ブルゴーニュでもっとも女性的と例えられるワイン ミュジニー ソムリエおすすめ3種をご紹介

ブルゴーニュでもっとも女性的と例えられるワイン ミュジニー ソムリエおすすめ3種をご紹介

ブルゴーニュでもっとも女性的と例えられるワイン ミュジニー ソムリエおすすめ3種をご紹介

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ブルゴーニュでもっとも女性的と例えられるワイン ミュジニー

ロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、シャンベルタンなど、ブルゴーニュを代表する偉大な畑と並ぶグラン・クリュで、造られるワインは、ブルゴーニュでもっとも女性的と例えられるワイン「ミュジニー」。
本日は、人気の高いブルゴーニュワイン、ミュジニーについてお話します。

ミュジニーとは

シャンボール・ミュジニーは、コート・ド・ニュイ地区の中心にある小さな村で、北をモレ・サン・ドニ、南をヴージョに挟まれており、ミュジニーは、シャンボール・ミュジニーの2つあるグラン・クリュのうちの1つで、もう1つがボンヌ・マールという畑です。
村の北端に位置しモレ・サン・ドニにもまたがっているボンヌ・マールの畑は、比較的粘土質を多く含む土壌で、ここで造られるワインは、しっかりとした骨格の肉づきのよいワインになります。
一方、村の南端にある10.85haのミュジニーの畑は、標高250~350メートルの急斜面にあり、土壌の石灰岩の比率が高いため、ミネラルを豊富に含んでおり、このミネラルがブドウに力強いフィネスと繊細な味わいを生み出します。
また、シャンボール・ミュジニーは赤ワインのアペラシオンのため、白ワインは認められていませんが、グラン・クリュのミュジニーに限って、白ワインの生産が認められており、グラン・クリュの規定に満たない白ワインは、ブルゴーニュ・ブランと表記されます。
2つのグラン・クリュに挟まれる比較的緩やかな斜面に24のプルミエ・クリュが集まっており、2つの異なる土壌の中間的なスタイルの味わいのワインが、それぞれのテロワールの特徴に合わせて造られています。

ミュジニーワインの特徴

ここで造られるピノ・ノワールの赤ワインは、ブルゴーニュで最も女性的と言われており、フランボワーズのような甘いベリーの香りに、豊かな酸とシルクのようになめらかなタンニンがあり、凝縮感のある繊細なワインになります。
若いうちはしっかりとした骨格で固さも感じられますが、見事なバランスがとれた味わいです。
しかしながら熟成を経るごとによりなめらかで複雑味が増し、本来のポテンシャルを十分に発揮するには、グラン・クリュのものなら20年以上の熟成が必要です。
プルミエ・クリュでも10年以上の熟成を経てからの方が良いでしょう。

ソムリエおすすめミュジニーのワイン3選

シャンボール・ミュジニー マルシャン・トーズ
パスカル・マルシャンは国をまたいで活躍するワインメーカーで、その活躍の舞台はブルゴーニュをはじめ、オーストラリア、チリなど南半球にまで及んでおり、醸造化としてキャリアをスタートさせたのは1985年、ポマールにあるコントアルマンでのこと。
1999年にはドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレのチーフワインメーカーとして勤め、7年間醸造長を務め、その後、農家から買い入れたブドウで醸造するネゴシアンブランドであるマルシャン・トーズ(旧パスカル・マルシャン)と、自社畑のブドウを使うドメーヌ・トーズです。
ネゴシアンと言っても、パスカル・マルシャンはマイクロネゴス(マイクロ・ネゴシアン)と呼ばれる小規模のネゴシアン。
買付から醸造まで一貫して行い、ブドウを購入する畑は彼のポリシーに賛同する人のみで、定期的に本人が畑を訪ね、ビオディナミ農法含め、木の管理など細かい部分まで直接見ています。
『ドメーヌは小規模でなければならない。
なぜなら、一つ一つの樽やボトルがユニークであり、注意深く扱はなければならないからだ』と語り、ボトルの1本1本にまで強いこだわりを持ったワイン造りをおこなっています。
畑は、レ・ソルドとレ・シャルダンヌで、土壌が白亜質と砂利質のため排水が良く、凝縮度もあり香り高いワインが生まれる区画です。
フランスの名高いジュピーユ産オーク樽を使用し、ビオディナミカレンダーに基づいたルールで17ヶ月熟成させます。
ラズベリーのピュアでフレッシュなアロマと果実味と適度なコクのある軽やかな味わいのワインです。

