ヴェネトのワインの特徴と通販での選び方
「ヴェネト」は、イタリアの北東部に位置する州で、日本人にも馴染みがあり観光地としても人気のヴェネツィアを州都としています。
このヴェネト州は、ワインの生産地としても知られた存在です。
ここでは、ヴェネト州ではどのようなワインが作られているのか、さらには通販でご購入する際に注目したい点などをまとめています。
年により生産量の順位は変わりますが、常に1、2位の生産量を誇っています。
周囲は山と海に囲まれ、州の半分以上が平野という環境のヴェネト州。
広大な自然が広がっており、比較的温暖で天候も安定しています。
平野の他には、3割ほどが山岳部となっており、丘陵地帯が1割強と、場所によって自然環境が異なっているのもヴェネト州の特徴です。
それぞれに特色あるワインが作られているため、様々なタイプのワインを楽しむことができるでしょう。
土壌に関してもエリアごとに特色が異なります。
例えば、海に近いところではミネラル分が豊富な土壌でブドウが育てられています。
丘陵地帯では火山の影響もあり、鉄分やマンガンなどを含む土壌でブドウが栽培されている点も注目しておきたいところです。
「ヴェネト」では大昔からブドウが自生していましたが、当時の人々は食べ物として口にしていたようです。
ワイン作りが盛んになったのは、ヴェネツィア共和国が誕生してからですが、16世紀に大流行した感染病と寒波の影響で、ワインの生産が滞ります。
その後、19世紀に入るとヴェネト州ではブドウに関する研究も盛んに行われるようになり、独自のブドウ栽培技術とワイン生産方法が生み出され、イタリア屈指のワイン生産州となりました。
そんなヴェネトのワインは、「赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン」と、種類も様々。
まず赤ワインが作られているエリアで有名なのは「ヴァルポリチェッラ」でしょう。
DOCG(保証つき統制原産地呼称ワインのこと。イタリアのワイン法の中でトップランクに分類されるワインに与えられる格付け)にも指定されており、ヴェネトを代表する赤ワイン産地となっています。
「ヴァルポリチェッラ」の赤ワインを作る工程は特徴的で、ブドウを3~6ヶ月の間陰干しすることで糖度を高め、甘みや旨みを凝縮させる「アパッシメント」という伝統製法が有名です。
それにより濃厚な甘味・旨みに妖艶な香り、チョコレートを思わせる苦みが加わった独特のワインは「アマローネ」と呼ばれ、昔は貴族だけが楽しむ事ができる高級ワインでした。
次に、ヴィネト州で生産されるワインの70%を占めるとも言われる、名産の白ワイン。
その中でヴェネトを代表する白ワインといえば「ソアーヴェ」が挙げられるでしょう。
ソアーヴェ村では丘陵地特有の「火山性の土壌」「石灰質の土壌」を活かした、しっかりとした香りを醸し出す白ワインが作られています。
甘味と酸味が調和したとても気品のある味に仕上がりながら、完熟フルーツや花の香りの中にナッツのような余韻が残る感覚がとてもエレガント。
「ソアーヴェ」は口当たりが良く、さっぱりとしていながら、余韻まで楽しめる深い魅力を持っています。
ヴェネト州はスパークリングワインでも有名です。
イタリアではスパークリングワインの事を「スプマンテ」と呼びますが、ヴィネト州のスプマンテは非常に人気で、コストパフォーマンスの良さから流通量も世界でトップクラスとなっています。
中でも「プロセッコ」という辛口のスパークリングは、世界的に非常に人気の高いワインになっています。
香りはリンゴやナシのような爽やかさがあり、フローラルな香りも感じさせながらも、サッパリとフルーティーな味わいが楽しめるのが魅力です。
「エクストラ・ドライ」と表記されているものが通常のもので、細かい泡の中に上記の風味を感じられるでしょう。
さらに近年では「ブリュット」と呼ばれる「エクストラ・ドライより更に辛口に仕上げたプロセッコ」が瞬く間に世界の人気ワインとなりました。
いずれも後味が良くて飲みやすいので、食前酒として多くのワイン愛好家に楽しまれています。
このように、圧倒的なワイン生産量を持つヴェネトは、「赤ワイン、白ワイン、スパークリング」それぞれで世界的に有名なワインを多く生み出しています。
州内の各エリアで環境や土壌が異なっているため、多種多様なブドウ品種が生産されています。
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ
「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」は酸味の味わいが非常に素晴らしく、タンニンは比較的軽めで、フルーティーさをしっかりと感じられる品種です。陰干ししてさらに味や香りを引き出すことでカカオのような苦味も出てきますが、これが「独特の余韻、大人のエレガントな奥深さ」をワインに加えてくれます。
ロンディネッラ
「ロンディネッラ」はフローラルの香りを感じさせるブドウ品種です。酸味やタンニンは控えめですが、確かな余韻を楽しませてくれる上品さも持っています。
単体で使われることはほぼなく、「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」などと合わせて酸味やタンニンを整え、香りを加えるために使用されます。
ガルガーネガ
ヴェネトの白ワインで使われているブドウ品種と言えば「ガルガーネガ」でしょう。イタリアの中でもとりわけヴェネトで好まれて栽培されている白ブドウで、この地の白ワインを語る上で外すことのできないブドウ品種となっています。
他のエリアではほとんど見られないため、ヴェネト特有の白ブドウ品種と言っても過言ではありません。
「ガルガーネガ」はダイレクトに伝わってくる酸味と、その奥にある甘味のバランスがとても魅力的なブドウ品種です。
酸味は若いパイナップルを想像させ、後にはナッツを彷彿とさせるような香りが残ります。
グレーラ
ヴィネトでは、「グレーラ」というブドウ品種を使ったスパークリングワインが非常に有名です。グレーラ種を85%以上使用したスパークリングワインは、「プロセッコ」として世界的に人気となっています。
グレーラの特徴は、口と鼻に広がる果実の香り。
ピーチや甘いリンゴに例えられることがあるほどしっかりとしたアロマを感じることができるでしょう。
