料理部ラボ ~チーズに合うワインを探る~

料理部ラボ ~チーズに合うワインを探る~
ワクワクが止まらない!GWを楽しみ尽くすワインが続々登場!

料理部ラボ ~チーズに合うワインを探る~

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

ソムリエ ラボ
チーズに合うワインを探る

料理部ラボ、第一回目のテーマは【チーズ】です。

ワインショップソムリエでもチーズの取り扱いはあったのですが、この度なんと、7種類のチーズが入荷しました!

今回はこのチーズに合うワインを料理部メンバーで深堀りしてみたいと思います!

メンバーはチーズプロフェッショナルの資格をもつ小山、齊藤、
チーズの勉強中 平中、前田。そして、お酒も食もなんでも博士の料理部顧問・澤口。
さらに、食べログ「パン百名店」4年連続受賞「ラトリエ デュ パン」の
パン職人 赤石の6名で試食していきたいと思います!

前田.今回試食するチーズは

ハードタイプの【ウマミ セラート】
セミハードの【ミモレット コート ド パール】
こちらの2種類です。

 

前田.トップバッターは【ウマミ セラート】

ウマミ セラート 300g スペイン カスティーリャ・イ・レオン

 

前田.”ウマミ”って名前が面白いですね。

澤口.そうなんです!
”ウマミ”は私たちに馴染みの深いあの”ウマミ”からきているのです。

日本には出汁の文化があり、味噌汁や煮物、ラーメン・・・・何かと出汁を加えますよね?
それは食事に”ウマミ”を求めているから。
この【ウマミ セラート】はそんな日本の食文化からヒントを得て作られたチーズです。

平中.チーズのウマミ・・・。気になりますね。
パッケージの日本人っぽい男性は誰ですか?

澤口.チーズのウマミ?って思うかもしれませんが、熟成するときにアミノ酸やグルタミン酸が発生し、これがチーズにうまみをプラスするのです。
そして、ラベルになっている男性はうま味調味料の発見者である池田菊苗博士です。
一見日本のチーズ?って思うかもしれませんが、正真正銘スペインのカスティーリャ・イ・レオン のチーズです。

では早速試食してみましょう!

小山.これはチーズの優等生ですね。
塩味が柔らかくて、香りもマイルド。
日本人にも親しみやすく食べやすいチーズですね。

齊藤.そうなんです。
形状はスペインを代表するチーズ「ケソ マンチェゴ」に似ていますが、羊乳は10%で、90%が牛乳です。
6か月熟成されているのですが、ツンとくるような香りや獣臭のようなものもないので
子供から大人まで、みんな好きだと思います。

前田.まったく癖がないですね。後味におなじみの6Pチーズのようなニュアンスが感じられます。
少しホロっとした食感も好きです。

平中.高級な6Pチーズ。
パルミジャーノを少し柔らかくした感じ。好きです、これ!

前田.合わせるワインはどんなのが良いですか?

平中.よくチーズとワインは産地で合わせると良いと聞きますが、赤ならスペインのテンプラニーリョに合いそうですね。

小山.テンプラは間違いないですね。
でもこのチーズは赤・泡・白、何でも合いそう。

小山.今、ズラティのトラミネッツと合わせてみたんですが、ヨーグルトが見えました!
トラミネッツのほんのり甘い感じとチーズが合わさって、ブルガリアヨーグルトです!甘いやつ!

齊藤・少しナッツっぽい味わいなので、華やかな香りのワインが合うかも。
今日のトラミネッツ、本当に良い感じです。

小山.私はミュスカデも合いそうと思いました。
シュールリーで引き出されたワインのうまみ成分と、チーズのうまみ成分がマッチしそう。

澤口.どちらもアミノ酸だから間違いないですね。
ボディが無くても受け入れてくれそうだから、当店でも人気のマジアJシリーズ良いんじゃない?
逆にしっかりしたワインだと負けちゃうかも・・・

赤石.パンもバケット、ライムギ・・・なんでも合いそう。
ブロック状に刻んでチーズクッペにしても良いかも・・・

平中.冷蔵庫に1個あったら嬉しいチーズですね。

齊藤:冷凍保存もできますよ。
食べやすいように薄くスライスして、ラップに包んで冷凍してください。
使う時は過熱して、パンに乗せたり、ピザにしてもいいですよ。
基本は賞味期限内に食べてくださいね。
美味しく味わってほしいので。


 

前田.ハードタイプの次はセミハードいってみますか。

【ミモレット コート ド パール】です。

ミモレット・コート・ド・パール 約250g フロマジュリー・フレール・ベルナール フランス セミハード

 

平中.ミモレットってハードタイプじゃなかったでしたっけ?
小山.じつはミモレットの名前は、フランス語で「半分柔らかい」を意味する「mi-mollet(ミ・モレ)」に由来するんです。

最初は少し柔らかめですが、
熟成が進むにつれ固くなっていきます。
よくからすみに例えられたりしますよね。

平中.セミハードのミモレット・・・楽しみです。
ではいただいてみます。

平中.ミモレットって結構塩分しっかりなイメージありますが、マイルドですね。
すこーしほろ苦い感じもあります。良い意味で。

小山.さっきのウマミより、もっと香りがアーモンドっぽいナッティな感じですね。
ミレジムのシャンパンに合いそう。

澤口.それは贅沢な組み合わせ。
最近入荷したタルトレットも合うんじゃない?
渋みがひかえめでジューシーなローヌのグルナッシュとかも良いかも。

赤石.パン目線だとクルミのパンとか合わせたいですね。

平中.さすがパン王子!くるみのパン合いそう!

齊藤.薄くスライスして、サンドイッチにしても美味しいですよ。
さっきのうまみチーズと合わせてダブルチーズサンドもいいですね!
レタスとパンとチーズで豪華なサンドイッチ♪

赤石.それは贅沢!

 

澤口.柔らかめだから、クロワッサンサンドにしてもお互い引き立てそう。

小山.ボワセの「クロワッサン」飲みながらミモレットを挟んだクロワッサンサンド食べるのどお?

平中.なんかおしゃれですね❤

澤口.樽の効いたワインも良いけど、甘口ワインも合いそう。
あと、ピートの効いてないウイスキー。日本酒もいいな~。

前田.流石酒博士!

 


 

前田.ありがとうございます。
料理部 ラボ ~チーズ編~いかがでしたか?

平中.チーズとワインとパンの組み合わせは最強だってことが改めてわかりました。

小山.いつも何気なく食べたり飲んだりしてますが、人に伝えようと思いながら食べると
表現が研ぎ澄まされますね。

前田.実はもっと和気あいあいとした雰囲気でやろうと思っていたのですが、
チーズのプロが二人、終始キリッとしていてさすがだなと思いました。

齊藤.イメージでこのチーズならこのワイン!って思っていたのがあったのですが
思いがけない発見もあって楽しかったです。

赤石.パンとチーズの新しい組み合わせのイメージがどんどん湧いてきました。
期待しててください。

澤口.【ウマミ】【ミモレット】はチーズ初心者にも優しい万人受けするチーズです。
合わせるワインや、チーズと組み合わせる食材も工夫して楽しんでほしいです。

 

前田.よくわかりました。
皆様ありがとうございます。
次回の料理部 ラボもお楽しみに~

 

 

今回ご紹介したチーズ

ウマミ セラート 300g スペイン カスティーリャ・イ・レオン
ミモレット・コート・ド・パール 約250g フロマジュリー・フレール・ベルナール フランス セミハード

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