シャトー・ル・ゲイの特徴と通販での選び方
偉大なボルドーワインとして名高いシャトー・ペトリュスに隣接する「シャトー・ル・ゲイ」。
名門ペレ・ヴェルジェ家が生みだす極上の味わいのワインは、世界中で広く愛されています。
こちらでは、そんなシャトー・ル・ゲイの特徴、通販での選び方をまとめています。
ポムロールはボルドー地方の中でも小さめの地区ですが、高級ワインを生産する著名シャトーがひしめくフランス屈指の醸造地です。
ポムロール地区の中でも特に名高いのは、ボルドーで最も偉大なワインと称されるシャトー・ペトリュスや、シャトー・ラフルールでしょう。
そして今回ご紹介するシャトー・ル・ゲイは、偉大なペトリュスやラフルールに隣接している好立地を持つシャトーです。
もともとはラフルールの所有者であるロビン一族のものだったのですが、ラフルールに力を注ぐためシャトー・ル・ゲイを手放したとされています。
手放す前までの約60年はロビン家が所有しており、運営はジャン・ピエール・ムエックス社が行っていました。
その後、所有者となったのがペレ・ヴェルジェ家です。
オーナーであるカトリーヌ・ペレ・ヴェルジェ氏は、友人のミシェル・ローラン氏の助言のもと、シャトー・ル・ゲイを手にします。
本格的にワイン造りを始める前に、ジャン・ピエール・ムエックス社からテロワール(土壌、気候、土地の個性など、ブドウ畑をとりまく全ての環境のこと)について学び、2年間かけて引き継ぎが行われました。
こうした入念な引き継ぎを経て、2002年ついにヴェルジェ社によるワイン造りがスタート。
ワインの醸造については著名なワインコンサルタントとして知られるミシェル・ローラン氏から協力を受け、さらにブドウの栽培に関しては土壌のスペシャリストである農学者クジニエ氏のサポートを受けています。
このような強力なサポート体制のもと、シャトー・ル・ゲイの素晴らしいワインは造られているのです。
シャトー・ル・ゲイは世界的に有名なスペシャリストのノウハウを取り入れ、ブドウ栽培から醸造に至るまで丁寧な作業が行われています。
その一つが、ブドウの収穫です。成熟するギリギリまで待ってから、一粒一粒を手摘みで収穫しています。
小さめのシャトーではありますが、小さいからこそこういった細やかな配慮ができる点もシャトー・ル・ゲイの魅力だと言えるでしょう。
所有する畑は砂利と粘土が混ざった土壌となっており、著名シャトーと隣接する最高のテロワールです。
栽培比率はメルローが90%、カベルネ・フランが10%程度。平均樹齢は50年と、古樹ならではの凝縮感と深みのあるブドウが栽培されています。
新樽を100%使用し、約1年半かけて丁寧に熟成することで、力強さのある極上の味わいに仕上がるのです。
こうした最高なテロワールから丁寧に生みだされるシャトー・ル・ゲイの赤ワインは、ポムロールのフルボディを代表する品質で世界のワイン通から高い評価を受けています。
トリュフやプラムと樽の豊かな香りを持ち、熟したブラックベリーやブルーベリーといった何層にも重なったリッチな果実味が特徴的です。
また、力強い中にもしなやかさを併せ持ち、バランスの良い味わいに仕上がっています。
こちらでは、それぞれの品種の特徴をご説明いたします。
メルロー
メルローは世界的に人気の高い黒ブドウ品種の一つで、栽培面積は世界第2位です。シャトー・ル・ゲイが所有する畑では約90%植えられており、主要品種として栽培されています。
大きめの房と中くらいの大きさの粒を持つメルローは、早熟タイプの品種です。
そのため、糖が上がりやすく、果実味が豊富な味わいのワインに仕上がります。
また、早熟ということもあり、冷涼なエリアでも完熟することができます。
シャトー・ル・ゲイが拠点を構えるポムロール地区は温暖な地域のため、早熟なメルローに適した環境と言えるでしょう。
メルローはブラックベリーやプルーンなどの香りと、クローヴといったスパイスの香りを持ち、酸味・タンニンは控えめです。
なめらかな口当たりと親しみやすい味わいが特徴なので、赤ワインを飲み慣れていない方でも飲みやすく感じるでしょう。
元々ポムロール地区ではメルロー主体の赤ワインが有名で、補助品種としてカベルネ・フランなどのブドウが使用されています。
そしてシャトー・ル・ゲイのワインはまさに、ポムロール地区の赤ワインが持つ繊細かつ力強い特徴的な風味を体現した味わいです。
カベルネ・フラン
カベルネ・フランは世界中で栽培されており、栽培面積の約7割をフランスが占めている品種です。シャトー・ル・ゲイの畑では約10%のカベルネ・フランが植えられており、補助品種として使用されています。
小さめの粒を持ち、ワインに仕上がった時の色味はやや明るめです。
ブルーベリーやスミレといった香りが特徴で、酸味・タンニンは控えめ。
エレガントさを感じる味わいとなっており、全体的にソフトな印象があります。
カベルネ・フランの原産地は、シャトー・ル・ゲイの属するフランス・ボルドー地方です。
