Chateau Robert
シャトー・ロベール
ボルドーにとって記録的な大当たり年となった2000年。 この年はあらゆる気候条件が整ったため、ボルドーのあらゆる地域で素晴らしいワインが生まれました。 2000年・ボルドーと言えばハズレなし!というくらい、バランスの良い年だったのです。 (そして、同時にボルドーワインの値段が高騰した年でもあります。 世界中のワイン好きや投資家が、記録的な当たり年という話を聞きつけ、需要が集中したためです。) |
最上の2000年は、ボルドーの新酒を試飲して25年という私の経験の中で 最も印象的な余韻の長さや、構造、凝縮感、輪郭を持っている。 さらに、このヴィンテージはすべてのアペラシオンを通じて特筆に値するほど安定しているようだ。 2000年で一番のスイートスポットはサン=ジュリアン、ポイヤック、そしてポムロルだが、 すべてのアペラシオンに卓越したワインがあるのだから、この単純化した分析にはとらわれないこと! …手短に言うと、この年は特に傑出したワインの数を思えば、ボルドーがこれまでに生産した最も偉大なヴィンテージの1つであるような驚くべき年である。 (価格に関してこのヴィンテージの価格は、偉大さや別格の潜在寿命があるし、事実、ミレニアムの年だったため上がる一方だろう。) ポムロル・ワインの隠しても隠しきれない特徴とは何か。 濃密なルビー色、強いベリーの果実とプラム、時としてトリュフやモカ・コーヒーの香りがする、ブドウがよく熟した、 しばしばブラックチェリーとラズベリーが支配的なブーケ、そしてみずみずしくて官能的な、ほとんどとろけそうな舌触り。 少なくとも最高のヴィンテージなら、これが典型的な特徴である。 ポムロルで生産されているワインのスタイルについて言えば、 一般的にボルドーのなかでも最も穏やかで、なめらかで絹のような、みずみずしくて豊かな果実味に富んだワインである。 これではここに見られるスタイルの多様性を説明することにならないが、それは個々の生産者それぞれのやり方を見るしかないだろう。ポムロルのワインづくりの全般的な質は非常に高い。 メドックのアペラシオンで見ると、才能あるワインのつくり手の総合的なレベルとして同じように輝いているのは、サン=ジュリアンだけである。 ロバート・パーカーJr.「ボルドー」より |
シャトー・ペトリュス、シャトー・ル・パン… 軽く1本数十万という、世界屈指の高級ワインとして有名なこれらのワインは、このポムロルから生まれます。 かつて巡礼路として栄えたポムロルの地域は、 土壌条件が特殊で、特にメルロ品種に最適の条件を備えています。 |
ヴォリューム感を与える粘土質土壌に鉄分が混じるクラス・ド・フェール(重粘土)と呼ばれる土地は、メルロの品種に複雑な香りの要素とヴォリューム感、そして独特の、フランス人が「クリーミーな」と表現する滑らかな質感を与えます。
メドック(左岸)の力強くエレガントなイメージのボルドーに対して、トリュフ、スパイスのニュアンスを伴った甘い香りやリッチなヴォリューム感、柔らかく滑らかな酒質が特徴的です。 |
10年の熟成だが、まだまだ色合いは濃い紫。
プルーン、ナツメ、サンザシ(中華街の)の香り、コケモモのジャム、ブルーベリー、
クコの実、あんぽ柿(干し柿)、いちじくの香り。 またシナモン、皮、カカオのような香りが混じり、複雑さがある。 味わいは、ポムロルに典型的な厚みのあるスタイル。 たっぷりとした下膨れのようなイメージで、意外と切れがよい。 余韻に甘い森の下生えやメンソールの香りが残るが、味わいはさっぱりと流れる。 甘みも感じるが意外とさっぱり、さわやか。 肌理細かいなタンニンが、独特のジューシーさ、クリーミーな飲み心地を造っている。 徐々にキノコや腐葉土の香りが混じりあう。 当店ソムリエ 平野 <JSA認定ソムリエ SSI利き酒師 ジュラード・ド・サンテミリオン サンテミリオン騎士団> |
Charles Leymarie & Fils社 シャルル・レマリー・エ・フィス社 フランス中部のコレーズ出身であるシャルル・レマリーによって設立されました。 彼は、後のムエックスと同様に、当時の主要な市場であるイギリスではなく、 ベルギー方面でビジネスを展開しました。 1920年頃から彼のワインビジネスは軌道にのり始め、1933年にはブルゴーニュの名高い特級畑「クロ・ド・ヴージョ」の上部にある区画を購入しました。 現在でもシャルル・レマリーの思いを受継ぎ、ワイン造りからワインの流通、販売まで手掛ける総合的なワイン商として、 ブルゴーニュとポムロル、サンテミリオンを拠点に、 品質の高いワインを世界に供給しています。 |
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