CHATEAU la Caderier
シャトー・ラ・カドリー
オリヴィエ・ドガ氏は、ブルジョワ級ながら、ロバート・パーカー氏にメドック格付け2級にすべきと断言されているシャトー・ソシアンドマレを手掛けていた凄腕のコンサルタント。 ドガ氏はモダン・ボルドーの旗手として大きな注目を浴びている人物です。 伝統的なワイン造りを尊重しテロワールを育むといった考えのもとにコンサルティングしています。 |
2007年度世界最優勝ソムリエを始め各コンクールで常勝を重ねている スウェーデンの英雄。 その氏自身が選び、自身の名前を冠したAndreasRassion Selectionという ラインナップの中にラ・カドリーは加えられています。 世界最優秀ソムリエが誇りを持ってすすめる1本です。 |
シャトー・ラ・カドリは、ボルドー地方ジロンド河右岸、中規模都市リブルヌ北部に位置するプチ・シャトーです。 高級ワインの産地で世界的にも有名なシャトーがひしめくサンテミリオンやポムロルにも程近い、自然に囲まれた小さな村にひろがるぶどう園です。 |
『カドリー』という名は、フランス革命時の測量単位に由来しており、 当時、千リットル樽は、カード、それを保管する場所はカドリーと 呼ばれていました。 つまり、18世紀には、この地ですでにワインが造られていたわけです。 一家はこの地で1956年以来、ぶどう園経営ならびにワイン醸造業に 代々たずさわってきました。 |
1991年には、フランソワ・ランデ氏が祖父母のあとを引き継ぎ、本格的な有機栽培によるワイン造りを展開してます。 シャトー・ラ・カドリは、2002年よりボルドーでは数少ない有機農法を完全導入し政府公認検査団体のエコセールなどの認定保障を毎年受けており、自然環境と健康へ配慮したワインを造り出しています。 所有面積は20ヘクタール。 |
海抜70メートルの石灰大地を基盤とする 泥粘土と砂利粘土の土壌と、ぶどうの品質を大きく左右する日照条件に 大変恵まれており、
ボルドー地方で伝統的に用いられてきたぶどう品種を栽培しています。
醸造家でもあるオーナー自ら、醗酵の状態など一連の過程を日々観察し方針を決定、伝統的手法を 用いて作業を進め、また、コンサルタントには、ボルドーのカリスマ醸造家として名高いオリヴィエ・ドガ氏を招き 高品質のワインを造り出しています。 まその品質の高さから、世界ソムリエコンクール優勝者アンドレアス・ラーション氏が特別にセレクトしした アンドレアス・ラーションコレクションに加えられています。
オーナーのフランソワランデ氏は2002年よりビオロジック農法への 転換を決断し、2005年に、エコセールの認証を取得。 さらには、AB(アグリカルチュール・ビオロジック)や、 非常に仕様レベルの厳しいビオ・スイスからも、 認証を受けており、正真証銘のビオワインを造っています。 |
当店ソムリエール 本郷 これは、正真正銘のビオワイン! それが私の第一印象でした。 その自然に恵まれた環境。 ぶどう畑の中心を雑木畑が覆い周辺のワイナリーから隔離されて いるため他の人たちが使用する農薬などの影響を完全に避けられるのです。 よく、ビオディナミを標榜している生産者さんでもすぐ隣の畝で 別の生産者さんが大量に農薬を使っていたりするケースが時々 あったりするのですがここは全くそんな心配はいりません。 エコセールやアグリキュルチュールビオロジックといった有機農法の 認証を与えられていることは以前から知っていましたが、 この広々とした環境を目のまえにするとより一層の安心感がわいてきます。 ランデ夫妻には、この日、自家栽培の無農薬野菜と、お肉で バーベキューをふるまっていただきました。 |
「カドリはまさに今改革中のシャトーである。18世紀から存在するその畑は、現在ビオロジックで 運営されている。この2006は、赤系の果実、黒系の果実のニュアンスが豊富で、わずかにロースト 香やスモーキーなニュアンスも伴っている。 味わいはとても豊かで飲みごたえがあり、構造的な タンニンをしっかりと感じられる。2~3年は待ってみたい。」 |