
伝説的な土地であるハンガリー・トカイ地方の中心地に、フランス・ボルドー・ポムロール地方の「シャトー・クリネ」の所有者であり 純粋主義者であるジャン=ルイ・ラボルド氏が1992年に移住し、直接ハンガリー国家からとシャトー・メイヤーからシャトー・パジョスを獲得しました。
2000年にはフランスの保険会社グループGANから、レコッチ王子がかつて所有していた数キロメーター、また数階に及ぶセラーの建造物を買収しました。
これらのセラーはユネスコの世界遺産に認定されており、常時温度12℃湿度95%に保たれ、ハンガリーワインの長期熟成のための環境において究極の理想といえます。トカイはハンガリー国内の北東に位置し、ウクライナとスロバキアに隣接する土地はおよそ5,860ヘクタールに及びます。
このAOCトカイは28の村から形成されるもので、その仕組みはフランスのINAO(AOC認証制度)に非常によく似ています。この地域は4つの地勢的・気候的要素により特徴づけられます。
北方はゼンプレン山にて遮られ、南から南西地方は平原からの温暖な風が吹き、ティサ河とボドログ河が湿潤さを保ちます。そして晩秋の陽射しが充分に長く続きます。
これら4つの要素が貴腐菌「ボトリティス・シネレア」の発生に多分に寄与し、この地域のワインの特徴づけの礎となります。
この地トカイにおいても、ジャン=ルイ・ラボルド氏が「シャトー・クリネ」同様のワインメイキングの技術と管理方法を、マキシム・ベルレペイル氏とのコラボレーションにより実施しております。

トカイとはハンガリー東北部にある地方の名で貴腐葡萄により
造られる特産ワインが『トカイ』ワインです。
フランス・ボルドーの“ソーテルヌ”、ドイツの、“トロッケンベーレンアウスレーゼ”、ハンガリーの“トカイ”が世界三大貴腐ワインと呼ばれています。
産地であるトカイ・ヘジアッヤ地方に適した品種のフルミント、ハールシュレヴェリュー、シャールガムシュコターイの3つの葡萄品種から基本的に造られており、特にフルミントは皮が薄く、貴腐菌が付着しやすい為多くのトカイワインがこの品種を主に造られています。