーズ。
チーズの表面と内部に黒ニンニクのペーストを注入させて熟成させているので、ニンニクの風味はしっかりとありながらも匂いは後まで残らず、羊乳の濃厚なコクとミルクの甘みに黒にんにくの香ばしいキャラメルのようなニュアンスが感じられ、甘草やチョコレートなどの複雑な風味とスパイシーな香りが楽しめます。