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ボルドー右岸、ラランド・ド・ポムロールに位置するシャトー・ヴュー・シェニョを訪問。
周りは緑の木々に囲まれたとても心地よい環境の小さな家族経営のプティシャトー。
この日は雨が降ったりやんだり、6月にしては気温が低かったりと天候に恵まれませんでしたが、当主のベルナールさんと奥様が暖炉に火をつけて出迎えていただきました。

まずは、醸造所の中を見せていただきました。
ここでは、シャトー・ヴュー・シェニョの1種類のみを造っているシャトーなので、醸造所もとてもこじんまりして手入れの行き届いたコンクリートタンクがあります。
醸造は基本的に温度管理のできるこのコンクリートタンクで行われ、ステンレスタンクも一部ありますが醸造中には使用されません。

所有地は6haほどですべてこちらのシャトー・ヴュー・シェニョを造る、ラランド・ド・ポムロールのみ。
熟成庫も案内していただきましたが、こちらにはこの時2012年物のシャトー・ヴュー・シェニョが木樽の中でゆっくりと熟成されていました。
ここで熟成中の木樽から直接試飲させていただきました。

シャトー・ヴュー・シェニョの印象としては、優しい樽の香りと果実味が強すぎないタイプのワインと思っていましたが、木樽から直接試飲すると、さすがに木の香りがしっかりと付いた赤ワインで、タンニン分香ばしい香りが強いヴュー・シェニョの印象とは違った味わいでした。
これからゆっくりと中まで木樽の香りがついて、そのあとボトルに詰められまた果実味が出てきて全体にバランスよくなじんでくると優しい印象のスタイルに近づくそうです。

またこの6月はブドウにとってとても大事な開花の時期であることを、開花したブドウの房を持ってきていただきご説明いただきました。この地区は開花が早く進み早熟だそうです。
また毎年の天候のそのヴィンテージの出来に大きく左右しますのでこの時期の天候はとても注意深く見ているそうです。
それによりその後の醸造や熟成の仕方などを変えていかなくてはいけません。

また熟成庫内もとてもこじんまりとしていて、一部新樽と古樽が整理されて積まれています。
この他にも第2熟成庫があり、こちらの熟成庫と同じくらいの広さでワインが樽に入れて熟成されているそうです

収穫の時は一時的にお手伝いをしていただくそうですが、通常時はご夫婦2人で切り盛りしているとても小さなプティシャトーでした。

今回訪れた、ボルドー、ラランド・ド・ポムロールの「シャトー・ヴュー・シェニョ」の醸造所や熟成を動画にまとめましたのでご覧ください。
一部聞き取りにくい個所がありますので、翻訳テキストをお読みいただければと思います。