シャンボール・ミュジニー マルシャン・トーズ

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シャンボール・ミュジニー レゼルビュー アンヌ エ セバスティアン・ビドー
ドメーヌ・アンヌ・エ・セバスチャン・ビドーは、モレ・サン・ドニに本拠を置き、畑は現在約1.30haと小規模ながら、海外のワイン愛好家の評判からじわりと人気を集め、今やブルゴーニュで外さないワインとして、徐々に名が知られてきている注目のドメーヌです。
家族経営で小規模の畑を丁寧に管理し、誠実なワインを造る生粋のブルギニョン。
ドメーヌ・アンヌ・エ・セバスチャン・ビドーでは、栽培は極力自然な栽培をしつつ、畑の状況に合わせて対処する、リュット・レゾネを採用しています。
シャンボール・ミュジニーの魅力は、華やかな香りとシルクのように滑らかな質感。ブルゴーニュで「最も女性的」と言われる優美で可憐な味わいを楽しむ事ができます。
アンヌ・エ・セバスチャン・ビドーの所有する区画はLes Herbues という北寄りの区画で、広さは0.2470ha、古いマール(泥灰質)や粘土質を持ち構造のしっかりしたワインを生み出します。
樹齢は非常に古く、なんと1921年植樹したヴィエイユ・ヴィーニュが、土壌奥深くのミネラルを吸い上げワインに深みを与えます。

シャンボール・ミュジニー レゼルビュー アンヌ エ セバスティアン ビドー

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シャンボール・ミュジニー ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ
ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエは、ニュイ・サン・ジョルジュからコート・ド・ニュイ方面に上がる、標高430メートルほどに位置しているため、この地域でも比較的涼しい気候で、1.30haに白ブドウ樹と1hに黒ブドウ樹が植えられており、いくつかの区画のブドウ畑に混ざり、家族が持っている木苺やスグリや苺の畑もあります。
畑はビオロジック栽培、ビオディナミ栽培を研究し、その長所をいくつも取り入れ、土地とブドウの安全を第一に考えたブドウ栽培を行っています。
当主マニュエル・オリヴィエ氏の実家はカシスなどを造っている農家でしたが、1990年に一念発起しドメーヌを開業しました。
そして、マニュエル・オリヴィエ氏がブルゴーニュの中でも新世代ドメーヌの中でも注目を集める要因となっているのが、優れた醸造コンサルタントとしての顔。
彼のアドバイスを受けようと、多くの生産者が彼に助けを求め、畑仕事と醸造という過密スケジュールの合間を縫って、クライアントに最適なアドバイスをしており、クライアントには、なんとあのドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティもおり、ワインの熟成に関して彼のコンサルタントを受けています。
マニュエル・オリヴィエのシャンボール・ミュジニーは、樹齢30年以上のもののみを使用し、その優美なイメージを表現すべく丁寧に手で徐梗します。
タンニンは全て果皮からのもの。こうすることで、ピュアで美しい味わいに仕上げます。
シャンボール・ミュジニーらしいラズベリーの甘酸っぱいベリーが混じったブーケの香り。ゴージャスな香りと繊細な味わいが人気のワインで、飲みごろは、5年後から始まり、15年は熟成させることができます。

シャンボール・ミュジニー ドメーヌ・マニュエル・オリヴィエ

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