それに対して味はほんのりとした甘味で、酸味や、ちょっとした辛味も持っています。
そのため強い刺激はありませんが、シャキッとしたドライ感を堪能できるスパークリングワインに仕上がるのです。
これら以外にもヴェネト州では固有のブドウ品種をはじめ、多種多様な品種のブドウが育てられています。
お手軽な価格帯のワインから高級ワインに至るまで幅広いラインナップがあり、用途や気分に応じて最適なワインを選びやすいのも魅力でしょう。
その中からどのような点に注目してワインを選び、通販で購入すればいいのか迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、そのポイントとともに、ヴェネト州のワインのお楽しみ方や、料理との合わせ方などについてご紹介いたします。
ヴェネトのワインの選び方
「ヴェネト」では、上記にもお伝えしたとおり、「赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン」と、多種多様なワインを生産しています。酸味や苦味、渋みといったワインの醍醐味を存分に味わいたいのであれば、まずは赤ワインを選ぶといいでしょう。
その際、「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」「ロンディネッラ」など、ヴェネト州を代表するブドウ品種を使ったワインから選んでみるのもおすすめです。
例えばヴェネトの名産赤ワインの一つに、イタリア3大ワインとして有名な「アマローネ」があります。
収穫したブドウをすぐに使用せず陰干しする事で「甘み・旨み・香り」を凝縮させる、ヴェネトならではの伝統製法「アパッシメント」を使った高級ワインです。
そしてこの「アマローネ」に使用されている代表的なブドウ品種が「コルヴィーナ・ヴェロネーゼ」や「ロンディネッラ」になります。
醸造前にこれほど手間をかけて作られる赤ワインは非常に珍しく、アマローネならではの複雑で奥深い味わいを堪能することができるでしょう。
また、アマローネのようにブドウを半干ししない「ヴァルポリチェッラ」、それを熟成した「ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ」などもヴェネトの人気赤ワインとなっています。
ブドウそのもののフレッシュな風味を感じたいという方は、こちらの赤ワインを選んでみると良いでしょう。
さらに、発酵後のアマローネを取り出した樽に通常のワインを注いで簡易的に風味を付け足す「リパッソ」という伝統製法も行われています。
「リパッソ」「プチ・アマローネ」などと呼ばれるワインが、この製法で造られたワインです。
このように、製法に注目してワインを選んでみるのも、楽しみが広がりますね。
また、ヴィネトはイタリアを代表する白ワインの産地としても名を馳せています。
ヴェネトの白ワインといえばやはり、代表的白ブドウ品種である「ガルガーネガ」を使用した「ソアーヴェ」がおすすめです。
中にはガルガーネガを100%使用した白ワインもあり、ヴェネトならではの白ワインをお楽しみいただけるでしょう。
スパークリングワインにご興味を持った方は、是非「グレーラ」というブドウ品種を使った「スプマンテ」を選んでみてください。
また「プロセッコ」や「ブリュット」と表記されたスプマンテは、近年では世界的に人気となっていますので、選んで間違いはないはずです。
ヴェネトのワインの楽しみ方
味や香りが凝縮された銘柄が多いのが、ヴェネトの赤ワインの特徴です。このような赤ワインには、「煮込み料理」「ジビエ料理」がとても合います。
身近なところでは、ビーフシチューなどとの相性も良いでしょう。
ローストビーフや、味が凝縮された熟成肉の料理とも相性は抜群です。
赤ワインは、「口当たりの重さ、重厚感、濃厚さ」を「ボディ」という言葉を使って表現します。
重いものから順に「フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディ」となっていますが、ヴェネトの赤ワインには比較的口当たりの軽い「ミディアムボディ」「ライトボディ」寄りの赤ワインもあります。
そうしたタイプを選ぶのであれば、イタリア産の「生ハム、ソーセージ、ポーク、キノコのソテー」など、おつまみ系や少々淡白な味の料理と合わせてみましょう。
白ワインは鶏肉のソテーと非常によく合います。
「ガルガーネガ」はしっかりとした酸味と香ばしい香りを持っているブドウ品種です。
こうしたスッキリした味わいを持つ白ワインは、鶏肉の香草焼きなどと合わせるとお互いの良さを引き立て合ってくれるでしょう。
「プロセッコ」や「ブリュット」などのスパークリングワインは、単体で食前酒に飲むのに最適です。
その一方で、「冷製パスタ、フレッシュチーズ」など、さっぱりとした料理やおつまみとよく合います。
フルーティーで香りも豊かなので、フルーツの盛り合わせなどとご一緒に口にしても楽しめるでしょう。
上記の他にもヴィネトには多種多様なワインがありますので、その日の気分や用途に応じて最適な一本を探してみるのもいいですね。
ヴァルポリチェッラ、アマローネ、プロセッコ、ブリュット、ソアーヴェ・・・
様々な人気銘柄で世界を魅了し続ける「ヴェネト」のワインを、この機会にぜひお試しくださいませ。
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2,750円 (税込)
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- ボディ(コク)
2,310円 (税込)
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7,260円 (税込)
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- ボディ(コク)
1,892円 (税込)
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- ボディ(コク)
1,870円 (税込)
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2,750円 (税込)
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