シャトー・クロ・オー・ペイラゲイ
CLOS HAUT-PEYRAGUEY
ソーテルヌ1級格付、創業400年の入手困難シャトー
シャトー・クロ・オー・ペラゲのブドウ畑は、ボムの丘で最も高いところ、ソーテルヌ格付特級シャトー・ディケムと向かいあい、同じく1級のシャトー・ギローやシャトー・ド・レーヌ・ヴィニョ―に隣接しているという好立地に位置しています。 ペラゲというのは岬の意味で、ファースト・ヴィンテージは1618年。すでに400年もワイン造りを続けています。 類まれなテロワールと希少条件、先祖代々受け継いだノウハウ、そして陽の光とシロン川の霧がシンフォニーを奏で、黄金色のワインに注がれています。 |
もともと1855年の格付当時、このエリアはシャトー・ペラゲと呼ばれていましたが、1879年に2つに分離。ひとつがフランス革命時にシャトーを取得し、名声を高めた前オーナーのラフォリ氏の名にあやかったラフォリ・ペラゲ、そしてボンムの丘のもっとも高い場所にあるのが、クロ・オー・ペラゲです。 |
卓越した品質に対する厳格さと絶えず続く探究
クロ・オーペラゲは1855年の1級各付シャトーの中では最も小さい12haの畑を所有します。うち、8haがガロンヌ川の支流のシロン川近くの標高50㎡から80mの間で一続きになった大きな1区画で、一貫して管理を行うことができます。その土壌は粘土質の上に石の混ざった砂地土壌が粘土や砂を通して運ばれた土壌で、セミヨンやソーヴィニョン・ブランの栽培に最も適しています。
ブドウ畑の管理に細心の注意を払うこと。この伝統を一貫して守り続けつつ、クロ・オー・ペラゲとしてのアイデンティティ―を確立し、創り出すこと。常に革新的であること。これがこのシャトーの哲学です。 |
オー・ペラゲのテロワール
シロン川がガロンヌ川に合流する際、川の水温の違いで霧が発生します。その霧がシャトーのある地域をすっぽりと覆い、午後には日差しにより空気が暖められます。この寒暖差により、貴腐菌として有名なボトリヌス菌が発生します。そして、ブドウに濃縮した糖分とフレーバーを残すように、丁寧に手摘みで収穫します。 ブドウの実に詰まった最上級の複雑なアロマを抽出するため、空気圧でゆっくりと徐々にプレスし、ロットごとに分けて発酵・熟成させます。そうすることでロットごとにワインの熟成度合を厳しく計ることができます。どの工程もシステム化されておらず、ごく細分化された品質基準に沿って、それぞれのバッチは何度も何度もテストを重ね、ベストな方法を選び、ワイン造りが進められます。 卓越した品質に対する厳格さと日々重ねる探究こそが、クロ・オー・ペラゲの鍵となっています。 |