ボルドー地方ではカベルネ・フランが主役になることはほとんどなく、主にブレンド用に使用されています。
シャトー・ル・ゲイでも同様に主要品種であるメルローとブレンドされ、骨格をつくる役割を担っています。
カベルネ・フラン自体は軽やかな味わいでソフトな印象ですが、ブレンド用に欠かせない品種です。
そこで、こちらではシャトー・ル・ゲイを通販で購入する際の選び方のポイントをご紹介いたします。
楽しみ方も併せてご紹介しますので、購入されたお客様は是非お試しになってみてください。
シャトー・ル・ゲイの選び方
まず、シャトー・ル・ゲイはボルドーの銘醸地ポムロールを代表する優良シャトーの1つですので、本格派のボルドーワインをお探しの方には非常におすすめです。メルローが主体の赤ワインという事で、ボルドーの中でも飲みやすい赤ワインをお求めの方や、同じくドルドーニュ川右岸の銘醸地サン・テミリオンの赤ワインを好まれる方からの人気も高くなっています。
次に、気になるヴィンテージについてはどうでしょうか。
2000年以降のシャトー・ル・ゲイは、有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏による品評で90点以上を連発しており、総じて高品質な出来であると言えるでしょう。
力強さとリッチさ、タンニンの豊かさが特徴的ですが、ヴィンテージごとに傾向の違いが見られます。
例えば2011年は、ブルーベリーやラズベリー、春の花、トリュフ豊かな香り。口に含むとブラックチェリーやチョコレートなどの、リッチで力強い味わいが感じられるでしょう。深みのあるフルボディで、男性的とも言える味わいが特徴ですので、しっかりした味わいがお好みの方におすすめです。
2013年のものは、ブラックベリーやダークチェリーの美しい香り。引き締まった酸味と熟した果実味が調和し、複雑ながらもバランスの良い味わいです。筋肉質な印象で、心地よい余韻が楽しめるミディアムボディの仕上がりとなっています。
そして2014年は、花束や森林を連想させる香りや、チョコレート、ブラックベリーなどのフルーティな果実の香りを持ちます。
繊細で柔らかいタンニンと、酸味のバランスが取れた味わいが特徴です。
1999年以前は評価が安定しなかった時期もあるため注意が必要ですが、近年はポムロールでも最高クラスの赤ワインを生み出しています。
ワインショップソムリエではソムリエ厳選のシャトー・ル・ゲイをご用意していますので、ラインナップの中から安心してお選びくださいませ。
シャトー・ル・ゲイの楽しみ方
シャトー・ル・ゲイは醸造で5~7日間かけて行われる低温マセラシオン(低温で果皮を果汁に漬け込むこと)を採用しており、新樽100%で18か月間の熟成期間を経てから市場に流通されています。そのため購入後すぐに開栓してもお飲みいただけますが、寝かせることで深い味わいや香りを楽しめますので、お好みの味わいになるまで寝かせておくのも良いでしょう。
ヴィンテージにより異なりますが、一般的な飲み頃は収穫から約8~15年ほどとされています。
多くのボルドーワインに共通して言えることではありますが、若いうちはややタンニンの強さが目立ち、熟成させることでバランスがとれていく傾向にあるとは言えるでしょう。
中には2008~2012年のように、20年以上もの熟成に耐えうる偉大なワインが生み出される年もあります。
次に、お料理との合わせはどうでしょうか。
シャトー・ル・ゲイはメルロー主体ながら繊細かつ力強い味わいとなっていますので、鶏の照り焼きやすき焼きなどのお肉料理全般によく合います。
おつまみと一緒にお楽しみいただく場合は、上質な生ハムを合わせるのも良いでしょう。
単体でもお楽しみいただけますが、お料理と合わせる事でシャトー・ル・ゲイの魅力が引き出されると思います。
また、シャトー・ル・ゲイが位置するポムロールは数多くの高品質ワインが生産されているボルドー屈指の醸造地です。
傾向が似ているAOCポムロールのワインや、サン・テミリオン地区のワインと飲み比べてみるのも面白いでしょう。
さらに、ボルドー右岸のシャトー・ル・ゲイはメルロー主体ですが、左岸のメドックではカベルネ・ソーヴィニヨンが主体となっていますので、同じボルドーワインでも飲み比べてみると大きな違いを楽しめます。
価格帯としてはお高めですので、記念日のお祝いやパーティーなどの特別なシーンでも活躍するワインだと言えるでしょう。
一方で、数百万円もする伝説のワインを造るペトリュスに隣接しているという絶好の立地を考えると、お得に感じるかもしれません。
ポムロール屈指の高い品質と極上の味わいが魅力ですので、大切な方への贈り物としてもおすすめです。
著名シャトーに隣接した最高のテロワールを持つシャトー・ル・ゲイ。
オートクチュールと称されるほど丁寧に造られた至極のボルドーワインの味わいを、是非この機会にご堪能ください。
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